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prologue_夢の学園生活の始まり_
(し)ょうじょめ~か~で作りました!
おとの立ち絵?的なの↓
https://firealpaca.com/get/G3heYIOA
音兎「はぁ~…!今日のかや様の配信も最高すぎた…✨」
僕、|紫雨 音兎《しぐれ おと》。ただの女子高生…と思いきや。
『おと』っていう、歌い手なのです!…歌い手ヲタクのね。
今日は配信時間がまだだから、かや様…僕の幼馴染兼推しの配信を見てた所。
音兎「えーと、今日の配信は8時からで…今は…7時50分⁉ヤバっ!」
配信を見るのに夢中になりすぎてたみたい。危ない危ない…
急いで階段を駆け上がり、自分の配信部屋に入る。そしてヘッドセットと
パソコンを用意。あとは色んなケーブルたちを機材につなげば…
音兎「よーしっ!出来た!さて…と、配信開始!」
カチッという音がして、続いてブゥ…ン…とパソコンが起動する音がする。
そして画面には…僕…そう、『おと』の姿が映り、リスナーさんたちの
コメントが画面に次々と現れては消えていく。
おと「こんちゃー!みんな聞こえてるー?おとだよー!」
<聞こえてます!
<わー、やっときたー!楽しみにしてました!
<今日は何をするんですか?
おと「反応ありがとっ!今日は~…ましゅまろでもやろーかな?」
<やったー!楽しみです!
<ましゅまろ⁉よっしゃー!
おと「じゃぁまず最初の質問!『おとさんの年齢は?』高校生だよー!」
<JK!?
<将来有望だな
おと「そう!まさに華のJKってやつさァ☆」
<おいwww
<そのうちおばあちゃんになるよ
おと「やめてぇ⁉wwwじゃぁ次!
『ライブはやらないの?』うーん、将来的に高校卒業したらやろっかな!」
<マジで⁉それは楽しみすぎる!
<早く会いたい!
<言質取ったぞ
<絶対行きます!
おと「みんなありがとー!じゃぁ次の質問…」
数分後_
おと「それじゃー今日はここまで!みんなお疲れさま、ばいおと!」
<ばいおとでーす!
<お疲れさまでした!
<次も楽しみにしてます!
音兎「うん、上出来!」
僕は椅子に座ったまま、リスナーさんたちのコメントを見て自然と
笑顔になる。
音兎「んー…それにしても今日は疲れたし…明日から学校だ、もう寝よ…」
椅子から立って、風呂場に向かう。普通に考えたら、学校が楽しみな人は
あんまりいないんだろうけど…僕は明日が楽しみで仕方ない。
音兎「あ”ー…早く明日にならないかな。」
湯船につかりながら、ぽつり、そんなことを呟いた。
次の日_
音兎「よーしっ…!行ってきまーす!」
返事が返ってこないのは一人暮らしだから当たり前。でも、ついつい
言ってしまうのはもはや癖だろう。
音兎「さてと…さっさと行かないと、!入学式に遅刻しちゃう…!」
少しマシになった花粉除けとしてマスクをつけ、
急いで学校まで走った。途中、桜並木を通るとき、さわちゃかな風が吹いて、
桜が宙に舞い、それはもう見とれてしまうぐらい綺麗だった。
いれぎゅらー学園_
息を切らしてついた体育館は、すでに沢山の生徒で賑わっていた。
音兎「間に合った…ッ!」
膝に手をつき息を整え、クラス表を見る。
音兎「B組だ…」
自分の組の列を探して、一番後ろに並ぶ。少しぼーっとしていると、
マイクの音声が入った。
??「皆さん、ようこそ、いれぎゅらー学園へ!生徒会長の…」
ないこ「ないこです。いれいすってグループのリーダーやってます。」
ニコっと効果音が付きそうな笑みで、ないこ会長は笑った。
あぁ…これが僕が憧れた歌い手か。何というか、感動だ。
すると、檀上に青髪の高身長の人が上がってくる。もしかして…
??「あー…いれいすってグループのNO.5番兼、生徒会副会長の…」
いふ「いふや、一年生。歓迎するで、よろしくな!」
こちらもまたニコっと効果音の付きそうな顔で微笑む。
ゆっくりと周りを見回したいふ副会長が…僕のところで、目をとめた?
…いやいや、そんなわけない、きっとただの願望だ。
音兎「…うん、きっとそうだ。」
そう思いなおし、もう一度壇上に目を向けると、
すでに生徒会の自己紹介が終わっていた。
…生徒会は全員いれいす…今度生徒会室に理由付けて行ってみよ…(
…なぁんてことを考えていると、入学式は終わっていた。
さて、クラスに行こう。そう思い、地図を見ながら廊下へと
足を踏み出した。…のは良かったのだが、
僕は見事に迷子になってしまっていた。
音兎「無駄に広いんだよ、この学校…」
困っているところに、偶然にも生徒会長が通りかかってくれた。
音兎「あ、あの、!」
頑張って声をかけてみるも、聞こえていないのか、
スルーされてしまった。もっと大きな声で言ってみよう。そう思い、
思いっきり腹から声を出す。けど…
おと「あ、あのっ!」
声が裏返って、『おと』の声になってしまった。すると、
会長は急にこちらを振り向き、凄い形相でこちらに向かって
歩いてくる。そして、僕の肩をいきなりつかみ…
ないこ「おと様⁉✨」
揺さぶってきた。なんか興奮してる?なんで?揺られながら
そんなことを思う。てか、僕身長低いから会長がめっちゃ
大きく見えて怖い…
音兎「ア、ハイ…ソ、ソウデス…💦」
がくがく揺さぶられ、まともに会話が出来ない。すると
会長は気づいたのか、揺さぶるのをやめ、代わりに手を差し出し
てきて、頭を下げ、こういった。
ないこ「ずぅっとメンバー全員憧れてました!友達になってください!」
音兎「え、あ、え、はい、?」
突然の推しからの「友達になってください」に僕の頭は思考停止。
え、てか、「メンバー全員憧れてた」って言ったよね?え?
ないこ「ほ、本当⁉やったーっ!」
目の前でぴょんぴょん跳ねる可愛い推しを最後にパンクした僕の頭は
限界を迎え、倒れてしまったらしい。急に目の前が真っ黒になり、
体に痛みが走り、そのまま眠ってしまった__。
目が覚めたら___。
音兎「え、なにこれ、どゆ状況⁉」
会長が僕担いで他のいれめんと鬼ごっこしてるんですけど⁉
prologue END