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あれから菫さん、もといヴァイオレットさんもといヴィオさんと会うようになってから早3ヶ月。2週間に1度ほどお茶をしたりしている。
あ、ヴィオさんっていうのはヴァイオレットの略。ヴィオさんが急に「ジャスミンちゃんはメンドーだから、ジャスちゃんだね〜」ってそう言われたから。だから私も略して呼ぶことにした。
もちろん同級生とも遊んでいる。同級生と遊んだあとに、ヴィオさんと遊ぶ日々。
前より忙しいはずなのに、疲れは少ない。ヴィオさんパワー凄いなぁ。
今日もヴィオさんと会うからいつもの場所で待ち合わせ。ヴィオさんはお店の2階にお家があるから、いつも待ち合わせはお店の前。
「こんにちは!」
「あ、やっほー、ジャスちゃん」
「行きましょー」
2人で歩いてると、ヴィオさんはふと思い出したように私に声を掛ける。
「あ、ジャスちゃんさ、いっつもあたしの家まで来てくれるけど、遠回りじゃない?」
「私がヴィオさんといっぱいお話したくてきてるだけなんで、全っ然問題ないです!」
「そっか、ならいっか」
今日は私が行きたかったお店に一緒に来てもらっている。
店内に入るとヴィオさんに「いいトコ知ってんじゃん」って褒めてもらえた。
席に着いてからしばらく談笑していると、ヴィオさんが急に
「ジャスちゃんジャスちゃん、今のJKにはさ、先生と付き合ってる人とか居ないの?」
とニヤニヤしながら聞いてくる。
「いないんじゃないですかね。1人にでもバレちゃったらすぐネットで拡散されちゃうし。でも、ロマンチックですよね〜!『禁断の恋!』みたいな」
と力説するとヴィオさんは「若いね〜!」と笑いながら、
「でもね、そんな良いもんじゃないよ。当時は気づかなかったけど、未成年、しかも生徒の女子に恋する男、気持ち悪いしね」
何て言う。まるで経験したかのように。
気になってしまったから、茶化したように聞いてみる。
「もしかして経験者なんですかぁ?」
「あるよ、3カ月で離婚したけどね」
なんて笑いながら言う。
「ホント漫画みたい!いいなぁあたしもそんな人生送ってみたぁい!」
「最初の頃はホントに好きだったんだけどなぁ。結婚してしばらく経つと現実が見えちゃったっていうか」
とどこか遠くを見つめながら話す。
「でもね、やっぱ楽しいのよ。スリルみたいな?誰にも会わないようにこっそり会えたかな、普段の学校での話し方でバレてないかなぁ、みたいな」
「経験者は語る…!ですね。スマホ無い時代いいなぁ。私もその時代のJKやりたぁい!!」
「それを言うならあたしだって今のJKみたいなのやってみたいなぁ」
そう言ったヴィオさんは少し考えたから口を開いた。
「じゃあ今度、ジャスちゃんが2日連続でまるまる空いてる土日に、1日かけてあたしの30年とか前の高校生活とジャスちゃんの現代の高校生活、やってみない?」
「何それ!?めちゃくちゃ楽しそう!やります!速攻で土日空けてきます!」
ここからが本編と言うかクライマックス的な感じですね。
予定通り行けば、あと2、3話で終わります!
まだ、書いてないけど…(5/10現在)