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溢れる勇気、キラメキフレイム誕生
〜|魅魔谷《みまや》街〜
私の名前は|穂村赤里《ほむらあかり》!魔法に憧れるごく普通の高校生!
始業式があるってことで、今日は学校が午前で終わるんだ。
私「フレア〜!今日はすぐに帰って来れると思うよ!」
飼ってるハムスターのフレアに話しかける。もしフレアが人間の言葉を話したら・・・なんて考えて、ちょっとだけニヤニヤしちゃう。
フレア「あかりちゃん・・・」
私「・・・え?フレア?あんた話せるの⁉︎」
フレア「黙っててごめんね。怖がらせるかなって」
私「怖いなんて滅相もない!なんだか魔法みたいで嬉しい!」
フレア「そっか・・・!じゃあ、ボクの話、信じてくれる?」
私「話?」
フレア「ボクを学校に連れてってくれる?大人しくしてるし、話も登校途中にするよ」
私「いいよ!それじゃ、ひとまずこのカバンに入ってて」
私はフレアを手提げカバンに入れて、学校に向かった。
フレア「あかりちゃんは、『キラメキ』って知ってる?」
私「普通の言葉じゃなさそうだよね。わかんないや」
フレア「ボクはね、キラメキの国からやってきたんだ。キラメキの国は、天空石で照らされてる綺麗な国だよ。でも、突然天空石が光を失って・・・。その時をダークエイリアンに狙われて、国は壊滅、ボクたちキラメキの国の住人は、天空からこの街に逃げてきたの」
私「そうなんだ・・・。それとキラメキに何か関係があるの?」
フレア「キラメキに選ばれた人は、特殊能力が使えるようになるんだ。それがキラメキの力。キラメキの力に選ばれれば、ダークエイリアンと戦うことになる」
私「力に選ばれたら、私が敵と戦うの?なんか怖いなあ」
フレア「まぁ・・・選ばれれば、だけどね」
そうこうしてるうちに、学校に着いた。フレアに静かにするように言い、私は教室へ。
私「ぺんちゃん!ほかげちゃん!おはよー!」
私の同級生のぺんちゃんとほかげちゃんに挨拶して、席に着く。
ぺんちゃんっていうのは、|天野絵斗《あまのかいと》のあだ名のぺいんとを略した呼び名。ほかげちゃんは、|黒木帆影《くろきほかげ》ちゃんっていう女の子。こんな厨二病な私と仲良くしてくれる友達なんだ。
絵斗「あかり!おはよう!」
帆影「今日も元気だね・・・」
私「学校って楽しいもん!」
これは本音。勉強も楽しいし、学校マジサイコー!
ってな感じで一日過ごして、もうホームルームの時間。
一日って早いね〜。まぁ今日4時間ってのもあると思うけど。
みんなでワイワイ話しながら帰りの用意をしていたら、突然非常ベルが!
ジリリリリリリリリリリリリ!
みんな「え?何?」「びっくりした、怖・・・」「何何何⁉︎やばいって!」と大パニック。
私もいきなりだったからびっくりした。何かあったのかな?と思ってたら、アナウンスが流れた。
『ホームルーム中の皆さん、緊急事態です。すぐにホームルームを中止し、学校から離れてください。繰り返します。ホームルーム中の皆さん・・・』
学校から離れるって何⁉︎学校に何かいるの⁉︎けど疑問を感じてる余裕なんてない。みんな急いで荷物を持って教室へを飛び出して行った。
私も早く帰ろうと思ったら、後ろの窓が割れた。
私「何・・・⁉︎」
そこにいたのは、ピエロみたいな仮面をつけた男だった!
私「あなた誰⁉︎」
ガックリン「俺様はガックリン!この学校のキラメキをもらいにきた!」
キラメキ・・・!フレアが言ってたやつだ!
私「キラメキを・・・もらいにきた?」
ガックリン「お?ちょうどいいターゲットがいんじゃねぇか」
咄嗟に振り返ると、ぺんちゃんがまだ教室に残ってる!
私「ぺんちゃん!早く逃げて!」
絵斗「え?」
ガックリン「逃すかよ!『キラメキを闇で満たせ!出てこい、ダークエイリアン!』」
すると、ぺんちゃんの体から何かが出てきて、魔法陣から出てきた怪物に吸い取られた・・・!
ぺんちゃんから色が失われて、そのまま彼は倒れてしまった。
私「ぺんちゃん!」
ガックリン「安心しろ、お嬢ちゃん。この怪物を倒せばそいつは目を覚ます。まぁ、倒せたらなー!」
ガックリンは怪物をそこに残したまま、黒い空間に消えてしまった。
どうしよう・・・。ぺんちゃんを助けないと!でも、私は何も持ってない。倒し方がわからない!
私「いや、諦めちゃダメだ!やれるだけやらないと・・・!」
『ぺんちゃんを、助けるために!』
そしたら、私の目の前が光って、何かブローチみたいなのが出てきた。それに触れると、私の姿が変わっていた!
私「何これ⁉︎」
フレア「『キラメキフィールド!』」
いつのまにかフレアが私の肩にいて、教室にいたはずが違う場所にいた。
私「フレア!ありがとう!」
フレア「あかりちゃん!君はキラメキに選ばれたんだ!それで、魔法戦士として戦えるはずだよ!」
私「本当に⁉︎何の魔法⁉︎」
フレア「炎だよ!君は勇気のキラメキに選ばれた、炎の魔法戦士キラメキフレイムだ!」
私「なんかかっこいいね!よーし!フレアは下で見といて!」
私はフレアを下に下ろして、怪物と戦うことにした。
私「おりゃー!」
バンッ!
私が怪物をぶん殴ろうとしたら、私の手が火で包まれた!不思議と熱くないけど、敵はめちゃくちゃ熱がってる!
私「すごい!本当に炎が使えるんだ!」
これがまた強いこと強いこと。いつのまにか怪物をダウンさせちゃってた。
私「必殺技的なの使えるかな?」
フレア「使えるよ!『ファイヤーショット』ができると思う!」
私「やってみるね!『ファイヤーショット!』」
私の手のひらから炎が出てきて、怪物をあっという間に燃やし尽くしたんだ!
私「やったー!勝てた!」
フレア「おめでとう!多分これで絵斗くんは戻ってるはず」
私「本当に?早く戻ろう!」
私「ぺんちゃん!」
私は変身?を解いて、ぺんちゃんの所に帰ってみた。ぺんちゃんの姿は元に戻っていて、目を覚ましていた。
私「ぺんちゃん!大丈夫だった?」
絵斗「え?うん、何があったの?」
私「とりあえず早く帰って!私も帰るから!」
絵斗「?わ、わかった」
ぺんちゃんが帰ったのを確認して、私はフレアを呼んだ。
フレア「君はすごいよ。あんな大きな敵に立ち向かって、キラメキを使いこなせるなんて」
私「一度魔法を使ってみたかったんだ!びっくりしたけど、この世界を守るため、フレアの故郷を救うためなら、私戦ってみせるよ!」
フレア「ありがとう!よろしく、炎の魔法戦士!」
私「よろしくね!」
あかり(私服)
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あかり(制服夏)
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キラメキフレイム
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次回
水の魔法戦士登場!