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第2話《準備》
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煌陽「とある村には呪われた一家が住んでいました。
この家族は、女の子が必ず15歳の誕生日を迎えると、事故に遭って亡くなったり、行方不明になったりしていました。
そのため、この家族は呪われてるという噂がありました。
それを気味悪がった村の人は、いつしかその家族を避けるようになりました。
そこで、母親は思いついたのです。女の子が15歳で亡くなったり、行方不明にならないことを証明できたら、避けられることも、噂されることもなくなるのではないのかと。それから、母親は、物心つく前の2歳の男の子を最初から女の子だったかのように育て始めました。
この先は、…覚えてない。」
珀陽「なんかやばそうだな。」
玲衣「その、…呪いは解かれたのですか?」
煌陽「まだ…。」
巫兎「これがなぜ、私を殺す理由に?」
煌陽「それは…。巫兎がその一家の女の子だから。15歳で亡くなったりして、人にバレたら、余計に避けられたり、噂が広まってしまうから消しておきなさいって、お母さんからの命令。」
玲衣「巫兎様がその家族の女の子なんですか?!」
巫兎「私は、施設育ちだからよく分からないけど…」
煌陽は、この事についてこれ以上話そうとはしませんでした。
巫兎「あっ!そうだ!なぜ私の結界を壊すことができたの?あの結界は普通の人が壊せるものではないと思うけど。」
煌陽は、少し黙って言いました。
煌陽「…式神に命じて壊してもらったの。」
玲衣「式神?!貴方もしかして、陰陽師?」
煌陽「…?分からない。」
珀陽「『…?』じゃねぇよ!式神使うっつーことは、陰陽師だろ!」
煌陽「そうなんだ…。」
珀陽「俺らには式神が見えないけど、煌陽は見えてるのか?」
煌陽「うん。見える。今も…隣にいるよ?
見たいなら、術をかけて、一時的に見えるようにしてあげようか?」
玲衣「できるのですか?!」
煌陽「やろうと思えば?」
巫兎「見てみた〜い!」
煌陽はコクリと頷いて、術をかけ、私たちに見えるようにしてくれました。
煌陽「……これで見える?」
珀陽「これが式神。」
煌陽「………。式神にね、名前をつけたの。お母さんがつけなさいっていうから。」
巫兎「なんて言う名前なの?」
煌陽「…………リリー。」
玲衣「リリー。…百合の花って意味ですよね?」
巫兎「可愛い名前ね!」
この時、煌陽が少し笑っているように見えた気がした。
玲衣「あの…。話変わるのですが、煌陽さんを手当てしている時、腕に痣のようなものがあって、多分珀陽さんの能力で、できたものではないと思うのですが…。」
煌陽「お母さんがよく殴るからそれでできた痣かも…。貴方たちもそうでしょ?お母さんの言うこと聞かないと殴られたり、蹴られたりしないの?」
玲衣「ッ⁈」
私は、煌陽の言ってることが普通ではないと思いました。
玲衣「…巫兎様。珀陽さん少し外でお話してもいいですか?煌陽さんは、お菓子でも食べていてください!すぐに戻りますから。」
煌陽はコクリと頷き、私は2人と部屋の外に行きました。
玲衣「おかしいと思いませんか?あの子。」
珀陽「普通…ではないかもな。親からの虐待を受けてる。」
巫兎「ねぇ。一度煌陽の家に行ってみない?
私、このままじゃ煌陽が心配よ。」
珀陽「そう…だな!煌陽がいいって言うなら。」
玲衣「……てことで家に行ってもいいですか?」
煌陽「…。別に。」
巫兎「(気まずい。)……明日に備えて今日は早く寝ましょう!明日は、朝早くから行くわよ!ね!?」
玲衣「はい。承知いたしました。」
私たちは、早く部屋に戻り明日に備えた。
ーーー玲衣の部屋ーーー
玲衣「(大丈夫かな…)」
ーーー巫兎の部屋ーーー
巫兎「(煌陽を救えるといいけど…。
あの子に光が戻りますように。)」
ーーー珀陽の部屋ーーー
煌陽「……お母さんになんて言われるかな。」
珀陽「なんて言われても、何かされそうになっても、俺らがいるから。安心しろ。」
煌陽「…うん。」
今日も見てくれてありがとうございます!!
長くなってしまいましたね(・・;)
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