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二十
麗「あった!牢屋です!」
早速マスターキーを刺し、全ての牢屋を開けた。
麗「皆さん大丈夫ですか⁉︎」
?「ありがとう!」
裕太「もう大丈夫です!」
恭介「あなた達は?」
杏奈「杏奈!|樫宮杏奈《かしみやあんな》です!」
ひかる「|光樹《みつき》ひかる。助けてくれてありがとう」
和泉「|西岡和泉《にしおかいずみ》です!本当に怖かったです・・・っ!」
秀都「ここは一体・・・」
ひかる「恐ろしい生物兵器を作ってる研究所。メリーさんの噂に隠されていたんだよ」
和泉「メリーさんの電話は、この機械を使っていたんです。職員達は『コールジャック』と呼んでいました」
辰哉「電話がかかってきたんは、これやったんか!」
里音「まじでびびったぁ・・・。人がやってたのかよ」
ひかる「ここでは、人の体に銃器を仕込む実験をしてたの。私達以外にも大勢の人が捕まっていたんですが、全員実験に失敗して死んだ」
恭介「さらっとすごいこと言うな、君」
杏奈「早く出ましょう!こんなとこもうごめんですよ!」
麗「私、お父さんが警察なので通報しますね!あ、お父さん⁉︎実は・・・」
麗が撮った写真数枚が証拠となり、研究所はあっという間に包囲された。
麗達は見事救出され、家族達と再会することができた。
麗「お父さん!」
麗父「よかった、麗!無事だったんだな!」
麗「あの研究所はどうなるの?」
麗父「安心しろ。お前がメールで送ってくれた写真のおかげで、あそこにはじきに捜査が入るだろう。もう大丈夫だぞ!」
麗「よかった!」
麗父「中村くん、君がうちの娘を助けてくれたんだね」
裕太「あ、はい!」
麗父「ありがとう、中村くん。君のことはずっと前から娘に聞いているよ。大学でお世話になっているらしいね」
裕太「いえいえそんな!俺はやるべきことをしただけなので!」
麗父「流石は麗が好きになった男だ。とても勇敢で素晴らしい!」
裕太「え」
麗「お父さん⁉︎ちょ、黙っててって言ったじゃない⁉︎」
麗が真っ赤になって弁解していると、辰哉がやってきた。
辰哉「晴翔に連絡したで。もうすぐで秘密警察の職員が来るらしいわ」
裕太「ありがとうございます。これでひとまず安心ですね!」
和泉「後で、あそこで何があったのか全てご説明します」
次々検挙されていく職員達を見ながら、ひかる達は安堵のため息をついた。