狼月のつぶやき

今日、6時間目のプールが、雷で無くなって、その代わりドッジボールになって。 正直ドッジボールは好きじゃないし得意でもないんだけど、それより体育館入った瞬間「男女に分かれてください」って言われたんよ。 そんで俺は何もできなくて固まってて。 訳がわかんなかった。なんでわざわざ男女にわかれんのかなぁ。 大人は知ってんのかな。『多様性』って言葉。 大人は知ってんのかな。『ジェンダー』って言葉。『性同一性障害』って言葉。 知ってたらそんなことしないよなぁ。 ねぇなんで俺は女で生まれて来たんだろ。 辛い。苦しい。 あー、もうなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで 君が生きてたらもっと笑っていられたかなぁ。 君が生きてたらもっと楽だったかなぁ。 ねぇ起きてよ。目ぇ覚ましてよ。 会いたいよ。ねぇ。 また一緒に笑いたいよ。また一緒に泣きたいよ。 あぁ、神なんていないんだろうな。いたら、きっとあの子のこと生き返らせてくれるよな？ でも結局さ、今俺の目の前に君がいないんだから、。 帰ってきてよ。 そっか。君はもういないんだ。 2年前のあの日から。ずっとずっと。 最後まで見届けられなかった。家に帰ってから初めて知った。 冷たくなった君の手をずっと握って泣いてた。 受け入れられなかった。 もう、二度と君に会えないなんて。もう二度と君の笑顔が見れないなんて。 君といると、俺は男になることができた。君が、俺を男として見てくれてたから。 君がいなくなったことを知った途端、キッチンに向かった。包丁を，取り出して、自分に向けた。 俺も、あの子のところに行きたかった。 でも、どこかで君の声が聞こえた気がして。 「僕の分まで精一杯生きて」 そう、言われた気がした。 だから俺は今も、君の声を、笑顔を頼りに、辛くても、精一杯生きていく。 だから、どうか、貴方や、貴方の大切な人がどんな辛いことも乗り越えて行けますように。