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宇佐尾
明治時代の記憶はあるけど、前世とか来世とかじゃない、、(?)現代会社勤めで同僚の謎時空
名前は出てないけど杉元とか、
あと菊田さんがやんわりちょっと登場する⚠️
月島さん(課長)も登場してる
めためたニュアンス語り
付き合ってるのかそうじゃないのかはご想像にお任せしますニチャァ
煙草吸ってる宇佐尾たちがいます⚠️
あ、尾形は煙草ちょっと苦手ですハハハ⭐️
ヂッヂッ………ボッゥ
風よけに手を翳し、煙草を咥えて安いライターで火をつける。むせてしまわないように、慎重に吸い込み、吐き出す。それを数回繰り返しても一本目どころか、まだ人差し指ほどの長さしか吸えてない。ショッピングモールのエレベーター横にトイレと並んでひっそりと佇む喫煙所はガラス張りで防犯カメラも設置されていて、そこに集まる人々の姿は外から丸わかりだ。昔と比べて喫煙者の人権はほぼ皆無に近い。少し前までは、ファミレスに行くとカトラリーやメニューと一緒に灰皿も当たり前にサービスされていたというのに。トイレの入り組んだ入り口のプライバシーを守る事と利便性に徹底された設計はこの狭くて暗い喫煙所には反映されないらしい。おかげさまで度々訪れる新しい銘柄だなんだと煙草の押し売りがある。大変、迷惑な話だ。
「ここかぁ………百之助ぇ〜煙草苦手なんなら、吸うなよ〜僕を待たさないでくれる〜?……」
スライドドア越しに反響した、変態の間延びしたようなだらしのない声が聞こえてきた。恐らく、先ほどの同僚の集まりから抜けてきたのが早々に宇佐美に気付かれた上に此処までついてこられたのだろう。
振り返って目を合わせて、聞こえるように顔を近づけて返答する。
「…相変わらず、追跡が得意なようだな。宇佐美探偵?……」
「ん?………ああ!菊田さんか^_^あの人ほんと、口軽くなったな〜ふふふ」
週明けの新しい案件のは少しサボれるかも〜♪とやけに愉快そうに薄気味悪く微笑みながら呟く宇佐美の顔を見つめながら、少し深めに吸ってみようと左手を口元へ運ぶ寸前に、デリカシーに欠けた言葉が耳に男にしては高い地声がドアの厚さに反響して少しくぐもった声にのって届いた。
「それで?なーんでまた逃げたのー?てか、百之助は昔っから集団行動苦手だよねー、生きづらそー……」
「……ど変態に言われたくない……」
いや、そもそもコイツに待ってもらう用ないよなぁとか、何で俺は昔から犯罪者予備軍顔の男にこうもねちっこくされるのか、と勝手についてきてそこまで言われる筋合いが無さすぎて、驚いてしまった。
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(また瞳孔小さくなってる、、、)
百之助のその反応が面白くて、飽きないのでいつまででも虐めてしまいたくなる。ただこの前、あまりに楽しくて散々ちょっかいを出していたら少し度が過ぎたらしく、百之助の癖に月島課長を盾にして暫く口をきいてくれなかった事を思い出して、我に返る。
面倒くさいのは御免なので、すぐに行動に移した。この軽すぎず重すぎないガラスのスライドドアを勢いよく開けてのりこむとする。そしていつまで経っても、終わりが見えなさそうな手持ち無沙汰な煙草に視線を落とす。その白くてキメが細かい割に少し指先が乾燥してる事が近くで見たらよくわかる。百之助の左手をそのまま自分の唇まで持っていって、一服肺に深くまでとりこませて、目の前のツーブロックの男の頭上にゆっくり吐き出す。百之助には予想外の行動だったらしく先ほどの驚いた時みたいに、フリーズしてしまった。そんな姿から目が離せなくて、また興味本位で百之助の頭を鷲掴みするように撫でてみた。
「っ!?………???………」
驚いてばかりの百之助はいつも新鮮で面白い。ただあまりの情報量の多さにもついていけず、俯いてしまったばかりに、耳から首まで真っ赤に染めあげられたのが丸見えで、頭隠して尻隠さずとはこういう事かと空虚な頭の中で浮かんでは、口から吐く煙に纏われて消えていく。
「………ねえ、百之助これ吸い終わったら僕の家ね」
誤字修正+加筆修正しましたすみません汗