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怪盗キッドの、、
にゃお
「フン、、、どうせあの神出鬼没で大胆不敵の、キザな大泥棒のことだろ?」
コナンがそう言うと、阿笠博士はぽかんと口を開けてしまった。
当の本人━怪盗キッドの妹であると名乗ったその女の子は、フフっと笑った。
「さすがだなぁ名探偵!」
(雰囲気が世良みたいだな、、、)
と内心でコナンは思った。確かに男子っぽい口調から、世良真純に雰囲気が似ていると思うのも無理はないだろう。
「確かに、それなら新一のことを知っていることにも、名前を言えないのにも説明がつく、」
博士は納得したようだ。
「よし、家|《うち》に来るんじゃ。車に乗ろう。」
「あ、はい、、」
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「あら、おかえり、遅かったわね。」
阿笠邸に入ると、灰原哀がパソコンを操作しながら言った。チラッとコナンの方を見ると、見知らぬ女の子を見て目を見開いた。
「新たな被害者かしら、、」
「ああ、実はキッドの妹らしくてな。」
コナンがそう言うと、女の子は驚いた顔でコナンに囁いた。
「ちょっと、誰よ、あの子、勝手に知らない人に言わないでよ、」
「あいつは灰原哀。さっき話した組織の元メンバーでオメーの飲まされた薬の開発者。」
どうやら組織について車で話したのだろう、コナンがそういうと、
「アイツってねぇ、、、」
といつの間にか近くに来ていた灰原が呆れた顔で腕を組んでいた。
「あ、はじめまして、、、、」
女の子は苦笑いを浮かべながら挨拶した。
すると、
「できたぞ!」
と阿笠博士の声が後ろからした。
「できたってなにがよ?」
灰原が尋ねると、博士は女の子の方を向いて
「いいか、君の名前は今日から石澤 凛 じゃ!よーく覚えておくんじゃよ!」
「あ、、はい、、」
「なるほど、灰原に続いてホームズ参考か、、、」
コナンも納得した表情でつぶやいた。
「よし、凛、明日は荷物を取りに行くんだ、その後はすぐに学校に行くように手続きをしなきゃな。」
「あ、うん、分かった、、」