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弐
そして翌日。
翔と蓮は一緒に遊びに行こうと約束した。
誘ったのはお察しの通り、蓮の方だ。
蓮「ようショッピ」
翔「珍しいっすね、普段リアルで会うことないのに」
蓮「たまにはこういうのもええやろ?」
翔「まぁええけど・・・」
2人で出かけるのは、かなり久しぶりだった。
蓮「なかなか新鮮やなぁ、こうやって外出るの」
翔「でも、どこ行くん」
蓮「決めてない!」
翔「決めてないんすか⁉︎」
2人で笑いながらただ歩いていると、黒ずくめの男が立っていた。
翔「どうしたんやろ、あの人」
蓮「なんか怖いしほっとこ」
ところが、2人は男と目が合ってしまった。男はジャージのポケットから何かを取り出し、地面に投げつけた。
そして、その何かから巨大な怪物が現れたのだ!
2人「ぎゃああああああああ⁉︎」
2人は逃げ出した。怪物はすぐさま2人を飛び越え、前に立ち塞がる。
怪物にじりじりと追い詰められ、もう逃げ場はない。
2人が死を覚悟した、その時だった!
タタタタタタタタッ
?「はああああああああああ!」
ベージュ髪にポニーテールの少女が、怪物を思いっきり蹴った。
怪物「ギャアアアアアアアアア!」
?「うるさい。黙りなさい」
黒髪ロングの少女が後ろからやってきて、持っていた2本の刀で怪物を刺した。
蓮「・・・へ?」
翔「な、なんや?」
2人は嬉しそうに翔と蓮を見た。
?「蓮くーん!」
?「翔・・・!」
ベージュ髪の少女は満面の笑みで駆け寄り、黒髪の少女は翔に抱きついた。
蓮「あ、あの・・・君は?」
ちい「私、ちいだよ!ちなみに本名は|犬飼《いぬかい》ひかり!」
蓮「ちい⁉︎君が⁉︎」
翔「あんた誰です・・・?」
かすみ「ごめん、わかんないわよね。私はかすみ。本名は|猫宮里穂《ねこみやりほ》よ」
翔「かすみ、って・・・まさか飼い猫の⁉︎」
翔と蓮は顔を見合わせた。
2人「なんで動物が人間になってんの・・・?」
そしてアニユニでは。
社長である|白鳥奈緒《しらとりなお》(シラトリ)が他の社員達と話していると、社員の1人である|福山秋夜《ふくやまあきよ》(ふく)が外から帰ってきた。
秋夜「奈緒しゃちょー!ただいまー!」
奈緒「あら、秋夜。おかえり」
秋夜「舞音は?」
奈緒「彼ならそっちの部屋にいるわよ。お疲れみたいだし、行ってあげたら」
秋夜「はーい!ふんふーん♪」
舞音というのは、秋夜と付き合っている男性である。本名は|周防舞音《すおうまのん》といい、元々は我々だのメンバー・オスマンだった。この2人がくっついているのは社員全員が知っており、そのラブラブっぷりも知れ渡っていた。
秋夜「まのーん!」
舞音「ん?どした秋夜?」
秋夜「んふふ、大好き〜」
舞音「可愛いめぅねぇ」
秋夜「ねえ、ぎゅーしてぇ」
舞音「いいよ〜、はい」
秋夜「あったかーい」
舞音「はぁ・・・ほんまに幸せ、好き」
秋夜「ふぇ⁉︎す、好き・・・」
舞音「あっ、恥っず・・・」
秋夜「照れるから急にはやめてぇ・・・」
舞音「・・・」
チュ
秋夜「⁉︎⁉︎⁉︎⁉︎」
舞音「可愛い・・・」
秋夜「はひぃ・・・////」
奈緒(私は何を聞かされてるのかしら・・・)
こうして別室でイチャイチャすることも多く、もう隠す気ないだろと全員思っていた。
ひかり
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里穂
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