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秘密人狼④ 遠のく意識
今回は1日目投票~2日目朝までの様子をお届け!
{参加者と言葉のマーク}
高露乃ノ葉(たかつゆ ののは) 🍀
御影 杏奈(みかげ あんな) 🌷
姫城 珠莉(ひめき じゅり) 🎀
柿倉 めい(かきくら めい) 🎤
春島 憂 (はるしま ゆう) 💎
天海 彩羽(あまみ いろは) 🎨
{高露乃ノ葉 視点}
今、役職対抗が出ているのは占い師対抗の私と柿倉めいだ。
きっと、黒を一人でも減らすために今日の間にローラーをするだろう。
人狼と狂人が結託してたら特にキツい。
ちなみに私は本物の占い師だから、めいは絶対に狂人か人狼だ。
めいが人狼なら狂人は全力でサポートに入るだろうし、
めいが狂人なら、今頃人狼はきっとどっちが仲間か判断しようとしているだろう。
このゲームで厄介なのは、脱落者復活だ。
白の人が復活すればいいけれど、今日めいが吊られて白い言動を残したときに
また復活してしまったら…全てやり直しになってしまう。
🎀「おーい、乃ノ葉ちゃんー?起きてるかなー?」
そうだった、今は会議中だってこと、忘れてた。
🍀「ごめん。なんか緊張とストレスのせいで疲れてるみたい。」
🎀「それは仕方ないね!みんなきっとそうだよ!」
💎「僕も緊張してるのは同じだよ。」
まぁ、考え事してたから疲れたって言うのはほぼ嘘だけど。
🎀「じゃあ、会議再開しよっか!
みんなは今日、誰に投票するつもり?」
🎨「明日の復活者投票に使いたいから私は投票は1票にしようと思ってるよ。
騎士が守れなかったら最悪、今日で村人が2人いなくなっちゃう。
そして、私の中では乃ノ葉ちゃんが怪しいかもしれないね…」
🍀「え、何で私が⁉」
🎨「やっぱり最初にCOしなかったことが私の中で”?”を生んでるんだろうね。」
🍀「それは…仕方ないか。」
🎀「おっけー!じゃあ次は杏奈ちゃん!杏奈ちゃんはどう思う?」
🌷「えっと、私は…めいさんが怪しいんじゃないかなって思います。
お菓子が好きだからと言ってわざわざ交換のために
全員の部屋を回るって不審じゃないですか?」
🎤「それは私が本当にスイーツ好きなだけだよ!」
🌷「…そう、ですか。
でも、乃ノ葉さんはよくぼーっとしたりしていたけれど、
特に怪しい言動や行動はなかったし、
何より占う相手とその理由がはっきりしていたと思います。」
💎「じゃあ、御影さんは柿倉さんに投票するつもりなんだね。」
🌷「そういうことです。」
💎「じゃあ、僕言ってもいいかな。
僕は今日の投票に2票を使い切ろうと思ってる。
だって、もし占い師の内の1人が人狼だったら復活者投票とかまずいらないし
ゲームが終わるでしょ?
そして、投票しようと思っているのは高露さんかな。」
🎀「なんで?」
💎「ぼーっとしてる理由、本当は疲れてるんじゃなくて自分が黒だから
どうやって勝つか考えてたんじゃないかなって思って?
あ、本当に疲れてるならゆっくり休みなよ。体調は大事にしないとね。」
疲れてるって嘘はどうやらバレバレらしい。
🎨「なんか私だけ根拠とか理由が薄かった…みんなそんなに考えてるんだね。」
🎀「当たり前でしょ!どうせなら勝ちたいの!」
🍀「じゃあ、次は珠莉?」
🎀「はいはい!私はめいちゃんが怪しいかな!
何でかっていうと、初対面なのもあるけど口数が少ないからかな。
ほら、白もそうだけど黒って怪しまれないために出来るだけ怪しまれないような
言動しかしないでしょ?だから口数が多いと思っていてもフォローしかしない!
めいちゃん、違うかな?」
🎤「それは…そりゃ、白でも出来るだけ死にたくないんだからさ!
そして緊張もしてるから当たり前…でしょ!」
うーん…このままじゃ本当に誰が誰に投票するか全くわからない。
そして、そこからも議論は続いた。
投票の時間になった。
正直あれから考え方が揺らぐことはなく、このままだと私が吊られる。
封筒が落ちてきて、全員に投票用紙が配られた。
私は名前を書く欄に”柿倉めい”と名前を記入して、紙を投票ポストに入れた。
数分して、結果が落ちてきた。
💎「僕が代表して結果を発表するね。
”投票の結果。
高露乃ノ葉…3票
柿倉めい…2票
今日退場が決まるのは高露乃ノ葉に決定しました。
高露乃ノ葉は今から3分以内に遺言を残し、
遺言が終わったら最後に「終わり」と言ってください。”」
うわ、やっぱりか…
🍀「私は本物の占い師だった。
私に投票しためい、憂、彩羽のことは絶対許さないから。
復活したとしても絶対許すことはない。
…私が本当に怪しいと思うのなら復活はいらない。
だから、市民。…絶対に勝って。私の遺言はこれで終わり。」
…言い切ってしまった。
退場ってどんな感覚なんだろう。
怖くなってきたな。
そう思っていると急に瞼が重くなってきて…
すぅっと私の意識は遠のいた。
{柿倉めい 視点}
遺言を残した後、乃ノ葉ちゃんの意識は途切れたみたいだ。
🌷「え、これ生きてるんですか⁉」
憂ちゃんが乃ノ葉ちゃんに近づいて、心音を聞いた。
💎「大丈夫。心臓は動いてるし、脈も正常。」
🎀「それならよかった!けど…これ、狂人を吊れたのかな…?」
それが、吊れてないんだよなぁw
私の役職は共犯者。人狼のために尽くす役職だ。
もう結託は出来ている。
🎤「乃ノ葉ちゃんは自分の役職は真の占い師って言ってたけど…
最後まで嘘つきだったみたいだね。私が本物だもん。」
🎀「そのどっちか分からないやつやめてよ、正直怖いじゃん!」
🎤「私のこと信用していいのにさっ!w」
投票が終わって、さっきよりは少し空気が和らいだようだった。
夜の時間があることも忘れて。
私たちだって早くゲーム終わらせたいんだからさ。
早く負けてよ、市民陣営さん。
朝になった。
当たり前だけれど、私は生きていた。
🎤「さて、あと30分くらいしたら議論始まるし、始めよう!」
私は昨日は着ていなかったピンクのうさぎのパーカーをかばんから取り出す。
眼鏡をはずして、メイク道具を手に取る。
完成したのは…”めいべる”。
私の秘密は、実は登録者300万人超えのインフルエンサーだ!
議論用の丸テーブルの方に行ったら、みんなどんな反応するだろうなぁ。
会議テーブルに着いた。
私が一番最初だったみたいだ。
🎤「あー…暇だな。スマホ見よっと。」
何本か動画を見ていると扉が開く音がして、私は急いでスマホをしまった。
🎀「おはよーって!あれ⁉…もしかして…めいべるちゃん⁉」
🎤「そうだよ、私はめいべる。」
🎀「この声の感じは…もしかしてめいちゃん⁉」
🎤「正解だよ、よく当てたね!」
🎀「昨日からちょっと声が似てるなとは思ってけれど…
まさかのまさかのまさかすぎてやばい!語彙力失う!
…もしよければ一緒に写真撮ってくれませんか⁉」
う、ここでファンサービスかぁ…
🎤「…もちろん!いいに決まってるよ。私たち、もう友達でしょ?」
そう言うと、珠莉ちゃんは目を輝かせた。
🎨「朝からうるさいね…って、え⁉本物のめいべるちゃん⁉
私も写真撮って欲しい!そしてリアルでもコラボしよ!」
🎤「おはよう。コラボ?もちろんいいよ!」
🎀「え、この秘密人狼、みんな大きな秘密を持ちすぎじゃ…?」
この感じ、今日いなくなったのは、杏奈ちゃんかな…?
って思ってたら、ちょうど本人と憂ちゃんがやって来た。
💎「おはよー。あ、え、めいべるちゃん⁉」
🌷「正体はこのメンバーからすると…めいさんですか⁉」
🎨「あれ、襲撃の退場者、居なかったんだね。…安心した。」
それからも少し私からのファンサービスは続いてやっと落ち着いた時。
今日の議論も始まった。
さぁ、今日のお話にはちゃんと読めば分かる人狼の正体のヒントが隠されていました!
そのヒントが隠されているのは柿倉めい視点です!
是非予想してみてくださいね!
3148文字でした!
おつぴの!