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幼児化1
岩本side
次はSnowManのYouTubeの撮影か………
エレベーターに入り、10階のボタンを押し……たつもりだったけど。
手が滑って10階のボタンの隣、5階のボタンを押してしまった。
5階ってどうなってるんだろうな〜(スタジオとか楽屋とか無いから…)なんて考えてたらあっという間に5階。
とにかくドアを「閉」のボタンを連打した。
『ドアが閉まります』
というアナウンスが流れる。
その中で…
「ぐすっ…」「うわぁぁぁん‼︎」「ぐすん…」
泣き声が聞こえた。
…誰だろ。
流石に心配になってきて、次は「開」のボタンを押した。
薄暗い5階の廊下を恐る恐る歩き始めた。
未だにこう言うところは慣れない。
スマホを取り出し、ライトをつける。
すると、廊下の端っこにうずくまって泣いている、3人の子供が俺の視界に突如現れた。
照「ぅぉっ………どうしたの?」
俺が声を掛けると、一斉にびくっと涙でぐちゃぐちゃの顔をあげた3人。
見たことないな……
子役だったりするのかな?それともジュニアの子?
1人は座ってても分かる完璧なモデル体型の子で、1人は真っ黒な髪に整った綺麗な顔の子で、もう1人は少し茶髪で優しい顔つきの子だった。
照「なんかあったの?」
しゃがみこんで視線を合わし、持っていたタオルで3人の顔を拭く。
なんか見たことあるような…
「ぐすっ、ひくっ………まいご、なちゃた、泣」と茶髪の子がしゃくり上げながら言う。
照「そっかそっか。どこから来たの?」
「「「⁇」」」
首をこてんと傾げて、不思議そうな顔をする3人。
…この仕草、阿部よりもあざといんじゃね?
照「あー…じゃあ、どこで仕事するの?」
「んーとねぇ…ここぉ‼︎」
側にあったフロアマップを指そうと必死にぴょんぴょん飛び跳ねる3人。
しかし、届いていない。
少し笑ってしまいながらも1番近くにいた黒髪の子を抱き上げる。
「ここぉ‼︎」
指した先はこれから俺らが使う予定のスタジオ。
照「…んー。そこのスタジオ、|SnowMan《俺ら》が使う予定なんだけどな…」
「ほんと?おしょりょい‼︎いっしょ‼︎」
俺と目を合わせて可愛い笑顔を見せる黒髪の子。
俺の足元でも嬉しそうに「いっしょー‼︎」とか、「おなじぃ‼︎」とか、騒ぐ声が聞こえてくる。
黒髪の子を下におろしてあげる。
3人で嬉しそうに「いっしょだねぇ」とにこにこしている。
照「そっかそっか。…あ、お名前は?聞いてなかったよね」
「おにゃまえ?」「にゃまえ‼︎」「?」
照「そう。名前教えて?」
「うりゅ‼︎ぼく、りゃうーりゅ‼︎」「りぇん‼︎めぐりょ‼︎」「むかい、こじ‼︎」
照「…え?」
「りゃうってよんでぇ」「りぇん‼︎」「こじっ‼︎」
照「えーっと………?」
「しゅのーまん‼︎」「ひーくんでしょぉ‼︎」「りぃだぁ‼︎」
俺を指して嬉しそうに話す3人。
俺がSnowManのリーダー…ってこと?
ていうか、え?俺の存在知ってる…?
…え?まって、名前さ、ラウールと目黒蓮と向井康二って言ってなかった?
ええええ?
照「…3人なの?ラウとめめとこーじ?」
蓮「うぅ…めめしりゃないひとなにょ‼︎りぇん‼︎」
照「あ、ごめん…」
康二「ゆりゅしゅ‼︎」
いや、何で康二が許すんだよ…w
ラウール「ひーくん‼︎しごとのじかんだよぉ!」
そう指摘されて腕時計を見る。
もう集合時間まで1分もない。
照「やばっ‼︎ラウ、ありがと、行くぞ」
わしゃっとラウの頭を撫で、3人を抱き上げてエレベーターまでダッシュで向かう。
エレベーターに乗り込む。
エレベーターには1人の男性が乗っていた。
人差し指を立ててしー、とジェスチャーする。
こく、と3人が頷いたが、3人が男性を見た途端、尋常じゃない程に震え始めた。
俺にぎゅっとしがみついて、怖がっているような表情をする。
ちらっと横目で男性を見る。
特に違和感は無いというか…別に普通にどこにでもいそうな人、って感じ。
どうしたのかな、なんて考えているうちに10階について、エレベーターから降りた。
男性はエレベーターに乗ったままで、別れると3人の震えは止まった。
照「3人とも、どうしたの?」
ラウめめこじ「…」
3人とも揃ってぎゅっと唇を結んで、涙を堪えているような、そんな様子だった。
照「あの人が怖かったの?」
ラウール「わかんな、っ、けど、こわいぃ…」
蓮「りぇんも…こわぃよぉ…」
康二「ひーくん…」
3人が泣きそうに目を潤ませたその時。
大介「ひーかるー‼︎じかーん‼︎」
スタジオから佐久間が走ってくる。
タイミング最悪すぎだろ…
3人がびくりと体を震わせ、大声を上げて泣き始めた。
照「ちょっ…ほら、佐久間‼︎」
大介「えっ…?ごめん……」
亮平「何やってんの…って誰それ?…一回迷惑になっちゃうかもだしスタジオ入ろ」
照「うん」
スタジオに入れば、驚いた顔のメンバーたち。
辰哉「え?……ひかる、貸してみ」
ソファにどかっと座っていつでも来い、と構えるふっか。
仕方なくふっかに3人を託す。
一瞬戸惑ったような、そんな顔をした3人だけど、あっという間にぴたりと3人が泣き止んだ。
照「ふっか、なんかした?」
辰哉「してねーよw」
大介「ごめん…」
普段と違ってしゅんとした、萎れた蕾の様な佐久間の姿に思わず笑いそうになる。
ラウめめこじ「ゆりゅしゅぅ‼︎」
大介「ほんと⁉︎ありがと‼︎」
3人が誰かも分かっていないはずなのに、当たり前のようにぎゅっと3人を抱きしめる佐久間。
ラウール「しゅのぉまん」
大介「へっ⁉︎」
翔太「…え、知ってんの」
蓮「しゅのーまん‼︎だいしゅき‼︎」
涼太「本当?嬉しい…w」
亮平「やばい…可愛すぎてもう…」
辰哉「え?俺らそんな有名だっけ…?w」
照「だってこの3に…」
康二「にゃまえ‼︎」
ラウール「してりゅ‼︎ふっかしゃん、しゃっくん、しょぴ、だてしゃ、ひーくん、あべちゃ‼︎」
SnowMan−3人&照「「「「「え⁉︎」」」」」
蓮「あー。りゃう、じゅりゅいんだぁ。りぇんだってしってりゅし」
康二「こじもぉ。しってりゅにょに。りゃう〜…」
SnowMan−3人&照「「「「「え⁉︎」」」」」
照「…まぁまぁ、落ち着けって。」
大介「いやいやいやいやいや‼︎落ち着いてられないでしょ⁉︎」
照「落ち着かないとまた怒られるぞ」
うっ、と口を閉じる佐久間。
亮平「え…」
翔太「嘘だろ?」
涼太「照…?本当?」
照「事実だって」
辰哉「えぇ?なぜ?」
照「それは不明なんだけど…」
亮平「心当たりあるね?」
痛いところを突いてくる阿部。
こう言う時に阿部の頭の良さを妬んでしまう。
照「…なんでわかるの」
亮平「なんとなく?勘だよ、勘」
そう言いながら、阿部の顔はどこか優越感が浮かんでいる。
照「はぁ…さっきさ、エレベーター乗ったら誰かは知らないけど男性がいてさ…そいつを見た瞬間3人とも急に震え出して。なんかそいつと関係あんのかなーって」
亮平「ねぇねぇ、ラウールくん、蓮くん、康二くん、ちょっと来て?」
ラウめめこじ「はーい‼︎」
ちっちゃな手を挙げて可愛らしい返事をする3人にみんなが幸せそうな表情をする。
亮平「なんかさ、怖かったことある?」
康二「ひーくんがおばけこわいこわいだよぉ?」
佐久間が俺のそばで爆笑しだす。
ちょっと怒りが出てきて、佐久間をじろりと睨む。
亮平「違う違う、w。そうじゃなくて、3人が怖かったこと」
蓮「えぇっとぉ…」
ラウール「くしゅり」
亮平「薬…?」
蓮「りぇんも‼︎くしゅり、こわぁい」
阿部が俺を見る。
大体分かったような…
亮平「うんうん。どんな薬が怖いの?」
康二「のむ、ちっちゃい」
亮平「うん…?」
照「…だから、薬飲まされたらちっちゃくなったって事じゃないの?多分だけど俺がさっき会った男性が3人に薬飲ませ…」
翔太「今からそいつb…」
涼太「やめなさい」
辰哉「とにかく今日はリスケしたし、家に帰るぞ」
がちゃっ‼︎
SnowMan「「「「「「「「「⁉︎」」」」」」」」」
はい‼︎
変な所で切りました…w
照「以上‼︎」
SnowMan「SnowManでした〜‼︎」