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5話 花結び
#名前#はさっき怪我をした。足首に切り傷がある。見るだけで心が痛む傷にれるは
そっと手当をする。手当をするれるに驚く表情を見せたが#名前#は
「あ…、りが…と、うご…、ざい…、ます」
少しだけ申し訳なさそうにでも少し笑ってお礼を言ってくれた。月が綺麗ですね。
そのお返事をずっと待っとくわ。
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私は怪我の手当をしてもらった。お礼を言った。でも、告白のお返事は言えない。
恥ずかしいんだもん。仕方ない。そう言い聞かせる。足首の傷はまた痛む。私は
無言でれる王子の隣を歩く。無理に話しかけてくれないから嬉しいんだ。傷は痛い。
でも安心できる人ができたよ。嘘のお父様、安心できます。
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告白のお返事は急かすものではないからいいや。れるはそっと胸に秘めた想いを
届けた。
「なぁ、足、痛くない?」
れるは心配をする。二日連続で怪我をした足はどうしても痛そうで顔をしかめながら
歩いている。大丈夫、そう答えるけど遂にふらついてしまった。れるは咄嗟に支え、
お姫様抱っこで連れて行く部屋。気まずい空気。れるは一刻も早く逃げ出した
かった。
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れるは朝目が覚める。昨日の綺麗な魔法が脳をよぎる。その後に言った告白。
全部恥ずかしいんよな…。意味知らんかったらええけど…。れるは国王様の
部屋へ行く。部屋をコンコンとノックする。大きなその部屋に飾られた一つの小さな写真。
「国王様、れる、姫のことを…。」
国王様はれるの言葉を途中で止める。
「君は#名前#のことを好きになったんだね。過去を話してあげる。」
国王様は衝撃の事実を話す。
「#名前#は私の血をひいてないんだよ。」
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昔#名前#は自分の容姿で虐めにあっていた。家では虐待をされて、もう何処にも
居場所なんてなかった。でも国王様が虐めから#名前#を救い、虐めからも
#名前#を救ってあげた。とてもしんどそうだったけど無理して笑っている#名前#を
見て『守りたい。』そう国王様は胸に誓った。でも#名前#は家族や虐めで男性が
怖い。男性恐怖症になってしまったんだ。男性には国王様しか話せないし、でも
直そうと努力した。執事に挨拶をした。でも怖くて過呼吸になっちゃった。ずっと
努力をして、頑張っても、過呼吸になっちゃうんだ。その時に挑戦を辞めちゃった
んだ。
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れるは#名前#の過去を知り泣いてしまった。れるは#名前#を無理させていないか
自問自答する。本当に正しいのか。
「こ…、くおうさ、ま、れ、るは…、」
れるは国王様に問う。国王様はれるが泣き止むまで待ってくれた。
「#名前#はな君と居るのが楽しいらしいぞ。」
れるはその言葉に驚く。軽く微笑むぐらいの貴方がれると居るのを楽しいって言って
くれたんだ。れるも貴方と居れて楽しいよ。
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私、なんか異性と初めてもっと居たいって思えたんだ。この気持ちが恋ならば、
「もっと居たいかもな…。」
なんちゃって。思ってみたりして。これが特別な気持ち?お父様より甘酸っぱい
不思議な気持ち。これって好きなのかなぁ?れるさんと見た星は綺麗ですね。
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れるは#名前#の過去を知ってしまった。辛くって、逃げ出したい。そう思っていた
だろうに、逃げ出さずに頑張ってくれた。そしていまれるは知った。#名前#と
れるはもう逢っていたことを。
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