八話　先生たちの話し合い

ーななもりー ないこ「じゃあ、今から患者の様態を言っていってもらうね」 実態...担当患者がいない流花ちゃんが一番知っているのでは...？ ないこ「じゃあ、まず賽子病院から」 ないこ「りうらは対人恐怖症でさっきみたいに知らない人と会うと 　　　　あんまり話さなくなったり声が小さくなったりする。 　　　　不安障害とパニック障害も持っていて小学校で 　　　　発表するときに緊張してしまって 　　　　過呼吸を起こして倒れてしまって今入院してる」 ななもり「過呼吸発作を起こしたらどうすればいい？ 　　　　　苺城病院では克服できるように一人で 　　　　　頑張ってもらってるんだけど...」 ないこ「賽子病院の子たちは手伝ってくれたら嬉しいかな。 　　　　皆、来年になって残ってたら一人にして 　　　　克服してもらおうかなって思ってる。」 ななもり「おっけー。」 いふ「えっと、ほとけはADHD、PTSD、拒食症やな。明るいんだけど、 　　　PTSDの発作を起こしたら、おかしくなる。重症なんだよな。 　　　拒食症は今は五口くらいでアウト。六口目に挑戦してる。」 ゆう「PTSDの発作の時って、誰か呼んだらいい？」 いふ「一番いいのは賽子病院の医者を呼ぶことやけど、 　　無理だったら誰でもいいよ」 ゆう「わかった。」 アニキ「初兎は拒食症、自己敗北性パーソナリティ障害だな。 　　　　拒食症はほとけと同じ、自己敗北性パーソナリティ障害は 　　　　自己嫌悪になるんやけど、統合失調症とはまたタイプが違ってな。 　　　　幻覚や幻聴が起こったりしないから 　　　　自己敗北性パーソナリティ障害って診断された。」 ないこ「時間もないからバンバンいってこ！」 くに「こたは拒食症と不眠症。拒食症は二口で、不眠症は薬に頼りがちかな～。 　　　頑張って食べられるように頑張っているところかな」 ゆう「まず、こえくんはうつ病と不眠症。うつ病はめったにならないけど、 　　　なったときはすごく重たい。対処法は三日から一週間そっとしておくと 　　　治ってくるよ。不眠症は薬だね。れるちは不眠症とADHD。ADHDは 　　　怒らないで、危なくないように見てくれると助かるな～。不眠症は 　　　こえくんと同じで、薬。」 いるま「らんは睡眠障害、境界性パーソナリティ障害。睡眠障害は 　　　　時には眠れなかったり、時にはとても眠かったりする。寝かせてたら治る。 　　　　境界性パーソナリティ障害は世間的に言うメンヘラ。 　　　　いきなり冷静になれないのが主な症状。こさめは、ADHD。 　　　　れると同じように怒らないで見守ってくれれば。」 なつ「すちは重度の過眠症。昼間もずっと寝てる時があるけど、 　　　寝かせておいてあげて。みことは若年性認知症。 　　　寝たら、半分または半分以上の記憶が持ってかれる。 　　　優しく教えてくれればいいけど、なるべくみことは 　　　すちと一緒にいるようにしてもらっているから大丈夫だと思う。」 ななもり「えっと、ジェルくんは解離性同一性障害。別人格は無口で、 　　　　　二週間に一日くらい変わる。次の日には治ってるらしい。」 るぅと「莉犬は、性同一性障害と不安障害と対人恐怖症です。 　　　　性同一性障害はあんまり、触れないでほしいらしいです。 　　　　不安障害はこれであっているのかなと極度の不安に追い込まれる 　　　　ことです。対人恐怖症はりうらくんと同じです」 さとみ「最後はころんだな。ころんは対人恐怖症、あと、軽く喘息も持ってる。 　　　　対人恐怖症はりうらや、莉犬みたいになる。けど、多分莉犬を守りたい 　　　　って気持ちがあるんだろうから最近は克服してきた。喘息は自分で 　　　　呼吸器を持ってるらしいから大丈夫だけど、たまに部屋に忘れるから 　　　　持ってなさそうだったらとってきてあげたら助かる。」 ないこ「大体のことは話したかな。患者組の過去も知りたいけど、 　　　　少しずつ話してもらおう。今日の夜はカルテを書いて寝ようか！ 　　　　みんなのところに戻ろう！」 医者組「はい/うん」