公開中
十四
裕太「ここが入り口・・・」
秀都「行きましょう」
麗「入れました?」
裕太「全員入ったよ〜!」
麗「すぐ行きます!」
花壇の下の入り口には、ハシゴがあった。
恭介「こんなところあったんだ・・・」
里音「うわっ、死体が・・・。あっちにもこっちにもあるやん」
辰哉「もう人が死ぬのは当たり前の環境なんやな・・・」
裕太「すごい匂いだな、うららちゃん大丈夫?」
麗「はい・・・最初は見るのも辛かったけど、もう感覚が麻痺してる自覚はあるんで・・・」
秀都「目の前で人が殺されるのも普通だったんですね・・・」
裕太「これからは俺の後ろにいれば大丈夫だから。離れないで」
麗「うん、ありがとう」
恭介「あ、鍵付きの箱がある」
里音「正しいボタンを押すっぽいな・・・」
麗「何かヒントは・・・」
辰哉「これか?なんか書いとるで」
秀都「暗号ですかね?解くの難しそう」
📖 × マ 🍎 📱 ☀️ ◎
仲間はずれを一度だけ押せ
麗「なんだろうこれ・・・。先輩、何かわかります?」
裕太「いや、ごめん。何もわからない」
恭介「何気に『マ』が気になるな」
秀都「絵文字じゃないのが違うのかな?って思いましたけど、バツと二重丸も絵文字じゃないですよね」
里音「やべえ、バカしかおらんここ」
辰哉「・・・あっ」
麗「辰哉さん?何かわかったんですか?」
辰哉「多分、スマホが正解ちゃうか?」
恭介「あ、そうか!俺もわかった」
麗「あ!私もわかりました!『地図記号』ですね!」
裕太「地図記号・・・?」
秀都「なるほど!本は図書館、バツは警察か交番!でもマは・・・?」
里音「多分傾けたら針葉樹の記号になるとかじゃね?」
辰哉「そうなんよね。俺もそれでピンときたんよ」
裕太「なるほど・・・。りんごは果樹園、太陽は工場、二重丸は市役所ってことか」
恭介「じゃあ、スマホのボタン押すよ?」
カチッ
恭介「開いた!」
麗「これは・・・研究棟の牢屋の鍵?マスターって書いてるので、全ての牢屋を開けられるんでしょうか」
秀都「じゃあ、早速研究棟に行きましょう!被害者をこれ以上出さないためにも、助けないとですね!」
里音「やべえ頭全然追いつかん」
辰哉「後で説明したるから!早よ行くぞ!」
裕太「研究棟のマップがある。牢屋はこの先だ!」
麗「皆、無事かな・・・」
不安はあるが救出しなければ。
ただそれだけの思いで、麗は5人に着いて行った。