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逆人狼ゲーム 第2話
昼…
この村の人狼たちは、もちろん仕事をする。
紛れ込んだ「村人」を除いて。
《神馬 弘視点》村人
(さて、どうやって脱出したものか…)
井戸水を引き上げるふりをしながら考える。
このままだと、すぐ夜が来てしまう。
(森逢と会議するしかないか…)
だが、無理に接触すると、怪しまれてしまう。
「どうしたものかな…」
「何をぶつぶつ呟いている?」
はっと前を見ると、黒瀬夜行がいた。
「あ、ああ、黒瀬…。ちょっと考え事をしてただけだ。」
「ならいいが。」
「もう少しで日暮れ会議だ。遅れるなよ。」
「わかってるよ」
〜日暮れ会議〜
鬼「みんな、何か収穫はある?」
黒「神馬がぶつぶつ呟いていたぐらいだが。」
弘「わ、悪かったな…」
爆「はっはぁー!こんなもんみっけたぜ!」
翔太が懐から取り出したのは、何かが書いてある紙切れだった。
鬼「多分,村人が脱出するための謎解きじゃないかなぁ?」
黒「じゃあ、始末する方がいいな。」
焚き火に向かい、紙切れを落とそうと立ち上がり…
主「でも、取っておいた方がいいんじゃない?置いておけば、絶対に回収に来ると思うし…」
弘「確かにそうだ。じゃあ、主。どこかに置いておいてくれ。」
(そうすれば、僕が回収できるし…)
主「わかったー!」
鬼「じゃあ、これにて解散!」
夜…
《すまん、主視点》村人
(よし、ここら辺に置いて…)
誰も見ていないことを確かめ、紙切れを置く。
(これで…大丈夫。)
ポケットの中には、もう1枚の紙切れが入っていた。
主は、その場を後にする。
近くの森の中、影があるのにも気づかず…
〜夜明け会議〜《神馬 弘視点》
鬼「何か変わったことはあった?」
黒「ああ、一つな。」
爆「はっ、なんだぁー?」
黒「森逢の跡をつけて、先ほどの紙切れを確認した。…偽物だった。」
木音の体が、ビクッと震える。
黒「…どうゆうことだ?…森逢。」
木音は何も答えない。
黒「まあ、これで確定したものだ。…俺は森逢に投票する。」
鬼「ぼくもー!」
爆「俺もだ!」
(くそっ、森逢…)
本当は吊りたくはないが、ここで庇うと、二人で◼️ぬこともあり得る。
森逢がこちらにやめてくれ、と目線を送ってくる。
(すまない、森逢…)
「…僕も、森逢に投票する。」
森逢がこちらに無音で語りかけている。
ご め ん ね。
さ よ な ら。
黒「じゃあな」
パシャッ
生暖かい赤い液体が、顔に降りかかった。
はい、2日目にして、自分がやられました!
自分がピンチなのに、ちょっと楽しんでた自分がいますw
第3巻お楽しみに!