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この翼は、いらない、代わりに_
--- 「おはよう、」 ---
--- 「おはよう、!」 ---
君が、そういうから、僕もそう返す、
少し、演技がけて、
いつも通り、
ヒソヒソ声が聞こえる、
これも、いつも通り、
だって____
--- 「ちょっと、翼大きくなった、?」 ---
首をかしげる君__|星泉 狂歌《ホシイズミ キョウカ》が言った言葉、
そう、僕__|空船 聖歌《ソラブネ セイカ》には翼が生えている______
この不思議な現象の正体は、 ”奇病”の ”天使病” が原因だ、
だれでも、一度は聞いたことがあるのではないだろうか、
僕の翼は、日に日に大きくなっていく、
それをみた友達は、皆去っていった、
それでも、僕の隣にいてくれるのは、狂歌だけだ、
--- 「なんか、嬉しいこと考えてた、?」 ---
--- 「さぁね、」 ---
--- 「教えてくれたっていいのにぃ~…」 ---
--- 「、感謝してる、」 ---
--- 「え、?何々、??もっかい言って、!」 ---
--- 「やだ」 ---
--- 「ケチィ」 ---
--- 「ケチじゃありませーん、」 ---
--- 「えー」 ---
これが、僕の日常、これは、ずっと変わらないもの、
僕が、シヌまで、
---
狂歌が、いつからか、目を隠すようになった、
理由を聞いても答えない、
だけど、見てしまった、
隠した目が少し、髪が風に吹かれて、
その目は、狂歌の目じゃなかった、
---
死に物狂いで、検索した、
彼女が変わってしまう前に、
必死で、
でも、何も出てこなかった、
だから、
--- 「あった…」 ---
彼女の裏アカ、
これぐらい、探すのだってわけない、
彼女自身なら、わかる、わかっているはずだ…
ピタ
一つのつぶやきに手を止める、
_________
朝、目が覚めたら、私の目は変わっていた、
何故かわからない、どうしてかもわからない、
だけど、一つ分かったのは、
私の親友は「天使病」だ、
絶対、「天使病」に関係しているって
__________
夢を見た、
私が、彼女と目を合わせたとき、
私が彼女の翼を喰い尽くし、彼女を殺した、
そんな見たくない、悪夢、
でも、これは予告だと感じた、
だから、彼女と目を合わさないように、
目を隠した、
それが、彼女を守るため、正当防衛のためだ
__________
--- 「ッ…」 ---
涙がこみあげてくる、
僕のせいだ、おそらく、僕が「天使病」だからだ、
こんな、翼、いらない、
死ぬなら、彼女に喰われたっていい…
だから、
--- 僕と、目を合わせて ---
---
…僕は、今、彼女と目を合わせれない、
隣に居たいけど、隣にいれば、彼女を壊してしまう、
だから、彼女の目を見ない、合わせない、
--- 「さ、本でも読むか」 ---
独りの今は、ヒマでしかない、
そして、孤独だ、
--- 「僕は、このまま、朽ち果てるのかなぁ…」 ---
ピーンポーン
誰だろう、郵便かな…
---
ピーンポーン
--- 「ハァハァ」 ---
息が上がる、
狂歌に、言ってしまおう、
それで、彼女に喰われてしまうなら、それでいい、
それで______
ガチャ
--- 「どなたで__聖歌???」 ---
--- 「狂歌…ねぇ、話そう、?」 ---
--- 「…ごめん、」 ---
--- 「僕は、そんな簡単に折れないよ、」 ---
--- 「かえって、」 ---
--- 「ねぇ、もう、いいよ、僕の事、喰い尽くしたって、いいんだよ、?」 ---
--- 「え、?」 ---
ギュッ
抱きしめる、
やっぱり、君は、暖かい、
僕みたいに、翼はない、
ただ、翼を喰らう、資格がある__
--- 「ッ、?」 ---
--- 「目、合わせて、?」 ---
--- 「ごめん、無理だ…」 ---
彼女は、こちらに目を向ける、
でも__
その目は、
--- ハイライトのない、真っ黒な目だった、 ---
そのまま、狂歌は朽ち果てた、
狂った、メロディが、かすかに聞こえた___
---
ねぇ、狂歌、僕は少し、普通の人とは違うみたいだ、
「天使病」普通は、翼が生えきったら、
死んでしまうらしい、
でも、僕は違った、
そのまま、天使になってしまったよ、
今でも思う、こんな翼、君にあげればよかったって
だけどね、この翼のおかげで__
--- きっと、君に会えるかもしれないんだ、! ---
以上です、!読んでいただきありがとうございました!
2010文字…!自己ベスト更新だ!
これは、玲の小説コンテストの応募作品です、!
結果がでしだい、この文の答えを教えます、!
良かったら、それも見てくださいね、!!!
______
作品コンテストの結果がでました!
なんと、 一位 を獲得させていただきました!
ありがとうございます!
答えも出しますので、見てくださいね!