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end0 ただいまを言うために
小さな光が、確かにそこにある
それに手をどれだけ差し伸べても届かなくて
もう諦めていた
届かないのなら、もういいやってなっていた
でも、もしあの時諦めていなかったら
もっと、違う未来があったんじゃないかって思うんだ
だから、今度は諦めない
絶対に、絶対に諦めない
失われたこの幸せを
今度こそ、取り戻してみせる
---
⚡️「ぐ…っ!!うぐっ…!!!」
たっつんが闇に染まっていく
せっかく取り戻せたはずだったのに
🦖「駄目だよっ!!一緒に帰ろうっ!!!」
🦖「ねえたっつん!!!」
たっつんはゆっくりと皆を見渡し、優しい笑みを浮かべる
⚡️「皆んな、ありがとな…俺なんかを、ここまで必要としてくれて…」
たっつんは両手を広げて、光の魔法陣を展開する
🐸「え?なにこれ!?」
🦊「包まれてる…?」
その光は一人一人を包み込み、
外の世界へと導こうとする
🦖「…そんな事やめろよっ!!」
🦖「どうして1人で全部抱えようとすんだよっ!!」
⚡️「…っ」
たっつんの瞳が揺らいで、魔法陣が少し消えかかる
🦖「全部1人で終わらせようとすんなよ…っ」
🦖「俺たちを外の世界に帰して、どうするつもりだったんだよ!!」
🦖「まさか、この闇を受け入れて俺たちの命は守ろうとか、、」
🦖「たっつんの命と引き換えに俺たちに幸せを送ろうとか…っ」
🦖「そんな事考えてたんじゃないだろうな…っ?」
魔法陣が消える
たっつんの目には涙が浮かんでいた
⚡️「俺が…俺が、元凶やから…っ」
⚡️「この呪いは…っ、俺が背負うか消滅させるしかないから…っ」
🦖「それが間違ってんだよっ!!」
🦖「自分が元凶だからなんて、二度と言うな…っ」
🦖「一緒に戦おう!?戦わせてよっ!!」
俺は気持ちを込めてたっつんに伝える
🍪「私たちも同じ思いです、一緒に戦いましょう?」
⚜️「…いや、戦いじゃないかもしれないわね」
💫「そうだろ?たっつん」
🌻「私たちはあなたの選択を全て受け止めるつもりよ」
皆んなもたっつんを見つめながら頷く
⚡️「皆んな…ありがとう、、」
⚡️「また皆んなに…助けてもらったなぁ…俺…っ」
たっつんは涙をこぼしながら言う
⚡️「…皆んなのおかげで、ようやく決心ついた」
⚡️「この考えは、間違っているって思ってた」
⚡️「でも、今の俺なら、皆んながいるなら…」
⚡️「きっと、一緒に生きていける」
その言葉にたっつんの強い意志を感じた
⚡️「だるま、俺は決めた」
だるま「`そうか…それじゃあ、この呪いを全てお前に…`」
⚡️「俺は受け入れない」
だるまの表情が揺らぐ
だるま「`…なら、いい。俺ごとこの呪いを消滅、、`」
⚡️「消滅もさせない」
だるま「`…?じゃあどうするのだ`」
⚡️「俺は、お前と共に生きていく」
⚡️「これからも、ずっと」
だるま「`…いいのか、俺は死なないし呪いも消えない、`」
だるま「`このゲームもずっと続くことになるのだぞ?`」
たっつんは笑顔で続けた
⚡️「それが俺たちの「いつも通り」やからな」
⚡️「もう俺は弱くない、」
⚡️「お前もこの呪いも、全部俺の一部や」
⚡️「それに、お前前に言ってたやろ?」
⚡️「このゲームが終わってもずっと俺と一緒にいたいって」
だるま「`…!!覚えてたのか、?`」
⚡️「それに、お前が願っていたこと」
⚡️「あの時、小さくてよく聞こえなかったこと」
⚡️「“皆んなに愛される世界を作る“こと」
⚡️「こいつらと一緒にいれば、叶うかもしれないで?」
俺達はだるまに向かって、笑顔を見せた
だるま「`本当に、いいのか?`」
⚡️「俺やって一緒にいたいで、」
⚡️「またお前と、なんの変哲もない話したいからさ。ニコッ」
だるまはその言葉に驚き、
そして笑った
だるま「`…善処する`」
だるまの姿が輝き出した
そして、光が消えた
🦖「…え、!?」
だるまの姿が人間になっていた
👻「…父、さん」
バクが口を開いた
🌷「…え?父さん??」
だるま「やはり、お前は…ルノだったのか」
そう言うとバクの姿が変わり、
水色髪の少年に変わった
ルノ「父さん…っ!元の父さんに戻ってくれて…本当に良かった…っ!」
だるま「心配かけたな、ルノ」
この2人親子だったの…!?
それは分からないって…
その瞬間、世界が壊れ出した
だるま「俺が人間に変わったことで、この世界の主はいなくなった…」
だるま「次期に消える、急いで出よう」
⚡️「俺に任せろ!」
たっつんは光の魔法陣を展開した
⚡️「全員で入れ!!」
俺たちは光の魔法陣に足を踏み入れる
だるま「俺たちはたっつんの中にいるよ」
ルノ「会いたい時は呼んでね…っ!w」
そして視界が光に包まれる
魔法陣が消えると同時に、世界は崩壊した
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🦖「…ん、?」
見慣れた天井、
シェアハウスだった
🦖「…!!」
俺は部屋を飛び出して、ダイニングテーブルのある部屋へと向かった
👓「皆んないるよっ!!」
🦊「良かったっ!俺たち生きて帰れたんだ!!」
メンバー全員がそこにいた
たっつんも、そこに
⚡️「じゃぱぱっ!!」
🦖「たっつんっ!!」
俺達は強く抱きしめ合い、やがて全員が集まる
俺達は涙を流して、笑い合った
たっつんは一度、遠くに視線をやった
まだどこかで響いている気がする「だるまさんがころんだ」の声
呪いは消えてはいない
けれど、もう怯えることはなかった
⚡️「…大丈夫、もう俺は弱くないから」
そう言って笑うたっつんに、皆が安堵の息をもらす
その空気は、まるで何事もなかったかのような「いつも通り」の時間だった
⚡️「俺はこいつらと生きていく、呪いも一緒にな」
🎸「え、てことはまた俺たちたっつんさんに殺されるんすか」
⚡️「あー、、そうなるな!」
🐏「ちょっとそんなに明るく言わなくても良いじゃん!?」
シェアハウスに笑い声が響く
❄️「ねえねえ!写真撮りましょ!!」
🍫「それ良い考えすぎるっ!!」
🐸「えー、じゃあ俺カエルになっとこw」
🌷「えぇ!?今のままでも良かったのに…w」
そんなこんなで全員が位置についた
🦖「はい!押したから皆んなポーズしてっ!」
シャッター音が鳴る
全員が笑って、泣いて、
幸せな時間を過ごしていた
そして、たっつんは仲間たちに向き直り、
ほんの少し涙を浮かべながら、力強く言った
⚡️「俺、からぴちのメンバーで、本当に良かった…っ!」
そして満面の笑みで続けた
⚡️「皆んな…っ!!」
⚡️「ただいま…っ!!」
誰も何も言わなかった
けれど、その沈黙が何よりも温かく、
確かな答えになっていた
ただいまを言うために 完
after story&おまけエピソード
もあります!
話としてはこれで完結なのですが、
その後のことも是非見てみてください!
おつなこ!!!