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area1 人形シティ 救出編
探索を進めると、学校のような場所にたどり着いた。
絵斗「俺こっちの教室行きます!」
大和「じゃ俺はこっちを!」
瑠奈「るなここの部屋見てきます!」
大司「じゃ俺、トントンさんと2階見てきますわ」
豚平「人形達に見つからんよう気ぃつけてくださいね」
(ここからは絵斗中心視点で物語を進めて行く。)
教室に人形はいない。今のうちだ。
絵斗は教室に入り、机や後ろの戸棚を漁った。
探しているうちに、セットとして用意されていたハリボテの本の中に、何かが挟まっているのを見つけたのだ。
絵斗「これ・・・何?『浮雲由宇を捕獲。始末しろ』・・・?浮雲由宇って誰だ?」
その時、絵斗の後ろのロッカーから音がした。
絵斗「え⁉︎何⁉︎」
人形かもしれない。恐る恐る扉を開けて中を見てみると、中に女の子が!慌てて女の子をロッカーから出し、口に貼られていたガムテープを取り、手を縛っていたロープも切った。
絵斗「大丈夫⁉︎」
女の子「ありがとうございます・・・っ!」
女の子は涙目でにっこり笑った。その顔に、絵斗の顔が熱くなってしまう。
絵斗「あ、あの・・・君は?」
由宇「私、|浮雲由宇《うきぐもゆう》って言います。2日前くらいからここに閉じ込められてて・・・」
絵斗「2日前⁉︎そんな前からここにいたの⁉︎」
由宇「はい」
絵斗「立てる?急いでここから逃げよう!」
由宇「はい!」
絵斗は由宇の手を引き、教室を飛び出した。
由宇のことを意識してしまう絵斗は、顔を見られたくない一心でひたすらに走った。
絵斗「じゃぱさーん!みんなー!」
大和「ぺいんとさん!」
探索を終えて先に玄関に戻っていたメンバー達と合流し、教室にあったメモのことを話した。
瑠奈「それで・・・その子が浮雲由宇さん、ですか?」
絵斗「あ、うん。由宇ちゃん」
由宇「はい。・・・私は浮雲由宇といいます。この学校の教室内にあるロッカーに捕まってました」
豚平「ロッカーに?狭かったんちゃうん?」
由宇「はい。こちらの方が助けてくださったんです」
大司「俺らも名前言った方がいいんじゃないすかね」
大和「いやーでも本名出しちゃうのはなぁ」
由宇「あ、大丈夫です。youtubeやってる方ですよね?声でわかります。本名ネットでバラしたりしないので」
由宇の言葉で決心がつき、5人は本名を教えた。
〜おまけ〜
大和「ねね、ぺいんとさん!もしかして、__由宇さんのこと好きだったりします?__」
絵斗「__え⁉︎なんでバレてんの⁉︎__」