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恋愛記録
ある学園の男女の物語。
キーンコーンカーンコーン
#名前#「あーやっと授業終わったよ…」
私は#名前#。高校2年生だ。
確か今は四時間目が終わってお弁当の時間だ。
屋上へ行って#友達#とお弁当を食べに行く。
#名前#「さぁ今日のお弁当は何だろなっと」
「なぁ、一緒に食べよーぜ」
後ろから声が掛かった。
振り向くとそこには見慣れた顔がある。
#名前#「はぁ…あんたは男子でしょ。男子の輪に入って食べたら?」
「え、だってここで食いたいんだもん、いいじゃん」
#名前#「ハァ?」
このおバカな男子の名前は流星。私の幼馴染だ。
よくこうやって私に絡んでくる。
意外とイケメンなせいか、こいつといると心臓がドキドキして仕方ない。
緊張するし周りの女子から睨まれるからあまり絡んで欲しくないんだが…
#名前#「同じような景色はそこらじゅうにあるじゃん」
流星「俺はここがいいんだよ」
#友達#「(これは…両片思い来るか?ニヤニヤ)#名前#、私は構わないよ、入れてあげたら?」
#名前#「え〜…私は構うんだけど…」
(ちなみに#名前#が流星を好きって事は友達も知りません、#友達#エスパーですね)
#友達#「まぁまぁ、人数多い方が盛り上がるし?」
#名前#「えー、こいつといても盛り上がる?」
流星「言い方酷くね?」
#友達#「それに一緒に食べる方がご飯も美味しいって聞くし!ね?」
#名前#「しょうがないなぁ…」
流星「よっしゃ」
流星が私の隣に座る。
まぁ三人だから隣になるのは仕方ないんだが…
あと数センチで届きそうな距離。
その距離にドキドキして流星の事ばかり考えてしまう。
お、お弁当に意識を集中させよう…
私は無理やり意識を向けた。
#友達#「じゃ、せーの」
三人「いただきまーす!」
それぞれお弁当を食べ始める。
#友達#「あれ?」
#名前#「どうしたの?」
#友達#「箸忘れちゃったみたい。食堂に取りに行って来る」
え"、マジかよ
二人きりじゃん…心臓持たないって…
#名前#「わ、私も行くよ」
#友達#「大丈夫大丈夫、一人で行けるって」
そんな…
無理だよ、二人だけなんて…
#友達#はお弁当の蓋を閉めると去ってしまった。
うわぁぁぁぁぁ…これ気まずくなるやつじゃあ…
流星「そういえば#名前#はテストどうだった?」
流星は私の気持ちをよそに話しかけてきた。
#名前#「うーん…まぁまぁってとこかな…」
流星「何点だったんだ?」
#名前#「え"…76…」
流星「え高得点じゃん」
#名前#「でも8割取れなかったからなぁ…あんまり…」
そんな他愛もない会話を続けていると…
流星「そういえば柊(#友達#)さん帰ってきてないな」
#名前#「確かに…道に迷ってるのかなぁ…」
#名前#「でも#友達#は迷う様な性格じゃないしなぁ」
流星「探しに行くか?」
#名前#「そうだね…探しに行こう」
二人は箸を置くと階段を歩いて降りていった。
#友達#(やべ…盗み見してたのがバレる…)
#友達#(は、早く食堂行こ)
#友達#((タッタッタッタッ…
流星「ん?今誰かが走っていったような…」
#名前#「え?気のせいじゃない?」
流星「そうかなぁ…確かに見たと思うんだけど…」
流星「俺、追いかけて確認してくる!」
流星が走り始めたその時。
#名前#「え、ちょ、ちょっと待っ…あ"っ!?」
流星「っ!大丈夫か!?」
#名前#がコケてしまった。
流星が受け止めてー
ー#名前#は流星にお姫様抱っこされるような形となった。
しばらく呆気に取られていた二人だがー
モブ1「…あいつら、カップルだったっけ?」
モブ2「隠れて付き合ってるのかも?」
モブ3「ヒューヒュー」
という|モブ《 観 客》たちの|歓声《 煽り声》によりー
#名前#「…キャァァァァァァァァァァァァ!?(流星の腕を蹴飛ばし飛び降りる)」
流星「うわっ!?痛ってぇぇぇぇぇぇ!」
#名前#「あ…ごめん!つい本能で!」
流星「本能ってなんだよ!」
と言う事が起こり、流星は保健室へ連れて行かれたそうな…(#名前#に)
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#名前#「結局食堂に行けなかったし…散々だった…」
流星「俺の方が散々だと思うけど!?」
#名前#「あんたは午後の授業休めたじゃん…私先生に呼び出されてたんだからね!?」
流星「蹴ってきた方が悪くね…?」
#名前#「とりあえず、今日はもう帰るよ」
流星「あ、ちょっとこっち来てくれないか?」
#名前#「?何?」
そう言うと流星は校舎の裏へ入って行った。
#名前#「こんなとこ来たの初めて…」
流星はある花の前で止まった。
その花はいくつも小さい花を咲かせた、色とりどりのネモフィラの花だった。
流星「俺、この場所でこのネモフィラを育ててたんだ」
#名前#「へぇ…そういえば家は農家だったね」
そう、流星の家は結構大きめの農家なのだ。
#名前#「でも、ここで勝手に育てていいの?」
流星「先生に頼まれたんだ。『ここで君がネモフィラを育ててくれ』って」
#名前#「へぇ…なんで先生はそんな事頼んだんだろうね?」
流星「…先生にさ、恋愛の事を相談してたんだ」
#名前#「へー、好きな人居んの?」
流星「居るよ」
#名前#「え、誰だろ…てか好きな人居んのにお姫様抱っこ…して良かったの?」
流星は小さく頷くと、話を再開した。
流星「で、相談したら『この花を育てれば、きっと大丈夫』って」
流星「だから俺はここでこの花を育てたんだ」
#名前#「へぇ…その好きな人には振られちゃったの?」
流星「いや…まだ分からない」
#名前#「?どう言う事?だって私をここに連れてきたのならー」
#名前#「ーまさか、でも…」
#名前#「…もしかして…間違ってたら嫌だけど…」
#名前#「…私の事、好き…だったりする…?」
私は顔を真っ赤にして訊いてみた。
すると、流星は同じくらい顔を真っ赤にしながら頷いた。
#名前#「へ…?でも…そしたら…りょ、両片思いだったって事…?」
流星「そ…そう言う事になるな…」
流星「改めて…ずっと前から好きでした、こんな俺で良かったら付き合ってください!」
#名前#「っ…!もちろんっ!」
そうして二人で顔を真っ赤にしながら笑い合った。
友達大活躍、友達ありがとう
友達「いえいえそんな、最後こっそり見せてもらっていたのでこっちとしても嬉しいです♪」
最後居たのか…
あ、ネモフィラなのはちゃんと花言葉考えてやってるよ♪
すげぇ…2549文字書いてる…