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古びた狐
本編は廃神社です
昔の神社には尻尾は九つあり人の二倍はあるような狐が現れることがあった「うわっ!化け狐だ!」見た人々は皆口を揃えて同じ事を言う「わるいきつねじゃないよ!!」そう言っても信じてもらえず客数はみるみる減ってゆく。それから数年、完全に人は消え、廃神社に。狐は暇を持て余し退屈だった。そんな時に茂みの奥から音がする。狸が葉の間から顔を出した。狸が出した眩い光で狐が一度瞬きをすると狸は狐とそっくりになってしまった。「どうやったの!!」狐が聞く。この狐は馬鹿なのか、狸が喋れるわけも無く見様見真似でやるが、煙と共におみくじを出すことしかできない…せっかく出したものはしょうがないとおみくじを引く、内容は…**葉っぱが当たり!!**狐自身は満足しているのか?安定のバカ全開のおみくじだ。葉…狸は頭に葉をのせている「ありがとう!!」狐は許可も取らずに葉を奪い取る。狸は困惑している様子だ。狐は気合を入れて挑戦する。
「( `Д´)」その瞬間ふわっと煙が立ち上がり狐は小さく、尾も八つ減ったthe 狐のような姿になった「すごい!すごい!」狐は悩みが消えて思う存分はしゃいだ。けれど人は来ない、廃神社になってしまったからにはどうしょうもないことだそんな事を考えながら眠りにつく。
---翌日 ---
「おはよ!」狸に話しかけるそんなところでナニカの気配がした、三人組の男たちが神社に。クセで隠れた狐だが思わず声が出てしまいそうになるように。「この神社?幽霊出るってよw無人だし《《荒らして》》ユーチューブにあげよ!」男Aがそう言った。あの狐でもやっていはいけないことだと一瞬でわかるはずだ。関係ない狸すら怒りを覚えている…?それに関してはよく分からないが失礼すぎる人間だ。狐&狸は息を呑む。ほかの男の意見も聞いてみよう…「いいじゃん↑」「俺も賛成賛成〜」類は友を呼ぶとはこの事かと狐は理解した男共は動画を回すそれと同時に狐は変身を解く男共は賽銭箱を漁ろうとするそれを見た狐が神社の裏から飛び出した。「うわぁ!出た!」情けない声を男たちは上げ、すぐさま逃げていった。「:0」狐も呆気なさすぎてよく分かっていない。けれど狐が感じた気配はあいつらみたいな弱いものじゃない「きをつけてね!!」伝わるかはわからないが狸に忠告する遠くから声が聞こえる「*`__りよ…__`*」何なんだろうか?「*`__ねんね__んこよりよ`*」子守唄…子守唄が聞こえる。狐は少し神社から顔を出した。白い服、長い黒髪、顔はよく見えないが、明らかに様子がおかしい女だ。狐は息を呑む「*`坊やは良い子だねんねしな`*」目の前まで来てやっと顔が見えた。女は不気味なほどの笑顔でこちらを見てくる。狐は小さい体で威嚇をしているバカ丸出しで狸も心なしか呆れている。「*`私の娘は?`*」???娘…?狐&狸は慌てて神社の室内に入り込んだ。「へんなの!!」そう言えば狐はいつも呑気のバカだ。神社の中で写真と日記を見つけた。
--- ✕月✕日 ---
✕月✕日に二歳の女の子が交通事故で命を落とした。ここの近くで起きたから学校などで忠告しておいてほしい。
と日記に書いてあった。もう一方の写真には女の子と母親らしい人物が若干あの女ににているような…部屋の中から写真と日記を投げて様子を観察する。女が一通り目を通した頃には女が薄くなっていく「わあ!!」バカ狐が気づいた頃には消えていた。狸は理解し、また草むらに戻っていった。
それからも狐と狸は遊んだりして暇を持て余すことがない日々になったಥ‿ಥ