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エレクロ 本編 第8話「恐怖を超えて」
今回は!!レイラたちの回です!!
前回はまぁ、可もなく不可もなく的な感じで....
今回は尺があまりなかったので戦闘は次回です....!!
**本編 第8話「恐怖を超えて」**
____主な登場人物たち_____
レイラ・アクランド
ミズリー
_________________
レッドたちが奮闘する一方、レイラたちも元凶を探している。
だが、レイラはこの何もかも吸い取ってしまうような静けさが苦手だ。
先程から、ずっとアタフタしている。落ち着きがない。
いつもの明るい雰囲気とはまるで違う、
純粋な恐怖というものに、身を飲み込まれてしまっている姿だった。
レイラ「 (ガクガク......ブルブル.....) 」
ミズリー「うん?どうしたの?そんなに震えて....」
レイラ「○▼※△☆▲※◎★●」
ミズリー「あぁ〜!怖いのね。なるほどなるほど」
レイラ「怖く、、ないもん、、!」
ミズリー「うーん、そうね.....怖くても、なれるしか無いから.....」
レイラ「早く.....帰りたいよ〜.....」
ミズリー「でも、異変を解決しない限りずっと帰れないわよ」
レイラ「うっ.....う......うぅ....(泣) 」
ミズリー「 (怖いことはすごくわかる.....けど.....これはどうしたものか.....) 」
するとその2人がいる場所の周りに黙々と、光をも通さぬ煙が立ち上がる。
その暗い煙の中には__あの『|竜牙兵《スケルトンゴーレム》』がこちらをじっと見つめている。
「うっ....」レイラはそう思わず声を出してしまう。
いやだ。やりたくない。逃げたい。家に帰りたい。..........怖い。
そんな感情がどんどん心から湧いてくる。体が、もう全てを拒否している。
レイラ「ハァ......ハァ.....うぅ......」
ミズリー「 (まずい、このままじゃ本当に....でもこの子がやらないと意味がない....) 」
レイラ「助......け......」
レイラはついに座り込んでしまった。
体の力を一気に奪われたかのようにすとん__と。
下を向き、震える。その様子は周りが見てもすぐにわかった。
ミズリー「 (今回ばかりは私が....やるしかないのかしら....?っく、でも....) 」
レイラ「 (逃げ、、、たい........) 」
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--- **「立って、レイラ」** ---
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「......っ!」なんだろう.....何か聞こえる。
周りには、誰もいないのに......はっきりと聞こえる。
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--- **「どんなに怖くても、逃げたら何も変わらない」** ---
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誰?誰なの?私に話しかけるこの声は。
知らない。わからない。でも......どこか聞いたことのある感じがする。
優しく、そっと体を抱きしめてくれるような.....心地のよい声。
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--- **「最初は、誰だって怖いのは同じ」** ---
--- **「それでも、その恐怖を乗り越えたから、この先の未来がある」** ---
--- **「私たちだって.....そうだったから......」** ---
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日の光が、木々の間から差し込み、その木陰では小動物たちが休んでいる。
ふと前に向けた視線の先には、真っ直ぐに透き通った、
透明だけど、日に当てられて、美しく青い光が輝く湖が、そこにあった。
神々しさ放つ湖と、共にある緑の森に、私は立っている。
実際はというと、本当はその場に私はいない。
どちらかだと、走馬灯.......のような記憶・夢を見ているに近い。
でも、本当にここは気持ちがいい。あの声を聞いているよう__。
??「来ちゃったかな?」
レイラ「えっ.....?」
よく見ると、湖の前には私と同じくらいの少女が背を向けて立っていた。
いや、同じくらいに見えるけど、背は私よりちょっと高い。
水の色を、そのまま写したかのようなキレイな長めの水色の髪を、
風にただなびかせながら立っている。でも、後ろを向いているから顔が見えない。
??「あっ、この場所はあまり気にしなくていいからねっ!」
レイラ「あ......は、はい....」
この声、あのときと一緒だ。あの優しい、心地のよい声だ。
??「あなた、戦いが怖いんでしょ」
レイラ「そ、、それは、、」
??「まぁ最初も言ったけど、何もしなかったら何も変わらない」
レイラ「うん......」
??「今回の場合も、誰かが正しく動いてあげなきゃいけない。
私たちだって.....判断によってこの世界が滅び......」
レイラ「.....え?」
??「ううん、なんでもない。要するに、あなたたちで未来は変えられるってこと」
レイラ「み、、、らい、、?」
??「そう。そして今回、その“誰か”があなたよ。レイラ」
レイラ「私.....が.....?」
??「ええ。それに、あなたたちの手に、
この学校の生徒数百人の命もかかってる。これらが使命よ」
レイラ「すう.....ひゃく.....」
??「だから、恐怖になんか負けないで。救ってあげてっ!」
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--- **「生徒たちの命と、輝きのある世界の未来を!」** ---
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レイラ「........ハッ!」
何を見ていたんだろう、夢? あの少女は......?
いや、あまり深く考えないようにしよう。
今は、私自身の使命果たすまで__!
ミズリー「 (顔を上げた....?体の震えもなくなっている.....今がチャンス....!) 」
ミズリーは咄嗟に手を動かし、周りの闇をかき消すような、
言葉をも飲み込む眩い光を放ち始める。
そして、光の中から取り出したものは__
ミズリー「四大神器が二柱、水・氷の神斧.....**『|氷下に抱く天水の夢《アクレシア》』**よ」
それは、神々の世を今に伝える“記憶”の具現かのように、
ただ目にするだけで魂が震えるような神秘が漂っていた。
ミズリー「そして、これも!」
次の瞬間、レッドたちのときと同じようにレイラの服も光を放ちながら変えられる。
そのスキルスーツには、水と氷が融合したような....それを連想させる模様があった。
ミズリー「レイラ!これ受け取って!」
ミズリーは『|氷下に抱く天水の夢《アクレシア》』をレイラにめがけて投げ渡す。
それに答えるようにレイラは黙ってそれを受け取り、一振り回してから
神器を後ろに構え、静かに目を開けて言った。
レイラ「怖い.......でも、それでも、守りたい」
レイラは拳をぎゅっと握りしめて、一歩前に出た__。
レイラ「私も......やれば、できるんだっ......!」
**本編 第8話「恐怖を超えて」 終わり**
〜おまけ〜
作者
「.....あと少しで......10話......!......ミズリー!」
ミズリー
「え!?なによ!?」
作者
「呼ばせていただきました。前回フレイだったから」
ミズリー
「薄々思ってたけど....本当だったとはね.....」
作者
「とくに話すこともないので、せっかくだからレイラについて話してもらおう!」
ミズリー
「え?あぁ、あの子ね.....すごくいい子よ。かわいいし」
作者
「......は?」
ミズリー
「少し怖いものが苦手?みたいだけどやるときはやる子よ」
作者
「.....ほ、ほう.....真面目に答えてくれるんだ」
ミズリー
「普通じゃないの?フレイもこんな感じかと.....」
作者
「いやぁ、あいつは嫌々でやってたよ〜?全く、神獣だってのに」
ミズリー
「 (黙ってその場を立ち去る) 」
作者
「ミズリー?どうしたの?急にいなくなって.....」
フレイ
「ほうほう、嫌々にやっていたと.....ふ〜ん....」
作者
「アッ、フレイ サン.....」
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