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春売り殺人鬼。
最初に書いた通り、性描写や胸糞悪い話、そして拙い表現、OD、売春行為など、やべーもんが詰まってます。気をつけて。
後主はココア大好きです。マシュマロ入れて飲んでます。
うちのマダちゃは少食です。可愛いよね。
風邪をひきました。頭が痛いですがやる気があるので書きます。と言うか英語でノックってなんで『k』がつくんでしょうね。発音は『の』なのに。『k』どこいった。
起承転結ってナンデスカ。美味しいんですか。今は起ですかね。hehe。
リクエスト箱作ってきました。
というか自分シリアスとギャグの寒暖差やばくないですか。風邪ひいちゃうよ。
*knock,knock
軽快に戸を叩く音。
「失礼」
今度は若い男か。そう考えながら、オレは無心にソイツを手招く。
「…!」
オレの姿を見て、ソイツは嬉しそうに口許を歪めた。
「君みたいな可愛いコが相手してくれるの?」
わかりきってることを聞くんだなこの馬鹿は。そう思いながらも、オレは答えてやる。
「そうだぜ。優しくしてくれよ?」
言い終わるか否かの時に、ソイツはオレを押し倒した。
スプリングの軋む音と、荒い呼吸音。そして、醜い喘ぎ声。痛みと快楽に身を任せながら、オレはただただ現実逃避を行う。
悪夢にうなされたくないがために、今日もオレは春を売る。
「……怠い」
いくらLOVEがあるとは言え、さすがに一晩中は疲れる。倦怠感に舌打ちしながら、オレは安っぽいベットを降りた。
「…………はぁ」
軽くため息をつく。
そして、降り立ったタイミングで、後ろでまだ寝ている昨夜の男を貫いた。
ぐじゃりと肉の潰れる音がして、血生臭い匂いが鼻をつく。あんなヤツでも、EXPの足しにはなるものだ。
「かね……どこだ?」
ヤる前に言っといたんだから置いてあるはずだと、オレは辺りを探す。
「あった…」
万札がいち、にぃ、さん、しぃ、ご。
「五万か」
金をもらうのはついでだから、別になくたっていいのだが。あったら嬉しいし、金があって困ることなんてそうそうない。
「ベット汚しちまったなァ…」
モンスターだから、血なんて出ないと思っていたが……あのモンスターは血の出るタイプだったか。
「はーぁ…帰ろ」
そこらへんにほっぽってあったオレのパーカーを乱暴に取り、袖を通す。少し体が痛んだ。
怠いのは、心か体か。引きずりながら、オレは部屋の扉を開いた。
「……じゃーな」
後ろを一瞥し、オレはチリの山に向かってひらりと手を振る。
*thud
扉が閉まる。
明るい繁華街を歩く。夜の此処は煌びやかだが、朝になってしまえば太陽の輝きに負けてしまう。まさに、夜の街。
オレ…マーダーは、先ほどのように体を売っている。援助交際、または売春とでも思ってもらえればいい。なぜか?金が欲しいわけではない。ただ、悪夢にうなされないためだ。
「どっか寄るか」
適当に時間を潰そう。早く帰ってアイツらに何か言われるのも面倒だ。そう思い、オレは足を進めた。
入ったのはアンティークなカフェ。静かそうな雰囲気だ。案内された席に腰掛け、適当なメニューを注文した。
注文した品がくるまでの間、物思いに耽る。オレがあんなことをし始めたのはいつからだったか。“アレ“で手に入った金は何に使ったか。
___始めたのは、組織に入って少し経った頃からだった。なんとなく辛くて、よく眠れない日々が続いて。悪夢を見なければ、なんでもよかった。
適当なAUに送ってもらって、そこら辺のモンスターを捕まえてヤった。所詮『はじめて』だったそれは、周りの思い描いてる行為なんてものじゃなく。ただ肉欲の処理のため、互いが互いを利用しあっているような時間だった。
でもそれでもよかった。いや、それがよかった。ラブなんていらない。ただ、悪夢にうなされなければそれで___
ことりとカップの置かれる音で、オレの意識は現実に引き戻された。目の前にあるのは暖かそうなココア。行為の後は無性に甘いものが食べたくなる。普段は全く食べないのだが。
「……ん」
両手でカップを持って、ふっと口をつける。口内に甘い味が広がった。
「…あまったる」
人工的な甘味。いつもコーヒを飲んでるオレからしたら、こんなのを美味しいと言っているヤツの気がしれない。それでもたまに飲んでしまうのは、脳(スケルトンに脳はないが)が糖分を欲しているからか。はたまた、おれが本当は甘党だからか。……前者だろうな。
そう考えながら何口か飲んで、ほうっと息をついた。
「___はぁ」
アレの後だからよく眠れたからか、妙に思考がスッキリしている。睡眠薬ではこうはいかないな、と考えながら、後少しのココアを一気に飲み干した。
「ただいま」
|ショートカット《ち か み ち》で闇AUアジト(というよりは豪邸に近い)に入りつつ、一応と挨拶をする。
玄関を開けて、廊下を少し進んだリビング。そこにいたのはキラーとエラーのみ。
「オー、オカえリ」
「遅かったじゃーん」
二人とも、ひらひらと手を振りながら各々言葉を返す。
朝飯(ココアだが)食ってきた、とだけキラーに言って、オレは自室のある2階へと足を運ぶ。後ろから何か聞こえた気がしたが、気のせいだろう。
キラーside
最近、マーダーがおかしい。いや、突然何言ってるんだって感じだと思うけど。それでも、僕はおかしいと思ってる。
具体的にどこがおかしいか。まず一つ目。ここ三ヶ月くらい、一人での任務の後はほとんど朝帰りだ。僕とホラーと行った任務は普通に帰ってくるにに、一人の時だけ毎回朝帰りなんて、何かあるとしか思えない____けど、ただ追加でEXP集めしてる可能性もあるんだよなぁ…あの幻覚野郎。
そして二つ目。朝帰りのアイツがつけてくる、歯形と匂い。ある日は甘ったるい香水を、ある日はアイツが“吸わない“煙草の匂いを。ある日は塵の匂いを。日によって変えながら、マーダーは匂いをつけてくる。
歯形もそうだ。発見した日は、たまたまアイツがスカーフを外していて、タートルネックの隙間から、最近つけられたであろう歯形が見えたんだ。マーダーは癪だけどそれなりに強いし、抵抗だってできるはず。でも、くっきりと跡が残っている。
今日だってそうだ。朝帰りだった。遅くなったのは、任務の後に“何か“夜通しでしていたからなんじゃないのか?通った時に香った煙草の匂いは、お前の吸ってるものじゃないだろう?
__この出来事から推察できることはまぁ、“そーゆーの“しかないわけで。
「何やってんだよあのバカ…」
僕の言葉に近くにいたエラーが首を傾げたが、何も言わないことにした。
「最近さァ、マーダーがおかしいと思わない?」
ダン、と僕が机を叩くと、四人(骨)は一斉にこちらを向いた。そして各々喋り始める。
「アイツの頭がおかしいのはいつものことだろ」
と我らがボス、ナイトメア。
「な、どうしたんですかキラー先輩?」
何か変な物でも喰ったんじゃ…と慌てるクロス。いやホラーじゃあるまいし。
「腹減った…」
お前はそればっかりだなホラー。
「ハァ?オ前アイツのこト嫌いだロ」
何今更心配してんだよとエラー。
ちなみにマーダーは不在だ。自室で寝ているのだろう。
「いや、だっておかしいじゃん!!アイツ一人の任務の時毎ッッ回朝帰りだよ!?」
冷めた雰囲気も気にせず、僕はいかにマーダー(の行動)がおかしいかを熱弁する。すると僕の話が響いたのか、クロスがあっと声を上げた。
「確かに、ここ三ヶ月くらいそうですね」
「だよね!?!?」
よかった僕の勘違いじゃなくて。勘違いだったら嫌いな相手を無駄に心配してる頭おかしい奴になってた。
「まぁクロスが言うならそうなんだろうな」
何そのクロスに対するボスの信頼感。
「へ?はーだーほはにがほはしひっへひひふんはよ」
「飲み込んでカら喋レヨホラー」
汚い、とエラーがホラーを注意する。
「んぐ…で?マーダーの何がおかしいって言うんだよ」
「良くぞ聞いてくれた!!」
ビシッとホラーを指差し、僕は先ほど考えていた事実と考えを話した。
「それはまぁ___」
「おかしいな」
「おかしいですね」
「おかし?」
「おカしイな」
「でしょ!?」
約一名“おかし“なことを言っていた骨がいる気がするが……スルーしよう。
「で、朝帰りの時、マーダーが何してるかだっけか?」
「そう、そうだよ!」
ボスの言葉に、僕は頷く。
「今マでの話を聞けば大体ワカるだロ」
くだらない、と言わんばかりに首を振るエラー。
「え、先輩わかったんですか?」
あらやだクロスってば純真。
「わかったのか?」
教えて欲しいのか、キラキラと目を輝かせながら問うホラー。ここにも純粋なのがいたわ。
「あー、マーな」
「言いづらいのかエラー?じゃあ俺が言ってやる」
言葉を濁したエラーを揶揄いながら、ボスが口を開いた。
「朝帰りの時、マーダーがやっていることはな____」
--- 『*******』 ---
--- **春売り殺人鬼。** ---
次回は何しようかな〜〜えと、ODと嘔吐と…泣いちゃうまだちゃと……どうしようかなぁ〜
とりあえず第一話完了です!!読んでくださりありがとうございました!!あまり長くなりませんでしたねw
ま、多分次回死ぬほど長くなると思うんで、今回は序章ですよ序章〜〜
一週間くらい書いてたかな!はい、春売り殺人鬼、完成です!!ファンレくださると嬉しいんで是非是非!
では、また次回!