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ちゅーしよ?
部室のソファに並んで座る二人。
はじめは九郎の腕に自分の腕を絡ませて、ぴたっと密着している。
九郎は顔を真っ赤にしながら、読めもしない参考書をじっと見つめてフリーズ中
「……ねえ、九郎くん」
はじめが、九郎の袖をきゅっと引っ張る。
九郎が恐る恐る視線を落とすと、そこには潤んだ瞳をさらにキラキラさせた
確信犯的なはじめの笑顔があった。
「昨日の図書室の続き……。……ちゅー、しよ?」
「……っ!?!? ぶっ……おま、何……っ!!」
九郎は持っていたペンを床に落とした。心臓がうるさすぎて、耳の奥でドクドクと警報が鳴り響いている。
「だって、九郎くん。さっきから全然こっち見てくれないんだもん。……私、九郎くんの甘い顔、もっと近くで見たいなぁ」
はじめは九郎の膝の上に手を置き、ぐいっと顔を近づける。
あと3センチ。鼻先が触れそうな距離。はじめの甘い吐息が、九郎の唇にかかる。
「……九郎くん、だめ……? ちゅー、嫌い?」
はじめが小首を傾げて、上目遣いで「はにゃ?」という顔をする。
その瞬間、九郎の脳内で何かがパチンと弾けた。
「……嫌いなわけ、ねーだろっ……!!」
九郎は呻くように言うと、両手で自分の顔を覆ってソファに沈み込んだ。
「……お前、……反則……。まじで……限界……。……っ、……可愛すぎて死ぬ……」
「えー? 九郎くん、死んじゃやだぁ!ほら、こっち向いて? 仲直りのちゅー!」
はじめが九郎の腕を無理やりこじ開けようと、楽しそうに笑いながら覆い被さる。
かつての「ドSな九郎様」はどこへやら。今ははじめの「あざと攻撃」
にボコボコにされて、されるがままになっている。
「……っ……、ああもう!! ……分かった、分かったから!!」
九郎は観念したように腕を解くと、真っ赤な顔のまま、でも愛おしさが限界突破した目で、はじめの頬を包み込んだ。
「……お前が、……そんな顔すんのが悪いんだからな。……あとで後悔しても、もう知らねーぞ。」
そう言って、九郎は自分から、吸い込まれるように、はじめに口付けた。
今度は「お仕置き」なんて強がりじゃない。はじめが好きで好きでたまらない、
ただの男の子の、熱くて甘いキスだった。
制作時間:30分
チャッピーによる加筆・修正無し
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