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第2話「こんな感じだ…」
くるい
《アブル連邦 にて》
主「いやぁ〜、びっくりしたー」
ヨ「いや…びっくりしたー、じゃないよ…」
主「いやぁ、ごめんね?操作ミスしちゃった」
ヨ「操作ミスで何回死んだら気が済むの…?」
主「まぁいいじゃない?生き返れるしさぁ」
うははーと、ふにゃりとした笑みを浮かべる女冒険者。
名前は◯◯◯。
一応このお話の主人公。
ここは、ゲーム《アルケミア・ストーリー》の中の〈アブル連邦〉という国。
このゲームでは、プレイヤーは冒険者として、相棒の"YOME"と共に世界を自由に冒険することができる。
ヨ「生き返れても、死ぬのは嫌だよ…」
こちらのゲッッソリした顔で話してるのはわたしのYOMEの「●●●」。
●●●は♂なので、本当は''YOME"ではなく"DANNA"が正しい。しかし、ゲームシステム上、共に旅をするパートナーを"YOME"と呼ぶこと、また、からかうとめっちゃ面白く、なにより可愛いのでやっぱり"YOME"である。
ヨ「この前もさぁ…」
主「お前のねちっこいとこも愛してるよ」
ヨ「炎のダンジョンで、俺が止めたのにウシみたいな魔物に突進してってさぁ…」
主「あー、あれ?『サーロインにしてやる〜っ!』って言ったときのやつかな?」
ヨ「うん、で、こっちが逆にサーロインになったやつね」
主「………」
ヨ「あとさぁ…」
主「ヒュゥウ〜記憶力いい!愛してる!!」
ヨ「三国境間でトリの魔物に出くわして…」
主「あ〜、『カラアゲにするぜ、ヒャッハーッッ!!』のやつ??」
ヨ「で、俺たちがこんがり美味しくいただかれたやつ」
主「………あアあぃしてるぅううウ…」
ヨ「情緒大丈夫?」
ふぅ…と深い溜め息をついてYOMEが言う。
ヨ「…ねぇ、◯◯◯」
主「…ん?」
✏️続きます。読んでくれてありがとうございますm(__)m