公開中
東方霊魂墓2
「うわっ!?」
ここの世界でも、ゾンビ化した人間がいた。
しゅっ、と、紫の空間に瞬時に吸い込まれた。
---
森で、わたしたちは飛び出した。そこには、金髪の女性がいた。
「あなたたち、一体何処から来たの?」
「えーっと…巷で起きている異変について来ました。まあ、別の世界です。神様に頼んで、つなげてもらいました。今、わたしと闇は入れ替わっています。本当は私自身の身体が闇で、こっちの身体がわたしです。これと、ゾンビ化した人間が、異変だと睨みました」
「ふぅん」
説明がややこしかったけど、空さんはすべてを説明してくれた。
「わたしは八雲紫。境界を操る程度の能力を持つ妖怪よ。霊夢たちも、今、多分頼れない状態だわ。あの子達も人間だから」
「その、霊夢っていう人は、ゾンビ化は?」
「多分大丈夫よ。人里にいる人が危ないから。でも、他の人と入れ替わっている可能性はあるわね」
紫さんは、他にも色んな人のことを知っているみたいだった。
「魂、といえば死神ね。でも、こちらの世界の死神は…多分、違うわね。あと知っているのは___そうね、四季映姫様と犬猿の仲のあの人かしらね」
「誰ですか」
「墓守霊佳。彼女、妖怪みたいなの。でも、能力は魂を操るだし、彼女なんじゃないかしら。もし彼女だとすれば、地霊殿に行ってみたら。わたしがスキマで送ってあげるから。もし困ったり、わからなかったりしたら何時でも読んで」
「本当ですか。ありがとうございます」
また、紫のものが出て吸い込まれた。
---
「んー?あ、来客だっ!」
大きな館。だだっ広い館に、わたしたちは送られてきた。真っ先に会ったのは、赤髪で猫耳の子。
「こんにちはー!あたいは火焔猫燐。お燐って呼んでね!で、地霊殿になんの用?さとり様からなんにも聞いてないけど」
「えっと…」
「巷で流行っている異変よ」
また、空さんが説明してくれた。
「ってわけ」
「あ〜、なるほど。取り敢えず、さとり様に会ってみたら?こいし様は全然、あたいでも会わないからね、まずはさとり様に聞いてみよ!」
そう言って、彼女はさとりさん、という人がいる部屋まで案内してくれた。