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プロローグ
新連載ありがとうございます!!
今回はコメディではなく「|SF《ちょっとふしぎ》」な話にしています!!!ぜひ!!!
コメディは「なぞ子エッセイ」でお楽しみください
……ここは、2080年………
文明は一時は発展し、人類は面倒なことをやらなくていい世界になった。仕事、家事、育児、全てAIかロボットがやる時代。人間がやるなんて論外。そんな空気が流れていた。スマートフォンに代わり腕時計型スマートスピーカーも普及し、文明はますます発展。人類は面倒なことをしていた時間を趣味に注ぎ込み、楽しんでいた。
しかし、人は己の利益のためだけに環境を破壊し、生態系を壊し、地球温暖化は進んだ。そして、一定ラインを超えた。
そうなった途端、気象は大暴走した。雲が雨を降らせ、その水分がまた蒸発するという「無限ループ」の気象サイクルが完成してしまった。その気象サイクルは文明を狂わせ、AIはシステムが狂い、ロボットは壊れ……文明は2020年代にまで衰退した。
それこそずーっと小雨だったので最初のうちは誰も気にも留めなかったが、半年ずっと降り続けていたため政府は緊急措置を取ることにした。
いつしかまちも水没して、東京23区のうち5区が帰宅困難地域になっている。
——それから50年。青空を知る者は、なかなかいない。
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天音は、小さな部屋に入った。部屋の照明の色は赤と青のLED。棚には水の入った小さな水槽、そして野菜。野菜はリーフレタス、大葉、ハーブ類、ネギ、カイワレ、ミニトマトなどがある。それらをハサミで切って収穫する。
(昔はもっと種類豊富だったらしいけど……にんじん?とかたまねぎ?とか)
そう思いながら、リーフレタスを1枚だけこっそり食べる。たかが1枚。バレないであろう。
飲み込み、天音は地下室へ上がる。
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物心ついた時から、天音は孤児院「アクアリウム」にいた。
高さ150mくらいある場所にあり、下は海のように水が溜まっていた。ぽつぽつブロック状に何かが見えた。職員さんによると、ビルの沈みきっていないやつらしい。
10数年前の話だが、13歳になった今でも覚えている。
アクアリウムにはたくさんの職員さんと、子供がいた。
子供たちがここにいる理由はさまざまだった。親もいなくて引き取りてもいないとか、虐待を受けていたとか、捨て子とか。幼い赤ちゃんから高校生までいた。
暮らしは悪くなく、むしろ良いものだった。
雨のおかげなのか浸水したまちには魚もたくさん寄ってくるし、主食は50年前の文明発展で開発された米。野菜は室内農園で栽培しているから食べるものには一切困らない。
職員さんも全員優しいし、子供達と遊ぶのは楽しい。勉強もできる。
こんな毎日をずっとずっと続けると決めていた。
決めて、いた。
ご覧いただき誠にオリゴ糖