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自由奔放・映画部の日常! 3話
次の日は、職員会議で顧問はいない。
ダラダラお茶を飲んでいると、扉がそろぉ、っと開いた。
流「ぁ、…えっと、ここ映画部だけど、何か、用ある、?」
見た感じ一年生っぽい。
?「映画部に、入らせてください…!」
漆「初めまして、副部長の橘花漆だよ」
流「あ、えっと、一応部長の聖空流朱、だよ…頼りないけど、よろしくね」
朱「えっと…その…南川、朱音と申します」
桜「私は泉桜月ですっ!よろしくお願いします、!」
流「中1?」
桜「はい…っ!」
そこに、また扉が開く。
仁「おうおう侵入部員か!?」
流「…漢字、違います」
仁「メタいこと言うなよー、オレは桜樹仁だ!映画齧ってんならわかるはずだ」
桜月ちゃん、と朱音ちゃん、が目を輝かせる。
桜「っえ、…あの、桜樹さんですか…っ!?」
朱「、ぇ、」
仁「そうだ!」
桜「わ、私っ、桜樹さんのこと、尊敬してるんです…!会えて嬉しいですっ!」
仁「そうかそうか!」
流「…桜月ちゃん、…惑わされちゃダメだよ、色々やらされちゃうからね」
桜「?…気をつけます、」
桜月ちゃんは、わかってないっぽい。
朱音ちゃんは、礼儀良くてこっちに挨拶してきた。
朱「聖空様、これからお世話になります」
流「様付けなんてしなくていいよ、?」
朱「いえ、癖なので…気にしないでいただければと思います」
流「あ、…うん、」
仁「じゃ、色々教えとけよ!俺は野暮用済ませてくる」
ほんとに、嵐みたいな人。
謎すぎる。
流「えっと、…2人は、役者がいい?裏方がいい?」
私が聞くと、それまで黙ってスマホを見ていた漆が、突然立ち上がった。
漆「実際は変わるかもだけど、なるべく希望を優先するから」
漆「流朱、夜連絡して」
流「なんで?」
漆「ちょっと用事思い出したんだ…他にも新入生来たらよろしく」
漆は小走りで部屋を出て行った。
桜「橘花先輩、どうしたんでしょう…?」
流「…気にしなくていいよ、話の腰折っちゃってごめんね」
流「どっちがいい?」
朱「…私は裏方でお願いいたします」
桜「私は、…役者でお願いしますっ、!」
流「わかった、じゃあこの紙に名前と希望、学年とクラス書いてくれる?」
色々書かせる。
漆はどうしたんだろう、
そして、2人がぺこっと頭を下げて帰って行った。
今日はクラスの方で何かあるみたい。
お茶を飲んでうとうとしていると、扉が開く。
今日はお客が多い。
?「あの」
流「っえ、夜宮、!?」
?「玲茉でいいって言ってんだろ」
玲「俺も映画部入っていい?」
流「ぇ、まぁ、いいけど…」
玲「これに書けばいいんだろ?…ほい、書けたぞ」
流「あ、ありがと、」
玲「ん、…漆いねぇの?」
流「なんか用があるとかで帰っちゃった」
玲「ふーん、…あ、俺飲み物入れようか?」
流「あ、よろしく」
玲「流朱、甘めのコーヒーか甘めのココアどっちがいい?」
流「んー…コーヒーかな、」
そう言った途端、また来客。
流「あ、…えと、…新入部員、?」
?「そうです、…」
ち「…如月ちなつ」
流「あ、じゃあ…コーヒー飲める、?」
ち「はい」
流「夜宮、コーヒーもう一個」
玲「うぃー」
ち「…役者がいいです」
流「あ、わかった…希望外れることもあるかもしれないけど、…」
流「この紙に名前とか書いて」
ちなつちゃんは、書き終えると親がいると言って帰った。
玲「…新入生集まってきたんじゃない?」
流「…まぁ…」
玲「もうそろ活動終了時間っしょ?一緒に帰らん?」
流「いや、ちょっと用事あって…ごめんね」
玲「あ…わりィ」
流「別に、、」
玲「じゃあ俺帰るわ」
流「ん、じゃね」
夜宮は帰った。
私は先生に見つからないように携帯を開いた。
く漆
「ちょっと、何があったの?」
「ごめん」
「ごめんって何、どういうこと?」
「俺のお母さんが倒れた」
「は、え?」
「部活行けないかも、ごめん」
「ちょっとしたら落ち着くかもだから落ち着いたら顔出す」
「倒れたって…死んだの?」
「まさか、過労で倒れたんだって」
「良かった…手伝えることあったら言ってね」
「…じゃあ、脚本作りなよ」
「へ、」
「いきなりどうしたの、」
「だって、文化祭は8月だよ」
「通常の学校より早いんだからもう準備しなきゃ」
「しかも11月には映画部コンクール関東大会あるんだから」
「確かに、」
「分かった、作る」
「部長だから多分役もやるし色々大変だけど…ごめんね」
「ううん、お母さんにお大事にって言っといて」
「うん、じゃあね」
漆のお母さんと私のお母さんは仲がいい。
おかげで私と漆もお互いの親と喋ったりもする。
脚本、かぁ…。
考えてみようかな。
長くなった。(