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第4話 戦場での悲劇
優side
戦争が起きていた。桜ちゃん達は生きて居る。大切な人が生きて居ると
いうことに安堵を覚えた。戦争を眺めているだけの僕ら。何もできない無力の
自分を呪う。でもある少女が話しかけた。苦手なタイプの人が。
「はじめましてぇ~♡夢儺ってぇ言いまぁ~す♡戦争が終わったらぁ~、
どっちかぁ~結婚してぇ~くだしゃ~い♡♡♡♡♡」
うわ~、苦手なタイプ。僕と龍期にクソ媚売ってるwww
誰かからの視線が痛いが分からない。でも夢儺は即死亡www死亡フラグ乙www
でもその後別の少女が話しかけてくれた。
「ウチ燈舞嚟!よろしく!」
活発な少女だ。戦争の中でも皆を引っ張るムードメーカー的存在。でも彼女は死んだ。
仲間を庇い内臓出血が酷かった。彼女は最後に
「ウチ、皆の笑顔見れて良かったわ。ウチみたいな人が幸せ者でええんかな?
沢山有難うと思うし沢山御免ねと思う。仲間は戦争に怯え、でもみんなは星になる。
皆今まで有難う。幸せになって。有難うそして御免ね。優達にこれ渡して。」
そう言い残し星になる。最後にあった手紙はこうだった。
『優、桜、麗奈、龍期へ
ウチこんな堅苦しいの慣れてへんけど、言うわ。皆の笑顔でウチは救われた。
感謝がホンマにしきれへん。ウチが死ぬときにこの手紙を読むと思うんやけど、
ウチは1つ言いたい。沢山有難うと思うんよ。そして沢山御免ねと思うんよ。
本当に御免。ウチは1つだけ分かったことがあるんよ。ウチはこのグループの
リーダー。でもな、仲間なんか使い捨ての駒としか思ってへんのよ。でもな、
ウチアンタ達のお陰で分かったんよ。仲間は大切。駒じゃないって。それを
知ったんはアンタ達がいたからやけん。アンタ達には仲間を助けて欲しい。
でも、それでアンタ達が死ぬのを見るのも嫌なんよ。だからウチは空から
見守る。皆が泣いてたら慰めたい。でも出来ない。私は空から見る事しか
出来へん。これがウチに出来るたった1つの贖罪やけん。でもな、ウチは1人
助けてほしい魔族がいるんよ。レナという魔人。人を殺したことがないんよ。
その代わり自分の血で生活しとる。やけんこの子は生きててほしい。我儘で本当に
御免ね。そして聞いてくれたら有難う。ウチは最終的に星となる。でもウチは1つ
言える事が有るんよ。皆、大好きやで。本当に御免ね。そして有難う。
燈舞嚟より(Himari)』
とても悲しいけど燈舞嚟ちゃん。君の願いは叶えるよ。
今回悲しいな。