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闇AU、ぬこ化したってよ〜猫の日だからって軽率な〜
これ…実は3000文字あるんですよ……
「にゃ……」
俺…ナイトメアは、鏡に映る自分を睨みつける。これが自分じゃなければどんなによかっただろうか。そう、鏡の中には____
「にゃんだこれはぁぁぁっっ!?!?」
__獣耳…俗にいう、ネコミミを生やした俺がいた。
side キラー
「と、いうことで…会議を始める」
「いやどういうこと!?」
我らが親愛なるボス【タコ】、ナイトメアにの発言に、僕は咄嗟にそうツッコんだ。いや、意味がわからない。本当に。特に、ネガティブの守護者であるボスの頭に、きゃわわな猫耳がついていることが。
「みてわからんのか。頭のこれだコレ!」
そう語気を強めながら、ボスは忌々しげに頭の上の耳を触った。あ、もふもふしてそう。
「あっ、ボスっ、うぇッッ!?!?」
「クソッ、クロスの情報処理能力ガオーバーヒートしチまっタ!」
「…ねこって食えるのか?」
情緒がおかしくなるクロス。嗜めるエラー。お前はなんなんだ、ホラー。あれ……
「?、あの幻覚やろーはどこいったの?」
幻覚野郎こと、マーダー。殺した弟の幻覚を見てる、かわいそーなやつ。同じ殺人鬼だけど、仲は悪い。
「あ、ほんとだな〜…まだ寝てるんじゃないか?」
それよりお腹すいたー、とホラーは呟く。ほんとそればっかだな。
「マーダーは朝弱いかラナ」
苦笑いをするエラーに軽く同意しつつ、ボスに話の続きを促した。クロス?え、あぁ、目をやられたよ。確か…死因は尊死だったかな。僕には理解できない領域だね。理解したくもないけど。話がそれた。
「___俺のこのねこっ、ねこ…獣耳はな、」
「ネコミミっテ言ウノ、プライドが耐えラれなカったンだナ」
「へがひぶほ…んぐ、ネガティブの守護者だからな〜」
あ、テーブルに置いてあったクッキー無くなってる。食べたのか。朝ごはん前だぞ。
潰れた(比喩である)目を押さえながら悶えていたクロス。ホラーがクッキーを食べたことに気づいたのか、すかさず注意した。
「うぐぅ……先輩がぁ…ネコミミ……あ、ホラー先輩、朝ごはんまだですよ!」
「おいお前ら、一回黙れ」
『ハイスミマセン』
ボスの触手がうねうねと動いてる。お怒りだな。オシオキされては敵わないと、みんな一斉に黙った。
「で、俺のこの獣耳は、朝起きたらついていた。昨日はなかった」
「ジャあ、夜中に生エテきタんダな、ソレ」
「ネコミミって生えるものなの…?」
「シラン」
僕の問いに、エラーはそっけなく返した。
「はぁ…で、ボスのそのネコミミ、どうするんだ?」
進まない話と、カオスな雰囲気を見かねたホラーが、ボスに聞いた。
「今日中にサイエンスのところに行く。こう言うのはアイツに見てもらって方が早いだろ」
「だねー…」
「あ、サイエンスさんのところに行くのは!あの、その…」
「なんだ、クロス」
口籠るクロスに、ボスが聞いた。
「ネコミミをもふもふしてからでいいでしょうか!!」
「は??」
「うぅ……すみません…でも、ボスの耳…可愛くて……」
クロスは、顔を真っ赤にしながら頬に手を当ててそう言った。
「はぁ!?」
「絶ッッッ対嫌だからな!!!!!!!」
「う〜〜〜ほんとっ、一生のお願いですからぁぁぁぁっっっ!!!」
泣き喚くクロス。ドン引きしながら叫ぶボス。宥めるエラー。戸惑うホラー。そして頭痛がしてきた僕。その時だった。
「うわぁぁぁぁぁぁッッッ!?!?!?」
ドンガラガッシャーンと、二階から叫び声と共に何かが落ちる音がした。この声は…
『マーダー!?』
「なっ、何があったの!?」
「うるさい、早く行くぞ!」
焦る僕達に、ボスが一喝。その声に急かされて、僕達は二階へと駆け上がった。
「マーダーッッ、どうしたの!?」
バーンと音を立てて、僕は部屋の扉を開けた。するとそこには___
「あぅ……キラー…?」
ボスと同じく、ネコミミを生やしたマーダーがいた。
「うぅ…屈辱的だ…心底……」
フードを深く被り直しながら、マーダーは呟く。フード自体はそのままなので、白色のネコミミがフードに潰されてへにゃっとなっている。
「いいネガティブだ」
「でもボスもネコミミ生えてるよね」
「うぐっ」
僕がツッコミを入れると、ボスの尻尾がビクッと跳ねた。ネコっぽいな。
「くそ……なぜこんなことに……」
「同感だ……誰がこんなアクシュミな……!!」
二人は憎らしそうに、その犯人に対して恨み言を呟く。あれ、そういえば___
「ホラーとエラーは?」
二階に上がってきた時にはいたのに、マーダーのネコミミが発覚してからはいなくなっている。
「あーっと、エラー先輩は『飽きた』、ホラー先輩は『腹減った』と言って下に降りて行きましたよ」
「あは……」
この調子だと…エラーはアンチヴォイド、ホラーは自分のAUに行ったかな、と僕は苦笑いする。
「で…あの、先輩」
行き場のない手をあちらこちらへと移動させながら、クロスは続ける。
「その…もふもふさせていただいてもいいでしょうか!!!」
「ダメだ!!!!!」
「なんで!!!!!」
「うるせェ」
叫ぶ二人に、マーダーはきゅっと耳を塞いだ。あ、ネコミミの方ね。ぺしょってなってる。え、かわ。いやいやいや……なワケ。
「ちょっと、ちょっとだけでいいですから!!一瞬やったら!!!すぐ!!!サイエンスさんのところ行っていただいて構いませんから!!!!」
「ダメだ!!!断る!!!」
「なんでぇぇぇぇ…ッッ!!!」
ちなみに、このやりとりはあれから数分続いている。流石に疲れてきたのか、ボスが折れた。
「一瞬…一瞬だけだからな」
「ウェッッッッ!?!?いやっ、ありがとうございますッッ!!!!」
じゃあ…と、クロスは恐る恐るボスの耳に手を伸ばす。
「早くしろッ!?」
そして、その手が当たった瞬間、ボスの声が震えた。
「ひっ…あぅ…!?」
「〜〜〜ッッ…ボス!」
そのまま、クロスは__本物の猫にやるように__ボスを撫で始めた。
何このときめき空間。え、僕とマーダー空気??
「_______キラー、」
イチャイチャ空間に白目を向けていた僕に、マーダーが話しかけた。
「なに…?」
「お前も……、」
オレの耳、触るか?
「〜〜〜〜!?!?!?」
「はっ、ちょっ、何言って!?」
だって、クロスとボスのこと羨ましそうに見つめてたから…とマーダーは俯きながら答えた。いやいやそうじゃなくて……
「なんで…お前そんなキャラじゃないだろ……」
「…?、なんとなく」
この気まぐれ……まさか…性格まで猫っぽくなってるのか!?!?
「……本当に?ほんとーにいい?」
「はぁ…?嫌なら別にやんなくても」
「やるから!!!」
「あっそ」
じゃあ遠慮なく…と、僕はマーダーのフードを無造作にとっぱらった。すると、へにゃっていた白い耳がぴょこっと元の位置へと戻る。きゃわ…わわわ……
「なんだよ、さっさとやれよな」
「はいはーい」
上からマーダーを見下ろせるってのはちょっといいかも。上目遣いなこいつが見れるし。
そんなちっぽけな背徳感に浸りながら、僕はマーダーのそのふわふわな耳に触れた。
「ひっ……ん…ふふっ…!」
くすぐったいのか、ゆらゆらと体を揺らしながら、マーダーは耳を押し付けるように頭をグッとこちらへやってきた。
「う“っ……」
しまった。謎の可愛さにより動悸が……
でも…つまり…これって……もっとやっていいことだよね??だって尻尾も楽しげに揺れてるしね???じゃあッ…_________
「クロス!!!いい加減やめろ!!!!」
僕のなでなでは、ボスの叫び声によって防がれた。
「うぅ…ボスぅ……」
本気で抵抗されたのか、そこには正座で涙ぐんでいるクロスが。
「お前ら二人もやめろ、おいマーダー」
「…なんだ?」
「さっさとサイエンスのところに行くぞ、ここにいたら厄介ごとが増えかねん」
「あぁ、行く」
マーダーの手を引っ張りながら階段を降りるボス。
『はぁぁぁぁぁ……』
そんな二人の背中を、僕とクロスはため息をつきながら見送った。
*ちなみに 帰ってきた二人にネコミミはついていかなったとさ。
猫の日だからって、調子のったせいで……すごい文字量の書くことになった……
いやーーーー…リア友にリクエストもらったのでね。やりましたともよ!!!!!
いいですかね!!!これで!!!なんかメア様あんま可愛くなくない!?大丈夫!?!?
あとホラーさんの口調がいまだにわからない()
あ、ファンレ等々くださるとわっしょいわっしょいするんでぜひください。