公開中
ウソツキ【番外編】 冷酷なメイドカフェ
まだ非公開の話のキャラがいますが、ご了承下さい。(なんで入れてるん?)
「……御堂くん。第一ボタンまでキッチリ閉めたその黒いエプロン姿、想像以上に人間味がなくて不気味ね」
「神代さん、あなたこそ元・女王のプライドが邪魔をして、フリルのついたメイド服が絶望的に似合っていませんよ。そもそも、なぜ僕が文化祭でこんな『家畜のパシリ』のような真似をしなければならないんですか」
「決まっているでしょう、今後の戦費調達よ。生徒会をハックするための活動資金が足りないの。……あ、お客様よ。ほら、行きなさいスコア9242の怪物」
「……はぁ。査定開始。お帰りなさいませ、ご主人様。……おい、お前のそのうわべだけのヘラヘラした笑顔、裏の顔はSNSでフォロワー3桁のただのウソツキだな?価値、ゼロ。オムライスに美味しくなる呪い(毒)をかけておきました。早く食べて退店してください」
「ちょっと御堂くん!? お客様が白銀の髪とライトグレーの瞳の迫力に怯えてガタガタ震えながら、泣きながらオムライスを平らげて退店していったわよ!」
「呼吸、1分間に32回。過呼吸寸前でしたね。人間の恐怖心をハックする接客としては完璧です。次、神代さんの番ですよ」
「私?フン、任せなさい。……お帰りなさいませ、我が領土の家畜ども!この私に給仕される栄誉を噛み締めなさい! ほら、ひざまずいて床に頭を擦り付けながらオムライスをいただきなさい!」
「神代さん、ただのドSカフェになっています。……あ、でも、なぜか一部のドMの生徒たちが恍惚の表情を浮かべて行列を作り始めましたね。査定更新。神代玲奈、危険度:マニア向け」
「な、何よこれ……!?この店、完全に狂ってるわ……!」
「狂ってるのはあなたです。そういえば、あそこの客から萌え萌えキュン♡を要求されてます」
「仕方ないわね。この私が特別にやってあげるわ」
「なんだ、この不快感」
「萌え萌えキューン💔」
「萌えねぇ!!」
「おや、奴隷枠で皿洗いをさせられている元書記の一ノ瀬先輩じゃないですか。手が止まっていますよ。あと5秒で皿がピカピカにならない場合、先輩の裏帳簿のデータを店内のプロジェクターで大画面上映します」
「ひっ……!? やる、やるからそれだけは勘弁してくれ御堂くん!僕は爽やかなエリートなんだ!」
「一ノ瀬、あなたの右の眉が1ミリ上がったわ。手を抜こうとしたわね?はい、お仕置きの激辛デスソースよ、口を開けなさい」
「あがぁぁぁーーーっ!?」
「あらいつの間に、元副会長の如月院先輩。裏口からこっそり侵入して、うちの店の売上金をハッキングしようとしていましたね?あなたの指先のフェザータッチ、3ミリ。焦って手元が狂っています」
「う、嘘よ! 私はただ、このカオスな店に生徒会副会長としての正当な『査定』を下しに来ただけで——」
「はい、嘘ですね。システムは正直です。罰として如月院先輩には、あそこの行列の先頭で『美味しくなーれ、萌え萌えキュン』のポーズを全校生徒の前で100回披露してもらいます。拒否すれば脳が焼き切れるほどの羞恥心があなたを襲うでしょう」
「嫌ぁぁぁーーーっ!私のスコア8500(元)のプライドがぁぁぁ!!」
「……よし。売上は目標金額の3倍に到達。査定完了です。店じまいにしましょう、神代さん」
「ええ、最高の資金調達になったわ。……でも御堂くん、あなたのそのネオン色に光る目でオムライスを見つめるの、本当に呪いがかかってそうだからやめてもらえる?」
——システムエラー。文化祭の売上金が学園の経済をバグらせるレベルでハックされました。これ以上の営業は危険と判定し、強制閉店します。