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激弱勇者の魔王討伐日記 5話
やっと街だよん
少し大きめのバリアも張れるようになった頃。
「カルテ、次の駅で降りるから、そろそろ準備したほうがいいよ」「あ、はい!」
『次は〇〇駅、〇〇駅』
アナウンスが鳴る頃、僕達は個室から出て都会に足を踏み入れた。
「ここが都会・・・アーバンシティ・・・」
都会の中でも最も都会的とされる街・アーバンシティ。
シティとか付いてるあたり、凄いおしゃれな街だ。完全な都会。
(※東京とかを思い浮かべてください←作者は田舎者)
「地図から見て・・・酒場はあっちですね」カルテが街のパンフレットを片手に右手を指差す。
「じゃぁ行こうか・・・」「はい!」僕達は地図を頼りに、酒場のもとに向かった。
「ここか・・・」結構でかい。
ここは酒場と一緒にホテルも経営しているらしいので、今日は泊まるつもりで来た。が、予想以上に大きい。
「すみません」と、とりあえず僕は酒場のおじさんに声をかけてきた。「魔王討伐のための仲間を探してるんですけど・・・」「ああ、悪いな坊っちゃん・・・」おじさんが申し訳無さそうに頭をかく。
「最近そんなやつが多くてよ・・・有能なやつは全部他のやつに持ってかれちまったぜ・・・」
「え?」えええええええええええええええええええっっっっっっっっっっ!?
そんなの終わりだ・・・「あ、でも、一応まだ仲間候補はいるから探してみると良いぜ!」「あ、はい、ありがとうおじさん」
僕達はおじさんにお礼を言って、仲間を探し始めた。
「あの」「「ん?」」僕の袖が引っ張られる。
そこには僕達と同い年ぐらいの少女がいた。「どうしたんですか?」「あの、あなた達、勇者様、ですよね・・・?」「まぁ、そうですね」不本意になっちゃったけど。
「ヒーラー、です、パーティーに、加えてくれませんか・・・?」とぎれとぎれの言葉で話す少女。「ヒーラー、ですか」
ヒーラーとは、まぁ回復術やアイテムをいっぱい持ってる人のことだ。
まぁカルテも魔法使いだから回復魔法ぐらいは使えるだろうけど、きっと銭闘の方に回すことになると思うから、採用しておいて損はない。
「いいですよ!」「え、いいんですか、やった」とぎれとぎれの言葉の端々と、表情から嬉しさがにじみ出ている。「あ、お名前を教えていただいても?」「あ、私は、リンと言います、よろしくおねがいします」「リンさんね、よろしく!僕はマル。こっちは魔法使いのカルテ。」「ん、カルテ・・・?」リンがカルテの顔をまじまじと見て、やがて気づく。「カルテ・・・?久しぶり、覚えてる・・・?」「まさか、リンちゃん!?久しぶりだねっ・・・元気してた!?」「私は、元気だよ・・・カルテも、元気そうで、良かった」
ほぇ?
さぁ新事実が発覚しましたね〜
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