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鏡の花と未来 特別編 えくれれさんコラボ
私と未来が神社で働き始めて数日。いつものように神社に参拝客が来た。ただ、いつも来る人たちと違って表情が暗い気がする。
「お兄さんお姉さん、どしたの?」
試しに話しかけてみる。
「鏡花、普通の人たちには僕らのこと見えないんじゃ無い?」
あ、そっか。私と違って普通の人たちは霊感無いもんな。
「え?何、誰?」
「今確かに聞こえたよね。話し声。」
あれ、私たちの声聞こえてる?もう一回なんか言ってみよ。
「二人共、私たちの声聞こえてるの?」
「また聞こえた!」
「幽霊?怖っ。ひとまずここどこ?」
あ、やっぱ聞こえてるんだ。
「未来、」
「一旦姿現してみようか。」
私と未来は二人の前に出た。二人共驚いた顔をしている。
「俺いつから幽霊見えるようになったんだ……?」
「遥輝だけじゃなくて、私もでしょ。」
何話してんだろ、この人たち。
「ねえねえ、怖がらなくていいから二人のこと教えてよ。」
「あ、うんわかった。俺、零山遥輝。ちょっとした病気持ってて…ここにはいきなり飛ばされた。」
「私、三重美心菜。遥輝の幼馴染。」
思ったよりちゃんと自己紹介してくれたな。年齢は多分中学生か高校生ぐらいかな?
「顔暗いけど、なんか悩んでるなら話聞くよ?私たち一応神様だから。」
「悩みなら、今までにもたくさん聞いて来たしね。」
「なら…話させてもらおうかな。」
お兄さ…遥輝は近くの岩に座り、話し始めた。
*
この間学校の屋上で自殺しようとしてた人がいたんだ。フェンスの向こう側にいたから、俺が無理矢理こっちに引っ張り出してさ。武川悠汰っていう子。死のうとしてた事情はわからないけど…なんか放って置けなかった。病気がある自分はもっと生きたいって思うけど、悠汰は死にたがってる感じだったからお互いの立場が逆だったらいいのにな…って。神様からしたらくだらないかもしれないけど、今ちょっと悩んでるんだ。
*
「重い悩みだね〜。てか、遥輝は自分とその…悠汰だっけ?自分と悠汰どっちが大事なの?」
「え……」
いきなりの質問に戸惑っている遥輝。
「まあそりゃ…自分の方が大事だけど、悠汰のことも心配だし……」
「綺麗な心してんねー!羨ましいよ、全く。あ、言霊って知ってる?」
「聞いたことはある…けど。それがどうしたの?」
「言ったことが本当になっちゃうかもーってことだよ。プラスのこと言えばプラスの方向に事が進むし、マイナスなこと言えばマイナスの方向に事が進んじゃうってこと。」
小4か小5の時、友達に教えてもらった。
「自分も悠汰もいい人生送れるって思っときゃいい人生になるよ。」
「そうかなあ…」
「大丈夫だよ。信じる者は救われるって言うじゃん?」
ホントかは知らんけど。
「なんか、心が軽くなった気がする。ありがと。」
「私たちヒマな事多いからいつでも来ていーよー。」
もう一度私にお礼を言い、遥輝と心菜は帰って行った。
はいどーもぱるしいです。えくれれさんの『死にたがりの君へ 生きていたい僕より』とのコラボです!めっちゃ時間かかりましたすみません!楽しんでくれたら嬉しいです。