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story5
琴乃「ここが獣人村です。あそこにあるのが村長の家です」
琴乃が指差した先には大きなお屋敷があった。家の前に村長らしき男性が立っていた。
村長「ようこそ獣人村へ。私は村長の古龍蔵と申します」
ないこ「初めまして、ないこです」
じゃぱぱ「じゃぱぱです」
Coe「Coeです」
LAN「LANです」
かなめ「かなめです」
村長「琴乃さんとまゆのさんから話は聞いています。どうぞ中へ」
村長は35人を中に招き入れ、椅子を勧めた。
村長「ここは広いから、物を壊したりしなければ好きに見ていただいて構いませんよ」
ないこ達はメンバー達に「リーダー組が話を聞くから、他のところ見てきて」と伝えた。
応接室にないこ、Coe、LAN、かなめ、アルケー、じゃぱぱを残し、メンバー達は他の場所を見に行った。
応接室に置いてある、本棚や絵画が気になった悠佑、如月ゆう、こったろ、すち、ヒロ、のあは応接室に残った。
村長「ここなら、アニマルサーカスに見つかることはないでしょう。ゆっくりして行ってください」
村長は優しそうな男性で、結界石の管理をしているという。
ないこ「ここに日本の獣人全員が住んでいるんですか?」
村長「そうです。100人みんな、ここで平和に暮らしていますよ」
本棚の本を見ていたすちは、部屋の隅で座り込む少女に目が行った。
すちが少女を見ている事に気がついた村長は、笑いながら告げた。
村長「あぁ、その子は私の娘で、大弥というんですよ」
すち「ふーん・・・」
すちは少女に近寄り、目の前でしゃがんで話しかけた。
すち「ねぇ、君だいやって言うの?」
大弥「え、あ・・・はい」
すち「俺、すち。何読んでるの?」
大弥「シャーロック・ホームズです」
すち「そんな難しそうなの読んでるの?すごいね」
大弥「そうですか?えへへ・・・」
すちが隣に座っても、大弥は嫌がらなかった。それを見ていた村長は目を丸くする。
村長「あの少年・・・すごいな」
LAN「何がですか?」
村長「大弥は人見知りで、あまり人に心を開かないんですよ。でも、あんなに楽しそうに話してるのを見るのは、かなり久しぶりです」
LAN「あぁ・・・。すっちーは優しくてほわほわしてますからね、大体初対面でも仲良くなれるんで」
そこに琴乃がやってきた。
琴乃「村長宅に全員住めるほど部屋がなかったので、あたし達が暮らすシェアハウスに来てください」
まゆの「皆さん、同居人を見たら驚くと思いますよ!」
まゆのも後ろからやってきて、楽しそうに笑った。