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9話「……?」
前編!
紫雪side in 相澤宅(自宅)
小星「んじゃ、いってきまーす」
相澤「気をつけろよ」__「ハーイ」__
いつものように、言葉を交わして言葉を返されて、家から飛び出でる。
そして、大きく羽(ケープ)を広げて…1度羽ばたいて飛ぶ。
いつもの景色、昔あった死柄木との対戦時があったとは思えないほどに綺麗な街並み。
最近はヴィランも少なくなってきて、自分達ヒーローにも「暇」というものができつつある。
…でも、やはり気を抜けない。もしかしたら大きな災害の前の「前兆」なんじゃないかと。
小星「きな臭くなるからやめとくか」
なんて事、考えるんじゃなかったなーって今になって思った。
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数分後
小星「……はぁー、マージで言ってますん?」
只今小星、絶賛超ピンチ!
いきなり気配なしで下から発砲されたと思ったら見事に肩にダイレクトヒット、そのまま下へ落下するけど着地。
しかし直ぐにまた発砲。……アホだろ自分
なんとかギリ避けて足をかすめる。
その後よく分からない方向へ発砲したかと思えばそこから瓦礫が崩れて下敷きに。
そして今はそこから出ようと必死になってるところ……
小星「もう、何でもこんなんなるんだよおかしいだろ!!!」
なんとか技を駆使しつつ瓦礫をどかして這い上がる。
這い上がった瞬間、飛び出たと同時に発砲。
小星「さーすがに3回連続は当たらんよ!」
てか、どこにいるん?まだ顔みてないし
小星「うーわ……加配消すの上手すぎだろ……|感情善悪?《ハートシャイニン》」
小星「……嘘でしょ反応しない…めっちゃ遠くにいるってことじゃ…!」
小星「ゔッ゛…」
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麗日side in麗日宅
数時間後
麗日「んー今日なぁんにもやることないなぁ〜」
私麗日お茶子、最近梅雨ちゃんから「働きすぎだからちょっとは休んで欲しいわ。」と言われたから家に居るけど……
麗日「仕事詰めだったからなぁ、急に何も無いとなるとなんか変な感じがするなぁこれ。」
prrr…
麗日「__(ん?上鳴くんから?珍しいな!)__もしもし?どしたん…上鳴『今すぐ〇〇病院へ来てくれ……!今すぐ!!!』
切羽詰まった声出すぐわかった。何か、大きなことがあったと。
ドッキリじゃない、それくらいは分かった。…とても、嫌なことが起きる気がする。分かる。
上鳴「…麗日、」
病院へ入ると、入口のすぐ側に上鳴くんが居た。
上鳴「話に入る前に、一旦着いてきて欲しい。」
そう言われて、着いてく。
上鳴「実は、小星がある厄介なヴィランと対面したそうなんだ。」
移動中に上鳴くんが話す。
麗日「ど…どんな?」
上鳴「知ってるよな、最近指名手配されてた、”通り魔の殺人鬼”」
その言葉を聞いて、驚いた。そいつは、一般人は勿論…少数だがヒーローも殺めてる。
生き物が視界に入ったら片っ端から……
上鳴「小星がそいつをなんとか捕まえたらしいんだ。」
麗日「そ、それはよかったけど……その、紫雪ちゃんは……?」
1つの病室の前に立たされた。
上鳴「どうなってるかは、本人を見れば分かる……」
恐る恐る入ると……
窓の外をぼんやりと眺めてる紫雪ちゃんがいた。
麗日「失礼します……紫雪ちゃん。よかった、……無事やった……とは言えないな。」
よく見ると所々怪我してるのが分かるくらい、包帯が巻かれていた。
大怪我をしてる所はあるが、そこまで酷くはない。
上鳴くん、…紫雪のどこがやばいんや?
紫雪ちゃんはゆっくりとこっちを見る。
麗日「紫雪ちゃん、調子はどうや?」
小星「あ……えと…………」
何だか、紫雪ちゃんらしくないよそよそしさ。ここで私の嫌な予感は的中した。
--- `誰`ですか? ---
麗日「………………」
瞬間、考えるのをやめた。考えれなくなった。
麗日「だ……誰って……うち、麗日お茶子!紫雪ちゃんの友達や!」
しかし、紫雪ちゃんはいつものようにきょとんとして
小星「紫雪?、………それに自分に友達は居ないです。……」
「友達はいない」と言った時、紫雪ちゃんの顔が一瞬辛くなった気がした。
もしかしたら、過去の記憶はその間かもしれない?
小星「…ここ、どこですか…?貴方は…星の子、には見えませんが……精霊さん……?でも無さそうだし……」
この後、ウチは紫雪となんの会話をしたのか覚えてない。
ただ、気づけばウチの家の部屋の隅にいたこと。その時、目から沢山の水の粒が出てきていて、それを拭うようにやや大きめのタオルが握りしめてあった。
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小星side
数時間前
やっべ…油断した思いっきり腹にくらった…
小星「こりゃえぐちじゃんけ、」
瞬間、遠くの瓦礫の隙間から一瞬だけ光ったのが見えた。
その光が見えたと同時に弾が飛んできた。
小星「!!」
なんとか弾をギリギリで見ることが出来たため避けることが出来た。
小星「|閃光《バースト》」
v「!!!」
ビンゴだった。瓦礫の隙間にはヴィランが隠れていた。
すぐに構えてうってこようとするが……
小星「確かに君の玉は早くて凄いコントロール力。……でも、結局は当たらないと意味ないんだよねぇ〜」
次々と打つが……全てかわす。正直、もうちょい頑張れば弾より早く動けれるだなんて……
小星「ういしょ!」
素早く後ろへ回り、腕を拘束して倒す。
v「クソっ……!」
その時、手から弾が出てくる。
小星「危ねぇ!」
ギリ避けたが、その弾が変なとこへ飛んでいってしまい、自分の頭に瓦礫が落ちる。
小星「ッッッ……!?」
でも、離したら逃がしてしまう……だから、耐えた。
小星(やばい今すぐにでも休みたい)
そんな感情を押さえ込んで……
感覚的には数時間くらいだが、実際には数分できた警察に身柄を渡した。
小星「よろしくお願いします……ふぅ、……」
何とか身柄を渡せた。そして、安心感がぐっときて、
小星「あ…」
そのまま倒れた。
今思えば、瓦礫が頭から降ってきたときからなんだか頭がおかしかった気がする。
昔の記憶がでてきたり、忘れてた記憶が出てきたり……ごっちゃに、なって……
なんだか、変だなって、
あれ?最近ちょっとファンレター少なくなっちゃった……しゃーないんやけどね。がはは。
そんなことはさておき……続き、頑張りますわぁ。