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星になった男の話
あるところに、人が歩いておりました。
あるく道は、何の変哲もない、国道二車線道路です。
通常は車が通るはずのこの道。しかし男は、そこを人の道のごとく歩いておりました。
「ハハハハハ、ルール違反は楽しいZOY!」
男は路上で改造ナルトダンスを踊り、珍妙極まりないステップで歩き、たまにやってくる車を殴り飛ばして木に突き刺していました。
車ばかりで人のいない道路で、男を止められるものはいません。この地獄は、いつまでも続くものと思われました。
しかしいつの時代も、不逞の輩には天罰が下るもの。正義の鉄槌は、この男を逃しませんでした。
前方から、非常に暴力的なレッカー車が現れたのです!
「おいゴルァ!ここは道路やぞ!」
レッカー車は男を見るなりその行為に激昂し、遠距離から車をガトリングガンのごとく発射。
**ガガガドドド!ボガーン!!**
「ボボボッボッボッ、ボオオオオオオオオッ!!!!!!!!」
車は次から次へと男に直撃し、フルボッコにされた男は奇声を上げながら空の彼方へ消し飛んでいきました。
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その頃南の島では、バナナが鰐と一緒にコサックダンスを踊っておりました。
それがヒートアップし、動きが目で追えなくなりバナナが乾燥してきたところ、
**ギーン!!ドゴーン!!!!**
音速を突破し吹き飛んできた男が、バナナの顔面に着弾したではありませんか!
「ゴべェェェェ!!!」
バナナは大地を削り割り、粉バナナになってしまいました。
「何やってんだお前ェェェェェェ!!!!」
怒り心頭の鰐、テールラリアットで男をぶち飛ばして空の彼方へ消し去ります。
そして男は重力を振り切って宇宙へ旅立ち、流星群に遭って岩で固められ、星になりました。
そしてかつて男であった星はそのまま飛んでいき、宇宙人の進路とかちあいました。
「誰だテメエ!どきやがれ!」
星は公務執行妨害のかどで撃たれ、爆炎閃光を噴き上げてまことのキラ星になりました。
宇宙人は語ります。
「我々の進路を妨げるものは、それが何であろうと破壊する。これが我々カマセイヌ星人の流儀です。」
次の瞬間、星の爆発に巻き込まれ、宇宙人は宇宙塵となりました。
宇宙塵は語ります。
「宣誓。我々は、二度と星を爆破しません。だから命返しt」
宇宙塵は速くも再構築の始まった男の星の重力に吸われ、その言葉を聞ける者はいなくなりました。
こうして、宇宙に新たな星が生まれました。
ああ、レッカー車はどうなったかって?暴力行為の罪で、警察にレッカーされていきましたよ。
めでたくなし、めでたくなし。