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第14話[炎の竜巻]
…題名最後のシーンしか関係無いけど許してください。()
前回までのあらすじ。
SCに行くことになったルカ達8人は、男子グループと女子グループに分かれて行動することに。
そして暫く経ち、お互いが合流しようとして1階に行った時、集団テロにSCが乗っ取られてしまった。
しかもそいつらの中には能力者がいるらしい。
そして3階には“影”が大量発生しているようで__!?※一部の人しか把握してない
ノアside
とりあえず3階に着いた。着いたんだけど__
ルカ「あ、やほ〜、みんな合流出来た〜?」
ルカ「…ちょ、邪魔。“|天空光《ヘブンズレイ》・乱反射”」
そう言い放ったルカが前にかざした掌から太いレーザーが色々な方向に放たれる。
その光は全て影を貫通して、別の影へと攻撃を続けた。
ノア「…うん、やほ笑」
こんなに居るのに余裕すぎでしょ。
まあルカの敵ではないかもしれないけどさあ…
ノア「ノアくらい呼んでよ〜…」
ルカ「ごめ、どこにいるか把握してなかったし行った方が合理的かなって」
ノア「まあ確かに|隠伏《ハイド》使ってたけど…」
ルカ「ま、それは私も同じだけどね笑」
ノア「てかこんないるのに|専門家《大人》は来ないの、?」
ルカ「うん、なんか来ないね。笑」
ノア「うーん…情報が通ってないのかなぁ…」
ルカ「“シャイニング”…そうかもねぇ…」
…影の周りに光球が生まれ、爆発する。
ルカ「今は雑魚ばっかだけど、奥の方にも多分うじゃうじゃいるよこれ」
ルカ「客は全員逃げた…ってか誘導した」
ノア「…さすが笑」
ノア「でもこれ…建物壊したらやばいやつだよね」
ルカ「まあ|能力学校の命令《 任 務 》じゃないしやっぱそう思うよねぇ…」
ノア「性質とか属性とか何か情報ある?」
ルカ「“シャイニング”…いや情報って言われても…」
近くの影がどんどん消滅していく。
ルカ「…こんな感じにすぐ消えちゃうから笑」
ノア「ああ…笑」
途端、影のひとつがこっちに闇属性の魔法を放ってきた。
ノア「“カウンター”…とりあえず闇属性一匹確認、と…」
ルカ「一匹って…wでも確かに、何て数えるんだろ…“個”?」
ノア「物扱いじゃん…w」
ルカ「ww」
ノア「これ無属性のノア来る必要無かったような気がする…」
ルカ「んー、でもこれ強くはないものの数が多すぎて持久戦になりそうだからどうだろ…」
ルカ「…でもこんな出てくるならどっかに“|核《コア》”があると思うんだけど」
ノア「え、専門家でも学校の命令でもないのにノア達が取り扱っていい物じゃないんじゃw」
ルカ「ま、それはそうなんだけどさ…“|光の矢《ライトアロー》”」
ルカ「ちなみに私の魔力探知にはそれらしき物は引っかかりませんでした!笑」
ノア「ええ…いやでもそうか、分かってたら今頃こんな雑魚潰ししてないよね」
ルカ「うんwと言うわけで頼んだ!笑」
ノア「えー?笑」
そんな会話をしつつ、魔力探知をする。
ルカのに引っかからなかったってことは結構入念に探知しないと見つからないはず…
ノアが最初他メンツと3階に行った時はそんな気配は感じなかったから|核《コア》があるのはほぼ確定なんだよね。
ルカ「でもなんで|SCなんか《こんな所》に影の|核《コア》が…?」
ノア「それはそう、本当に何でだろ…“空気弾”」
ルカ「ざっと残り50体くらいか…多いなぁ…“シャイニング”」
ノア「あはは…“ニードル”」
掌サイズくらいの結構大きい針を作り、影に向かって飛ばす。
数体は残ったものの、当たった殆どが消えていく。
ノア「まあノアも|核《コア》を探しつつちょっとずつ倒してくよ、」
ルカ「助かる…“|光の矢《ライトアロー》”」
---
ノア「……!」
暫くして、|核《コア》のような魔力を見つけた。
人工的に存在が隠されていたっぽい…?
ノア(まあいいや)
今はとりあえずそれの破壊だ。
ノア「多分見つけた!東の方面にあるよ!」
ルカ「了解、ちょっと待って、手伝って!」
ルカ「“破壊光線・光”!」
ノア「あー、成程ね、!」
ルカの言いたい事を理解し、ルカの手が向いてる方向にある全ての物に対して結界を張る。
瞬間、ルカの両手から手が向いている方向にある全ての影が消えた。
ノア「わ、凄w」
ルカ「いや本当ノアのおかげ…ノアいなきゃこの魔法使えない…w」
そう、今ルカが発動した“破壊光線・白”は、その光線の範囲にある《《あらゆる物》》を破壊する。
その為、それに対抗できるくらい魔力密度の高い結界を張らないと範囲内の物が全て壊れるのだ。
ルカ「本当使い勝手悪いなあこれ…」
ノア「慣れたら慣れたでアレだけど…笑」
ルカ「いやそれ言ったらノアの個人能力の方が…w」
ノア「いやそれならルカの個人能力も中々でしょw」
…そう、能力者には“能力”と称される物が2種類ある。
1つ目は属性。これは能力者なら誰にでもあるもので、無能力者にもあったりする。
基本中の基本となる属性が“火”、“水”、“土”、“風”の4つだ。
そして2つ目がさっきの“個人能力”で、これは能力者の中でも稀に持って生まれるものだ。
そして、ルカとノアはこの2つを両方持っている、まあ所謂“特別個体”だ。
そして、能力を聞かれてどちらを答えるかは個人の判断とされている。
勿論両方答えても可だが、大体個人能力は強すぎるものが多い為基本的に言う人は居ない。
ルカ「…さて、これで殆ど減ったかな?」
ノア「んーと…あと10体未満だね」
ルカ「やば、今ので一気に40体くらい消えたんだw」
ノア「だから言ったでしょ、“凄”ってw」
ルカ「まあいいや、|核《コア》東のどの辺?」
ノア「よし、さっさと行くか、!」
そしてノア達は小走りで向かう。
…向かいながら6体くらい適当に倒した。
ルカ「…さて、さっさと壊そうと言いたいところなんだけど…」
**「うわ、ニンゲンだ」
##「ほんとだ、ニンゲンだ」
ノア「わあ、魔族じゃん」
…影とは、人の怨念などの“負の感情”が具現化したもの。
その個体のうち、20〜30%くらいの確率で“心”がある個体が生まれる。
それらのことを能力者は“魔族”と称するのだ。
ルカ「いや“わあ”じゃないでしょ…笑」
ノア「とか言いながら笑ってんじゃん…笑」
ルカ「いやそっちもね?笑笑」
**「最近暇してたんだぁ、遊んでよ」
##「名案〜早速行くよ!“|闇の炎《ダークフレイム》”、最大出力!」
ノア「任せて、“弾幕結界”!」
**「能力だけを拒む結界なんて…凄い器用なんだねぇ」
**「気に入っちゃった。この人魔界に連れて行かない?」
##「いいねぇ!ついでに隣の子も連れてこ連れてこ〜!」
魔界は、魔族達が作り出した空想世界のこと。心象投影の上位互換のようなものだ。
ちなみに物凄い実力者じゃないと心象投影は使えない。
それこそ、“賢者”くらいのレベルにならないと__。
ルカ「…“ついで”か笑」
ルカ「でも生憎まだ連れてかれる気はないよ」
ルカ「“|光の矢《ライトアロー》”出力アップ!」
天井にどでかい魔法陣ができ、大量の矢が魔族達に降りかかる。
…床はノアがもうあらかじめ結界を張ってあるため心配無用である。
ルカ(これも殆ど効かないか…なら)
ルカ「“シェイクスピア”…!」
瞬間、魔族の周りにいくつもの魔法陣が展開され、大量の槍状の|光《モノ》が魔族達を襲った。
そして最後の方に1体の心臓の所に突き刺さった。
**「ゔっ…!!」
そううめき声を上げた後、すぐに消滅した。
##「…チッ、今回は見逃してあげるよ。」
##「でもまた来るから寂しがらないでよね〜♪」
そう言う魔族の背後には、大きな漆黒の扉が生まれる。
ルカ「っ!逃げるの!?」
##「大丈夫、また来るから寂しがらないでよね〜♪」
##「ああ、あと__」
扉の方を向きかけた魔族がルカの方を向き、
##「__ボクからのプレゼント♡」
##「じゃあね〜♪」
そしてルカの足場からとてつもない魔力を感じ、向くと|朱殷《しゅあん》の魔法陣があった。
ノア「っルカ!?」
ルカ「拘束されてて動けない、!」
よく見ると、茨の|蔦《つた》のようなものがルカの足に巻きついていた。
ハッとして魔族のいた方を向くと、もうすでに魔界に帰ったようだった。
そして、ゴオッという音と共に、炎の竜巻がルカを襲った。
ルカ「!?あっつ…!」
ノア「っ炎…!!」
そういえばさっきも|闇と火の複合魔法《 ダ ー ク フ レ イ ム 》を使ってた。
今いるフロアは服が沢山ある。燃え移ったりなんかしたら大火事に__!
ノア(ど…どうすれば…)
水属性のカイルは1階。
あの状況からして、連れ出すことは不可能だしその間にルカが倒れるかも。
でも近くに水なんか無いし布を被せる程度で消える炎じゃないし…!
ルカ「__っノァ!個じ……ょく…!!」
ノア「…え?」
炎の轟音で聞き取り辛い。
頑張ってルカの感じから言いたいことを読み取る。
--- 「個人能力を使えば…!」 ---
ノア「っ!!」
成程、そういうことか。
ノアの…ノアの個人能力は___。
変なとこで切るなって?
ふふ、次回作を読んでもらうためにあえて変なとこで切ってるんですよ。(((
ちなみに作中にノアの個人能力のヒントはほぼ…ってか皆無なんで予想できる訳ないです。()
…え?アドとのバトロワの時のあれは何なのかって?
あれはー…ネタバレなので言えませんねぇ…()
ご閲覧ありがとうございました。