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ようこそ、怪異問題解決所「百花繚乱」へ!〜プロローグ〜
今回プロローグなんで問題解決するところ無いです。ご了承下さい。
流血表現があるのでPG12を指定しております。
目を開けると、一面の白い世界が広がっていた。
どこからか、途切れ途切れに声が聞こえてくる。
『―っ―!死な――で―!!!お願い!!!お願いだから!!!!!』
『ごめ⋯⋯ん⋯⋯ね』
声は掠れ掠れにしか聞こえない。
視界はぼんやりとしか見えないが、誰かが倒れている誰かに必死に呼びかけている様子だ。
倒れている人は大量の出血をしていて、今にも命が途切れてしまいそうな―そんな感じだった。
(何⋯これ⋯?私⋯今⋯どうなってるんだろう⋯)
その二人は私に目もくれない様子から、恐らく私は二人に見えていないのだろう。
寄り添っている人が倒れている人の手を取る。
『また―ナがいなく―っちゃ―たら嫌だ!!!』
その声は、どこか聞き覚えがあるような気がした。
(名前⋯?)
『⋯⋯もし⋯⋯私が⋯⋯また、生まれ、変わ――ら』
『生まれ――れたらっ⋯⋯一緒に⋯⋯』
『う⋯⋯ん。今度⋯⋯―そ⋯⋯笑って⋯⋯一緒に、おしゃべり⋯⋯――う、ね』
『ル―!!!』
『また、ね』
バタッと何かが落ちる音がして、私の意識もゆっくりと暗転していく。
『ルナっ!!!!!』
「―っ!!!」
ガバッ!と飛び起きる。
(夢⋯。そっか、夢だったんだ⋯)
どうやら、私―|月咲ルナ《つきさき るな》は夢を見ていたらしい。
(でも、あの声⋯聞いたことがあるような、ないような。それに、最後のあの名前⋯私と、同じ?)
なんて、考えていると―
「失礼するぞ」
ギギ⋯。
黄色のもふもふの耳と尻尾を持った、小さな狐がドアを押して入ってきた。
「ルナ、そろそろ朝飯が出来るのじゃ」
彼女の名前はユリ。神社に祀られる神の使い、|神狐《しんこ》である。
「分かった、着替えてから行く!ありがとうユリ様!」
「うむ。ところで⋯⋯どうしたルナ?大丈夫か?表情が暗いが」
ユリがベットに飛び乗り、温かみのあるオレンジの瞳で、心配そうに私の顔を覗き込んでくる。
(もしかしたら、顔に出てたのかな⋯)
「考え事をしてただけだから⋯⋯大丈夫。多分⋯⋯?」
「疑問形なんじゃな⋯⋯。まぁ、大丈夫そうなら良いが、無理は禁物じゃぞ」
「うん、ありがとう」
(こういう、人をちゃんと心配して気遣ってくれるところ、本当にユリ様は優しい)
「さて、妾は先に下に降りるぞ」
「はーい」
ユリが下に降りて行く。
(よし、着替えなきゃ!)
そうしていつもの服装に着替え、ルナも階段を降りていったのだった。
こんばんは、作者です。
やっっっっと投稿出来ました⋯時間かかってすみません!
キャラ紹介などはまた今度書きます!
プロローグ⋯なんですかね、これ⋯
投稿頻度激おそくんだぁ⋯w
短すぎますね⋯ごめんなさい!
まぁともかく、次の話もよろしくお願いいたします!