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ちょっと怖いものがたり (2) だるまさんがころんだ
だるまさんがころんだ
いつものように、公園でのんびりしていた。
「ねえ|梨々《りり》ちゃん、だるまさんがころんだしよ!」
親友の|春花《はるか》に誘われて、だるまさんがころんだをすることになった。
他の子も誘って、6人でやることにした。
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鬼は私だ。
楽しみすぎてうずうずする。
「だるまさんがころんだ」
ピタリ
誰も動いていない。
もう一回!
「だーるまさんがこーろんだ」
「あっ、|唯《ゆい》 動いたぁ!」
私がそう言うと、唯はパタンと倒れた。
「え?」
そして、|絵美《えみ》、|愛莉《あいり》、|乙葉《おとは》が動いたので、残りは春花。
絵美たちは倒れたままで、立ち上がろうともしない。
「春花…悪いけど、勝たせてもらうね」
「いくら親友だって、手加減しないよ」
私と春花は、キッと見つめあった。
「だるまさんがころんだ」
春花は、少し動いた。
`「春花。また会えるといいね────」`
私はぽろぽろと涙を流した。
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次の日、公園に行くと 5個のだるまが転がっていた。
私はそれを持ち帰った。
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だるまを持ち帰った日から、不幸が続くようになった。
私がけがをしたり、テストで悪い点をとったり。
「なんで…」
私は、5個のだるまを泣きながら壊した。
意味…分かったでしょうか?
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