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最終回 夏空に願いを込めて
お店の中をキョロキョロと見回る
🍫「ねえ、本当にいるんだよね…っ?」
🍗「いるよ、のあさんがそう言ってくれたんだ」
🍗「絶対に想いを捨てたりなんかしない」
🍫「…うん」
俺たちは何日にも分けて彼らを探した
そして探し始めてから1週間後
ついに全員見つけることが出来た
疲れた顔でそれでも、誇らしげに歩いていた
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🦖「一体何の用なんですか?」
生徒会室に集まった全員
その顔は不満と怒りに満ちていた
👓「こいつらに会うのも10年ぶりなんだけど」
🍗「見て欲しいものがあるんです」
⚡「見てほしいもの?」
🍫「桃乃飛香…この名前に見覚えはありますか?」
えとさんがそう言うと全員の目が大きく開く
🐸「なんで、あんたたちがのあさんの名前を…ッ」
❄「その、のあさんが…皆さんに残したものなんです」
🐑「見てください。お願いします」
俺たちは頭を下げた
🌷「…分かりました」
🎸「いいんすか…っ!?こいつらに騙されてたら…!!」
🦊「でも、見ないと…後悔する気がする、」
どぬくさんがそう言うと、全員が静かになった
🍗「それじゃあ…流します」
俺は再生ボタンを押した
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正直信じていなかった
でも、そのビデオに映し出されたのは
懐かしいのあの顔だった
🍪『えっと…これ映ってるんですかね?』
🍪『映ってなかったらその時はその時ですねw』
久しぶりに聞いたのあの声、
その声を聞くだけで視界が滲む
🍪『私、じゃぱぱさんに酷いこと言って、野球部にいれなくなって』
🍪『本当は、ずっと謝りたかったんだ』
🍪『なのに私全然謝れなくて…っw』
🍪『いつか、後悔する日が来るんだろうな…w』
🦖「…俺だって、後悔してるよ…っ」
🍪『これを見てる時、私はきっとマネージャーを辞めているんだと思います』
🍪『…叶うことなら、貴方たちと一緒に甲子園に行きたかった』
🍪『でもそれは、もう叶いそうにないです』
🍪『…甲子園が終わって、卒業した未来を考えてみたんだ』
🍪『今年の初めの部活に皆んなに質問したこと、覚えてる?』
🍪『日記にも書いたんだけど、』
🍪『皆んなの将来の夢!』
🍪『じゃぱぱさんは、プロ野球選手になりたいって言ってましたね!』
🍪『絶対なってますよ、テレビにも取り上げられるくらい人気な選手になってるんだろうなぁ…』
🦖「…っ、」
🦖(確かにプロ野球選手になった)
🦖(でも、まだ二軍だし、活躍なんて一切できてない)
🦖(ごめんね…のあ…っ)
🍪『たっつんさんは…IT企業で働きたい!』
🍪『頭良くて機械にも詳しいたっつんさんなら、偉い役に就いてそうですねw』
⚡「…」
⚡(IT企業に入ったけど、正直役に立ててるとは言えない)
⚡(周りが凄すぎて、下っ端やからな…)
🍪『シヴァさんは皆んなに笑顔を届ける仕事をしたい…』
🍪『これもう叶ってませんか?wいつも笑顔にしてますよねw』
🐸「、、」
🐸(その夢を諦めないまま、幼稚園の先生になった)
🐸(でも、毎日誰かを泣かせてばかりで上手く笑顔にすることなんてできない…)
🍪『どぬは剣術をもっと磨きたい…』
🍪『今でも相当凄いですけどね…さらに磨くつもりなんですか??w』
🦊「…っ、」
🦊(剣道の道を歩んだけど、立派な選手にはなれてない、)
🦊(もっと磨かないといけないのに…道、間違えちゃったかな)
🍪『うりさんは最高のミュージシャンになりたい…』
🍪『歌も上手くて楽器も弾けちゃううりさんなら絶対叶いますね!!いつかライブ見に行きます!w』
🎸「っ…!」
🎸(俺のバンドなんて、ファンは数百人しかいない、)
🎸(1ヶ月暮らすのもぎりぎりなのに、、)
🍪『なおきりさんは皆んなに頼られる人になりたい…』
🍪『どこでも頼られる人になってるでしょ絶対w何しても兄貴なのは変わりませんからね!』
🌷「…」
🌷(バーで働いてますが、一度も頼られたことなんかありません…)
🌷(なんなら迷惑かけてばっかりで…っ)
🍪『もふくんは医者になりたい、ですか…』
🍪『じゃあ私がもし病気になったりしたら、天才医者に治してもらおっと!w』
👓「のあ、さん…」
👓(未だに助手しか任されなくて、天才医者だなんて程遠い…)
👓(…何してんだろな、俺)
🍪『私は野球アナウンスするのが夢ですね!!』
🍪『大好きな野球を真近に感じながら仕事がしたいです』
🍪『10年後、ですか…』
🍪『10年後には仲直りできてるのかな…』
🍪『でも、私たちならきっとできてますよね!』
🍪『甲子園優勝、皆んななら絶対に叶えられるよ』
🍪『その景色を私にも見せてほしい、』
🍪『みんなと一緒には見られなくても、』
🍪『その景色を見る夢は叶えたいんだ…ニコッ』
🍪『だから、どんなことがあっても夢を諦めないで生きて欲しい』
🍪『私は…ずっとずっと皆んなが大好きだよ…っ!!ニコッ』
🍪『私、虹桃学園の、野球部マネージャーになれて良かった…ポロッ』
映像は途切れて、生徒会室内は静まり返る
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🦖「あの時、俺たちは優勝出来なかったんだ」
🦖「だから、のあの夢を叶えることが出来なかった…」
声を震わせながらじゃぱぱさんが言う
俺はそんな彼に近づいて、目を見て言う
🍗「なら、俺たちが叶えます。のあさんの夢を」
えとさんにヒロくん、るなも頷く
⚡「…やったら、俺たちも叶えなきゃだな」
彼らも強く頷いた
そんな俺たちの姿を、
誰かが見ている気がした
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--- 2年後 ---
「さぁ試合は9回ウラ」
甲子園のグラウンドに歓声が響き渡る
ここまでこれた
これが俺たちの夢を叶える最後のチャンス
甲子園、決勝戦
「虹桃学園は2アウト満塁」
「バッターは、キャプテン」
「ゆあんくん」
🍗「ふー…っ」
手が震える
絶対に失敗出来ないから
のあさん、見てますか?
俺たちは今夢を叶えようとしてます
🍪「大丈夫だよ、ゆあんくんならできる…」
ふとのあさんの声がした気がして周りを見る
どこにものあさんの姿は無かった
🐑「ゆあぁぁぁん!!!!」
🍫「ファイトぉぉぉぉ!!!!」
❄「ゆあんくんならできますからー!!!」
遠くから聞こえてくる仲間の声、
俺は頷いて、バットを構える
相手の投手が渾身のストレートを投げ込んだ
🍗「おらぁぁぁ!!!」
俺は全身の力を込めて、バットを振った
打球は高々と舞い上がって、
レフトスタンドへと入っていった
その瞬間、スタンドやベンチは歓声と涙に包まれた
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「先生!!急患です!!」
👓「分かったすぐ行く」
服装を整えて、手術室へと入る
「来ちまったな、天才医者が」
「ああ、もふ先生の手にかかれば、どんな手術も成功しちまうからな」
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「ますたぁ…もう、のめなぃ…」
🌷「ほらほら、こんなとこで寝ちゃったら奥さんに怒られますよ?」
「だなぁ…ごめんねぇwますたぁ…いや、」
「あにきぃ…ニコッ」
🌷「はいはい、また悩みは聞きますよw」
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🎸「やばいピンチも〜♪甘いピーチで〜??」
「乗り越えるんだああ!!!」
🎸「サンキューッ!!!」
「うりさんのライブガチで最高だなっ!!」
「このライブもチケット即完売だったらしいぜ?」
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「さぁ、どぬく選手の強い攻防だ」
「〜〜選手の攻めが聞いていない!」
🦊「っめぇぇぇん!!!!」
「どぬく選手の優勝が決まったああ!!!」
「どぬく選手世界大会出場決定だああ!!!」
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「シヴァせんせー!えほんよんでー!」
🐸「お?いいよぉ〜皆んなも聞くかー?」
🐸「先生のぉ…怖い話〜」
「きゃああ!w」
🐸「うっそだよー!w」
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「このデータを元にすると、、」
「いや、それじゃあ売り上げが落ちる」
「え、じゃあどうしたら…」
⚡「ここはこのグラフを元にすると、〜〜」
「…流石プロジェクトリーダーっすね」
⚡「やろ?w」
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「じゃぱぱ、お前これ、」
🦖「…?え、これ…っ」
「ああ、」
「これからは、メジャーリーガーとして頑張ってこい」
🦖「…っはい!!!」
「すげえよな、MLBドラフトで選ばれるとか」
🦖「夢叶えるためだからな…っ!w」
それぞれが自分の道を進み、夢を叶えている
🍗「のあさん…っ!!!」
🦖「のあ…っ!!!」
🦖「ねぇ、見てる…っ?俺…っ、俺…!ポロッ」
🍗「甲子園優勝の景色ちゃんと見ましたか…っ!!」
🍪「ありがとう…っ!ポロッ」
彼女の姿が、声が、
青空に溶け込んで消えていく
最後まで笑顔は絶えなかった
🦖「大好きだよ…っ!!のあ…っこれからもずっと…っ!!」
じゃぱぱは涙でぐちゃぐちゃの顔を空に向ける
その口元には確かに微笑みが浮かんでいた
夏空に願いを込めて The・END
なつこめ完結だぁぁぁぁ!!!
むずかしかったぁ…
おつなこ!!!