公開中
カンヒュのキューピットになるから!
6時起床。
言われた通り、朝から掃除をしている。掃除が終わったら、自由に外出していいらしい。外から見たら狭いのに、入ってみるとすごく広いこの宿舎。大正さん、掃除苦手なのか?大分ホコリっぽい。どうやら、住み込みなのは私だけらしい。大正さんは、私の種族を知っているようでビビらなかった。居酒屋で会った推し達は、酔いどれてたから人間ってことに気付かなかったようだ
「(…さて。掃除は、あとはあの倉庫だけか)」
私は倉庫を開けた。すると、Gはいるしクモの巣はあるしの地獄だった。Gは平気なのにクモはNGな私は必死で虫を追い払い、掃除を始めた。大正さんが出勤してきたようで、
「虫多かった?ごめんごめん」
とヘラヘラしながら言った。さすがにこれにはイラついた。大正さんは、私にストラップのカードを渡してくれた。よく分かんないけど
朝8時。やっと掃除が終わり、私は外に出た。
十何分か歩いていると、あの街についた。
「遠すぎるだろ…」
色々探索することにしてみた。私は、ふとある会社らしき建物を見つめた。すると、社員らしき人が私を見てきた。すると、
「け、見学ならどうぞ!!!!」
と戸惑いながら言ってくれた。私自体が怖いのか…?
せっかくなので見学してみると、皆私を見てくる。なにかヒソヒソ話している。
「あの人、大正様の弟子だよ…!!」
「ウソ…!!!???」
私は、はっとしてストラップを見る。このカードは、大正さんの弟子を意味するのだろう。…え、弟子?
ガラスの壁の奥に、オフィスがあった。そこには、目の下にクマを作った人達。そして、日本もいた。上司は楽そうにしているのに、社員達は辛そうだ。
「(社畜だぁ…)」
じっと見ていると、案内役のひとに
「そっちはあんまり見ないでくださいね〜」
と言われた。いや見ちゃうだろ普通。
「あっちのオフィス、働き方改革しません?」
私は案内役の人に言った。
「そ、その必要はありませんよ!!」
私は知ってるから、諦めたくなかった。私のパパは、ブラック企業にいたから、鬱になっちゃったんだ。
「た、大正さんに伝えますよ!!!」
精一杯、そう言った。
そしたら、社長のところに連れて行かれた。大正さん連れてくればよかった。
大柄な社長は威圧感がある。私は、弟子カードを見せて威嚇した。そしたら、すんなり許可してくれた。…こんな簡単なの?あ、大正さんの権力?のおかげだった。