Happiness_幸せ

天国へ行こう 天国へ行こう 僕と君と二人だけの楽しいお別れに行こう、天国へ行こう 「どうも、永山大介です。」 「俺は冬月辰哉です！」 「あれ、これって…ふっかさん…？…いや、気のせいかな…」 もう誰にも邪魔されない二人だけの空で 何もない静かな場所で体だけになった君には僕の腕と足をあげよう 腕だけになった僕には君の体をあげよう ここは天国二人で一つに メリーゴーランドでかきまわまわされて、されて君は君に僕は僕に別れを告げた 「あは、みーっけた、さーくま？」 「だ、舘さんっ！？！？」 「バレても知らないよ、俺はみてただけだからね〜！？」 「…いつもと性格も口調も違う…！？」 天国へ行こう 天国へ行こう 僕と君は二人だけで楽しく壊れたいから行こう、天国へ行こう もう誰にも邪魔されない 二人の結婚式へ 行こう、天国へいこう 「…舘さんもやってるんじゃん。」 「ん…〜、なに？」 「はぁ…なんでもないよ。」 「そ、」 「…馬鹿。」 僕と君と二人だけで楽しい結婚式をあげよ、天国へあげよ 僕と君と二人だけのゆっくりお別れを 君の指を手首を腕を肩を消して つま先をかかとをひざを消して 「佐久間！痛いっ…！！」 「わかる？自尊心はこんなのじゃ済まされない。」 「…俺に、ぶつけないでぇ…よ、」 「…っ…うるさい…」 「いやぁ…いや、」 腿を腰をおなかを胸を首を顔を頭を消して 僕と君は二人もいらないから 今日は誕生日おめでとう 僕と君は一本だけろうそくを灯りした ケーキの周りで踊ろう 「あぁ、馬鹿野郎。」 「はぁ…っ、げぉ、ごほｯ…」 「さくまは馬鹿なんだね、かわいぃ〜！！」 「やめぇ…て、ねぇ''っ！」 踊り疲れた二人の魂はいつの間に消えて ここは天国一人はゼロ人に ゼロ人はみんなと同じ同じだから 君は君で僕は僕でどこかにいるから 天国へ行こう 天国へ行こう 「天国へ行こうよ。」 「いや、やめてえ…」 僕も君も空の上でとろとろに混ざり合って行こう、天国へ行こう 雲になって空になって星になって夢になって行こう、天国へ行こう 僕と君と二人だけの楽しい結婚式をあげよ、天国であげよ 僕も君もわからなくなって ぐるぐる踊り疲れて 「ん''！？！？やぁ、なんか、やだ！！」 「ほら、こうなった。」 「なに、なに！！」 「…さくまは、殴る方向いてない。」 幸せ天国で幸せ もうどこにも見えないけどどこでも一緒にいられるよ 幸せ天国で幸せ もう誰にも邪魔されない二人がいる空で 幸せ天国で幸せ もうどこにも見えないけどどこでも一緒にいられるね 幸せ 天国で幸せ もうずっとずっと二人きりで楽しく踊り明かそう 「なんてね」