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読書記録
〖一次元の挿し木〗 松下龍之介/宝島社文庫/SFミステリ/第23回『このミステリーがすごい!』大賞 文庫グランプリ
あらすじ抜粋
ヒマラヤ山中で発掘された二百年前の人骨。大学院で遺伝人類学を学ぶ悠がDNA鑑定にかけると、四年間に失踪した妹のものと一致した。不可解な鑑定結果を担当教授の石見崎に相談しようとした矢先、石見崎は何者かに殺害された。古人骨を発掘した調査員も襲われ、研究室から古人骨も盗まれた。悠は妹の生死と、古人骨のDNAの真相を突き止めるべく動き出すが、予想もつかない大きな企みに巻き込まれていく―――。
︎読んだ日︰25.11月中旬
感想︰読みやすい物語だった。
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〖流浪の月〗凪良ゆう/東京創元社/第17回本屋大賞 一位
あらすじ抜粋
主人公は、9歳の少女 家内更紗。彼女は、母方の伯母の家に引き取られていたものの、居場所を見つけられずにいた。ある日、公園で19歳の大学生 佐伯文 と出会い、文のマンションで一緒に暮らすようになる──。更紗にとっては、初めて「他人の優しさ」に触れ、安心を感じられる時間だった。しかし、この関係は世間から「女児誘拐事件」として糾弾され、文は逮捕、更紗は保護され、ふたりは引き裂かれてしまう。この「事件の被害者/加害者」という烙印は、更紗の人生を大きく変えてしまう。
そして時を経て――事件から15年後、24歳になった更紗は、偶然にも文と再会する。再び交錯するふたりの人生。社会からの偏見、過去の傷、世間からの「常識」。それでも、ふたりの間には、言葉では表せない、常識の枠を超えた“絆”があった――。世間の「事実」と、当事者たちだけが知る「真実」のあいだの深い溝。それを抱えて、生きようとするふたりの物語が、ここから再び動き出す。
読んだ日︰25.11上旬
感想︰人には関係を理解されなくとも、最後には2人で幸せになっていたので良かったなぁと思った。