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第二話:七国会議
リュカが“無属性の魔法”を発動した翌日、世界は揺れた。
七つの魔法国家は、緊急会議を招集した。 場所は中立地帯・セントラルホール。
かつて魔法戦争の停戦協定が結ばれた聖域だ。
炎の国・ヴァルカナからは、戦闘将軍・バルグレイ。
水の国・リュミエールからは、治癒の巫女・ミレナ。
風の国・ゼフィロスからは、空間魔導師・シェイド。
土の国・グラナードからは、重装騎士・ロム。
光の国・セレフィアからは、神官戦士・セラ。
闇の国・ノクティスからは、魔導将・ヴァルゼン。
そして、無属性の地・アーリスからは、リュカが招かれた。
会議の目的はただ一つ—— 「無属性の魔導師をどう扱うか」
セントラルホールの円卓に、六国の代表が座る。 リュカは、円卓の中央に立たされた。
「君の力は、魔法の均衡を崩す危険がある」
光の国のセラが、静かに告げる。
「魔法を拒絶する力など、存在してはならない」
炎の国のバルグレイが、拳を握る。
「だが、彼を排除すれば、無属性の地が反乱を起こす」
水の国のミレナが、冷静に分析する。
「ならば、彼を封印するしかない」
闇の国のヴァルゼンが、提案する。
リュカは、黙って彼らの言葉を聞いていた。 だが、心の中では怒りが渦巻いていた。
「俺は、魔法に支配されるために生まれたんじゃない」
その言葉に、円卓がざわめいた。
「ならば、証明してもらおう」
風の国のシェイドが立ち上がる。
「七国代表による“魔法試練”を受けてもらう。君が本当に魔法を壊せるのか、我々が見極める」
リュカは、静かに頷いた。
「望むところだ。俺の魔法は、誰の魔法にも屈しない」
2個目!調子いいぞ〜
これはパパッと完結できるかも