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【6】戦いに向けた
前回の続きなので、前回読んだほうがわかりやすいと思います!
日常回です。大きな進展はありません。
この間の模擬戦での快挙から、1−Eは圧倒的に活気づいた。Aを筆頭に他のクラスからやじがとんでも喧嘩を売られても、めげずに喧嘩を買うほどとなった。俺としては喧嘩などやめていただきたいが、本人たちは喧嘩する気満々で、手のつけようがない。
「レオ、今日はBの連中に決闘を申し込まれていてな。御札で潰してくる」
こんな物騒な会話も最近多くなっている。そして、そういった事例に比例して、Eのクラスメートはどんどん強くなっている。「そういった事例」が比例しているのかもしれない。
「レオ、今日はまじで雑魚だった」
一日の戦績を|逐一《ちくいち》報告してくるルガもどうかと思う。俺は、逐一報告してくる友人ができたのだ。
「今日の連中は俺が御札を見せただけで逃げてったんだ。これぞ秒殺だな」
ルガはテンションアゲアゲで自慢してくる。Bの諸君、逃げて正解だ。ナイス判断。心のなかで、呟く。ルガが御札を取り出したら、ほんとに危険なので逃げてほしい。
そんな会話をしながら、第1実戦室へと急ぐ。ここでは、日々、学園対抗大会に向けた特訓が繰り広げられている。
また、今はAとEが実戦室の端と端に陣取って|睨み合って《にらみあって》いるため、他のクラスはそれぞれ、どちらかについて実戦室を利用する形となる。
例えば、B、CクラスはAクラスにつき、DクラスはEクラスにつく。といったようになっている。つまり、Eクラスは2番目に弱いDクラスしか味方がいないということで、やっぱり、Dクラスも強化していかなければならない。
しかし、前のようなAクラスによるEクラスの迫害は少なくなっており、今は比較的平和だと言える。
「レオ君、あの|剣《けんorつるぎ》の出し方教えて」
班のメンバーであるレノとジェニスも実戦室を利用している。班の中で教え合う。だからこそ、Eクラスは比較的強くなってきている。班やクラスとしての結束が強いのだ。これは、Eクラスとして最も良い点だと思う。
能力で生成した剣は強度が高く、元となる能力が付与されるため、鉄製の武器よりも強く、効率が良い。そのため、剣を作り出す技は覚えておいたほうがいい。ということで、俺は惜しみなくクラスメートに剣の生成を教えている。
「おい、腰抜け!」
|時折《ときおり》、Aクラス陣営から悪意ある言葉が聞こえてくるが。Eクラスの人々は、冷静な性格の人々が多いため(例外あり)、大体がスルーされ、ただの暴言に終わる。
しかし、この行動にEクラスの人々は神経をすり減らしており、ストレスの原因にもなっているため、早めに対策が必要だ。
と、キルが言っていた。
「そろそろ一発食らわせないとな」
俺は呟いた。
「よし、食らわせよう」
ルガの反応と、ジェニスたちの武装。心強い、が。やっぱりこの人たちは喧嘩っ早いきがする。