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呪いノート
復帰1作目の小説がこんな話でいいのだろうか…w
※ホラー小説だよ!
怖い系苦手な人は注意してね!
自分にとって嫌なことがあったら言葉にしてしまえばいい。
ノートを文字だけで黒く埋め尽くしてしまってもいい。
相手に見られないならどんな暴言を書いても、悪口を書いてもいい。
相手が直接傷つくことがなかったら何でもしていいい。
ノートが無くなってしまえば買い足してどんどん思いを吐き出せばいい。
〈ノート依存症〉
それは不安やストレスを抱えたときにノートを書くことで
一時的に解消をしようとするもの。
ノートが手元にないと不安になり、常に手元に置きたいと感じてしまうもの。
自分がそうなってしまっていると気づいてからは、もう遅かった。
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「おはよ!和歌!」
毎朝一人ぼっちの私に唯一話しかけてくれるのは、幼馴染の美奈。
仲がいいのに何故か一度もクラスが離れたことがない。
「おはよう、いつも元気だね、美奈は。
でも今日はいつもに増して元気じゃない?何かあったの?」
「勘が鋭いね!実は、仲良くなりたいと思ってた李帆ちゃんと
メール交換したの!」
「そうなんだね。最近よく李帆ちゃんと仲良くなりたいって言ってたっけ」
「うん!だから嬉しいの!」
「そっか」
「じゃあね!また後で!」
「じゃあね」
李帆、か…
私は正直言って李帆が好きじゃなかった。
いつも一人でいる私のことを見下しているように感じたり、
同じ班になった時も私の意見を全然聞いてくれている気がしなかったから。
簡単に言葉に表せば、それは差別。
「美奈が仲良くなりたいって思うってことは、ちゃんと話せばいい人なのかも
しれないけど、会話ができる自信がないんだよなぁ…」
今日だって、美奈がいないとひとりぼっちだ。
一人が嫌いなわけじゃない。
でも、周りから見たらいつも可哀そうに見られる”一人ぼっち”だ。
その日の放課後。
「朝言い忘れてたんだけどさ、今週末に近くのショッピングモールに
行こうと思ってるんだけど、和歌も来る?」
「ん?えーっと…他に誰か来るの?」
「李帆ちゃんも来るよ!」
李帆か…と思いながらも、美奈にお出かけに誘ってもらえるのは実際少なくて
嬉しいし、行こうかな。
「行きたい。ショッピングモールでちょうど買いたい文房具があるの。」
「分かった!にしても、和歌は本当に文房具にこだわるねぇ。
私なんて使えたらそれ以外あんま気にしないのに!」
「そうかな、美奈が興味なさすぎるだけじゃないかなぁ、ふふっ。」
「でさ、ショッピングモールに行くのがその私たち3人だから、
グループでチャット繋いでおきたいんだけどいい?」
「別にいいよ。李帆のことは嫌い…じゃないし。」
美奈と李帆は仲いいんだし、あんまり悪いことは言いたくない。
だから嘘をつく。
「じゃあ、また帰ったらグループ作っておくね!バイバイ!」
「バイバイ、また明日。」
その週末行ったショッピングは実はあまり楽しいとは感じなかった。
李帆は私に話しかけないし、美奈も李帆とばっかり話してて…
私はただの空気だった。
「あーこの気持ち、忘れたくないな。」
この嫌な気分を言葉に表して吐き出してしまえばどんなに気持ちいいだろう。
悲劇ヒロイン気取りになってしまってもいい。
その思いからノートを一冊取り出し、思ったことを全て文字に変える。
”気持ちがいい” ”楽しい” ”楽になれる”
ノート依存はこのとき、始まってしまった。
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〇月△日▢曜日
”今日は美奈があんまり話しかけてくれなくて悲しかった。
私が友達を作ってしまえば寂しくないのかな…
でもそんなの私には無理って分かってる。分かりきってる。
たまには自分から美奈に話しかけてみてもいいかな。
でも話しかける話題がないな…
私、どうしたら救われる?”
〇月▽日◇曜日
”李帆が美奈に後ろから抱きついて脅かしてた。
美奈、驚いてはいたけどまんざらでもない顔してたんだよなぁ。
私のことなんてもう必要としてないのかな。
誰も相談できる相手なんていなかったはずなのに、
今はこのノートが私の味方になってくれていることが安心できる。
ありがとう、ノートちゃん。
そうだなぁ、名前は〈ペパちゃん〉とか?”
◎月▲日◆曜日
”私から珍しく美奈に話しかけてみたらさ、「後で話そ」って言って
李帆との会話を優先してることが多くなった。
気が合うならまだいいんだけどさ…流石に悲しいなって。
もう、諦めようかな。みんな、みんな嫌いになりそう。
この状況を人間不信っていうんだっけ。”
●月▼日■曜日
”人を呪う方法を見つけてきた。
ノートを使う方法だし、このノートを使っちゃってもいいよね…?
ペパちゃん、ごめんね。
こうなったのは全部、美奈と李帆…
いや、私と友達になってくれなかったクラスの全員。
呪ってやる。
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●月▲日◆曜日
”呪ってごめん。でももう遅いんだ。
前はほんの気持ちでやってしまったけれど、本当は美奈のことは大好きだった。
それなのに、ごめん。もう後戻りはできない。
美奈のことまで消した後、私も消えるよ。
それと、やっぱり呪いノートのことも大好きだ。
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私、なんてことをしたんだろう。
そう思っている間にも、どんどん心が黒く塗りつぶされていくような
感覚を感じる。
みんなを呪った次の日、学校は突然消えた。
家族も、近くの住民の人もなんとも思っていないようで…
これは私が呪ったせいだ、と初めて確信した。
「もう、遅いんだな。
こうなってしまったらもう、自分で死んで楽になっちゃおうかな。」
黒く塗りつぶされていく私の心の真ん中が、赤く染まった。
最後まで私は結局自分勝手、か。
「呪いなんて、しなきゃよかった。」
2621文字でした!
これが復帰後最初の小説になるなんてPIANOも実は想像してなかったりw
これからもよろしくね!
ちなみに実際にノート依存症は存在するから気を付けて!
呪いまでには至らないかもしれないけれどもw