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遠く離れても 1
多分ほとんどの方がはじめましてだと思います!”えくれれ”です!
新作...というか初めての作品...!!
やっぱり恋愛物語は最高です。ハッピエンでも病み要素があるとなおさら!(ネタバレ)
あまり上手ではないので期待しないでください....できる限り頑張って書かせていただきました!
ある物語を読んだんだ。
男の子の幽霊が女の子に会って、二人が恋をする話。
でもそれって、
「異性との恋愛、だよね」
世の中の物語は全部そうだ。BLとかGLとかもあるけれど、有名な物語は、異性と恋愛してる。同性愛者を否定してる。
........否定はしていないかも。肯定もしてないけど。
でも、それでも少しだけ期待をしてしまうじゃない?私だって恋がしたい。あの物語みたいな恋が。
「まあそんなこと、できるわけない、かな」
だって私は、女の子だから。
「何ができないの?」
「うわっ!」
思わず叫んだ。いきなり隣に現れた女の子は、正統派な美人だった。
黒髪ロングでサラサラな髪に、人を引き寄せるような顔立ち。
真っ白いきれいなワンピースが、風になびいて綺麗に舞っている。
思わず魅了されてしまいそうな、そんな女の子。
「何ができないのって聞いてるじゃん!」
「え、っと」
答えられるわけがなかった。でも、この子なら。
そう思って口を開こうとした。
でも、その時。
『え.....あ、そ、そうなんだ〜』
『ご、ごめんやっぱなしなし!w』
・・・・
そう言って笑ったあの子達の声が蘇った。
「.....っ」
もう、何回もその失敗をしてる。だから、言えなかった。
怖かった。
恐ろしかった。
もう、あんな気持ちにはなりたくない。
「なりたく、ないよ..........!!!!」
私はその時涙を流してしまった。
ポロポロと溢れ出してくるその液体は、自分では止められなかった。
「!」
気づかれてしまった。
(まあ、気づかないほうがおかしい、けどさ)
私は少しだけ後悔を残しながら
「ごめ.......ん」
と呟いて必死に目を擦った。
そしたらあの子は、
「大丈夫。」
そう言って、私に、抱きついてきたんだ。
「っ!?」
「今は泣いていいよ、私の前だから。他の人の前じゃ、だめだからね?」
少し狂気じみたそのこえも、私にとっては優しく聞こえた。
「なにそれ、w」
泣きながら、無様な顔を晒しながら、意地を張って答えた。
「だって君だから」
その言葉が嬉しくて、また泣いて。泣き止んだ頃にはもう日は暮れていた。
(そういえばここ...家のベランダじゃん...)
母と父が共働きで広めの一軒家に住みながら、最近は忙してく帰ってこないので一人で寂しく泣いていたのを思い出すと少しだけ嫌気がさす。
「あり、がと」
ぶっきらぼうにそう言うと、その子の腕から抜けた。
「いえいえ」
そう言ったあの子の顔はやっぱりきれいで、ワンピースも風になびいてやっぱりきれいで、髪も...スタイルも...足も長い....ってん?
「あれ?ちょ、え?ちょちょちょちょ。え?」
「んー?どうしたの〜」
その子の足は、
「透明だ.........!」
神様、ありがとう。
私はあの物語のような恋ができそうです。
まあ、最初にあの話題出してたらだいたい気づく展開ですねw
続きも近いうちに書きたいですね〜!!
もしかしたら今日中に書いちゃうかもw