公開中
東方色花変 一
※独自設定あり
霊夢「ふぅ」
緑茶を飲む、まったりした時間。こんなに最高な時間はないよな〜。
紫「霊夢?」
…こういうやつが来なければ、の話だが。
霊夢「んで、それで何?」
紫「異変が起こってるのよ。しかも、起こってるのは幻想郷ではない異界よ」
霊夢「えぇ、冥界とか?」
紫「そういう類ではないのよ。でも、いずれ幻想郷にも被害が及ぶ。わたしはそう目論んでいるわ」
でも、紫のカンは侮れないんだよなあ。素直に従っとくか。
魔理沙「れーいむー♪」
霊夢「あ、魔理沙?何?今は紫と異変について喋ってるの。どうやら、異界の異変が幻想郷に及ぶの」
紫「そうだわ、魔理沙と霊夢で解決してくれないかしら?」
嘘でしょ…めんどくさいなあ。
紫「大丈夫よ、剣士とメイドも呼んでいるから」
霊夢「はぁ?」
妖夢「…なんですか?急に呼ばれて」
咲夜「わたくしだって、お嬢様で忙しいのよ」
ってか、なんで妖夢と咲夜?
という疑問をこらえて、紫はそのまま続ける。
紫「では、異界へスキマをつなげるわ」
禍々しい何かが現れ、わたしたちはそこへ吸い込まれていった。
---
霊夢「…着いた、のね」
妖夢「ゆゆ、幽霊とか…でででませんよね…?」
?「うわ、この終末世界にまだ人がいるとかびっくり。…というか、誰?」
目の前にいたのは、デニムパンツとシャツ、上着を着た女の人。わたしたちより、年上に見える。
魔理沙「まさか、お前が異変の元凶だな?!」
?「ちょ、そんなこと言わないでよ!わたしにそんな力なんてないし…」
霊夢「とにかく、何か教えなさい!夢符『封魔陣』!」
魔理沙「魔符『ミルキーウェイ』!」
咲夜「メイド秘技『殺人ドール』!」
妖夢「剣伎『桜花閃々』!」
?「うわああちょっとやめてっ!雷攻『サンダー・トルネーんぎゃああああ!?」
激しい弾幕のあと残ったのは、ずたずたになった女性の姿だけ。
?「ちょっと…いくらなんでも、初対面の人にこれは激しすぎない?…わたしは羽鳥瑠芽」
瑠芽と名乗った彼女は、首をかしげた。
瑠芽「ここは隕石のせいで終末世界になったの。残っているのは、雪菜とわたしと、夜羽夢とかだけ」
妖夢「え、わたしですか?」
瑠芽「え?」
終末世界になったの?確かに、ぼろぼろだ。
?「瑠芽?どうしたの?」
瑠芽「あ、雪菜。なんかこの人ら、急に襲ってきたんだけど」
雪菜「それは見過ごせないわね。さ、氷漬けにして成敗してやる!」