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#2 【第一ゲーム編#1】ルール説明
嬉しいこと、怒ること、哀しいこと、楽しいこと。
どんなときも全部全部君と一緒にやっていく。
二人で、そう約束したよね。
その“約束”。私は、守れるかな?
ううん、守れるかじゃなくて、守る。
そうだよね?だって、君がそう言ってくれたから。
だから、君も_____
その約束、果たしてね。
ク「第一ゲームは…『椅子取りゲーム』でス。」
クマの人形が流暢に喋り、そう告げる。
ク「今かラちょこっとだけ準備ヲしまス。待ってテくださいネ。」
クマ人形はそう宣言すると、消えて行った。
私は|春川小夜《はるかわさよ》。F県立D高等学校の二年生。
世の中に呆れ返っている男子系女子です。
今私は、信じがたい状況にいる。
それは、ついさっきのこと___
いつも通りHRを始めようとすると、急に意識が切れた。
目を覚ますと、教卓に可愛い六姉妹が立っていた。
上から名前はウリ、フタ、オト、シン、ユウ、そしてキョウ。
彼女らは漫画などでよくある“デスゲーム”の主催者ということを告げた。
デスゲームは全国の高校で一斉に行われていて、目的は
“全国の高校生で一番友達を信じている人”
を決めるためらしい。
この学校で行われるゲームは全部で六つ。
第一ゲームはキョウの作った人形が、
第二ゲームはオトさんが、
第三ゲームはユウが、
第四ゲームはシンが、
第五ゲームはウリさんとフタさんが、
第六ゲームはキョウが相手してくれるらしい。
そして、キョウは全体の仕組みを知っているゲームマスター的存在。
全て説明し終わったキョウは、
早速第一ゲームを相手してくれる、さっきカタカナ混じりで喋っていたクマの人形、“クマ吉”を置いて出て行った。
そしてついさっき、第一ゲームは『椅子取りゲーム』だということを告げた。
椅子取りゲームってよくお楽しみ会とかで小学生の時よくやったやつだよね?
音楽が流れて、椅子に座れなかった人が脱落していくゲーム。
そんで、最終的に最後まで座れた人が勝ちだよね。
そんなこんな考えていると、クマ吉が戻ってきた。
ク「みなさマ、お待たセいたしましタ。」
指パッチンしたと思うと、机は無くなり椅子が円を描くように並んでいた。
ちゃんと外側を向いていて、よく見ると一つだけ椅子が教卓の方にある。
徐々に脱落者を出すためか。。
ク「まずはルール説明ヲしますネ。」
右手と左足をあげて可愛らしいポーズを取るクマ吉。
すると黒板にチョークでいろんな文字が書き出された。
クマ吉は近くにあった伸ばし棒を手に持つと、黒板を指差しながら授業をする先生のような態度を取る。
ク「みなさン、小学生のトきなど二、椅子取りゲームはヤりましたカ?
まァ一度はやったコとがあるト思いまス。
この椅子取りゲームのルールは、普段の遊ビと大体同ジでス。」
まずクマ吉は黒板の左あたりを指さす。
ク「まズ、毎回音楽が流れるのデ、音楽ガ止まったタイミングで椅子二座って下さイ。座レなかっタら失格になリます。」
海「す…すみません。質問いいですか?」
いつも内気なクラスの王女、村口海ちゃんがおどおどと聞く。
ク「えっト確か貴方ハ…」
海「う、海です。村口海。出席番号12番の女子です」
そんなところまで答えるんだ。。誠実だな…あ、だからモテるのか。
ク「ア、そうダった。ごメんなさイ村口さン。それデ、質問ハ?」
海「はい。えっと…失格とは言ってたけど、具体的には何ですか?」
ク「あァ、詳しく説明シていなカったですネ。そうだナぁ…。」
クマ吉は考え込む素振りを見せると、閃いたように顔を上げる。
ク「この中ニ人形か何カ持ってイる人いまセんか?」
小「え、何で人形?」
つい声に出してしまった。
ク「実際ノお楽しミとして残シておいタ方がいイ気がシて。」
小「お楽しみ…」
ク「はイ。みなサまにお試シとしテやってイただクのは面白くナいですシ、
なにより今やっテしまうトゲームする気が失せテしまいそうなノで…」
ちょっとうつむきながら答える。
すると、クラスの暴れ者矢上が声を荒げた。
矢「何だよそれ!俺らには耐えられないって言いてぇのか?」
小(矢上!)
必死に心の中で声を出す。まぁ無意味だが。。
クマ吉は人形だが、一応キョウの作った人形だ。何をするか分からない。
ク「違いまス、たダ健全な状態デ望んで頂きタいだけデ…」
矢「言い訳はいいんだよ!舐めてんのか!?」
ク「いエ…」
ますます言い争いはヒートアップしていく。
小「矢上!一回やめろ!」
私が声を荒げたその時、クマ吉がふぅと息をついた。
ク「…分かりマしタ。そコまで言うナら試さセてあげまス。」
クマ吉の声が、何故か残念そうに聞こえる。
ク「じゃア早速、いいでスか?」
矢「ああいいさ!」
自信満々に答えた矢上。
でも…これ、絶対に何かある。怪しいもん。私の感が言ってる。
それだけどちょっとだけどんな物か見てもたい気持ちはあった。
矢「ハハ!俺はなにされても死なねぇよ!何てったて俺は_______」
グシャッ!!
嫌な潰れる音が聞こえて、反射的に閉じていた目を開ける。
…そこには、無残に潰れて血でグシャグシャになった矢上の姿があった。
みんなそれを一瞬黙って見つめる。でも、次の瞬間。
「キャアアアアアアアッッ!!」
「うわああああああああ!!!」
「潰れた!矢上が潰れた!」
「わああああああっっっ!!」
悲鳴と恐怖の声で教室がいっぱいになった。
矢上の近くに立っていた人の制服が返り血で汚れる。
私も結構近くにいて、ズボンとワイシャツ、頬が血で濡れた。
小(なんで…どうして…!!)
私は幼い頃からホラー映画を見ていたから幸い叫ぶことは無かった。
でも目の前で死んだことは無いから、足がすくむ。
やっと皆んなが少しだけ落ち着いてきたタイミングで、またクマ吉が話す。
ク「失格すルと、こんナ風になりマす。」
クマ吉はぴょこんと教卓から降りると、矢上の傍に座る。
ク「…だかラ言っタのニ。辞メた方がイいって散々話シたのにナぁ。」
その目はなんだか悲しんでるように見えた。
ク「…さテ、ルール説明、続ケますヨ。」
そう言ったが、みんな声を出さない。
するとクマ吉は脅すように、
ク「彼の様ニなりたイんですか?」
と言った。
みんなはハッとして顔をあげ、クマ吉の方に向き直った。
ク「いいデすネ。じゃアまた始メましょウか」
その反応を見て喜んだのか、ちょっとだけ声が高い気がする。
ク「エ〜、次に。脱落基準にツいて。
音楽ガ止まって5秒以内ニ席に座っテいなカったラ脱落トみなシます。
複数人の場合デも同じデすノで、気ヲつけテ下さイ。
そシて…最後。
最後の一ツの椅子ニ座れた人ガ第二ゲームに進メまス。
こコを目指しテ頑張ッて下さいネ。」
ク「説明ハ以上でス。まタ質問があル人は?」
クマ吉はそう聞くが、みんな矢上のようになるのが怖いのだろう。
疑問はありそうだが、聞きはしない。
そんなことを考えてもいないクマ吉は、
ク「分かリましタ。」
とだけ答える。
そして、こう言い放った。
ク「それデは、早速、第一ゲームヲ始めマす。音楽スタート!」
クマ吉がそう言うと、校内スピーカーから華やかなマーチが流れ出す。
それに、気づくと私たちも椅子の円の外側に立っていた。
回れ、と言うことだろう。
クマ吉は役目を果たしたかのようにポツンと座っている。
…信じたくない。あんな光景を見させられても、やっぱりまだ。
こんなことやりたくない。また布団に入りたい。ゲームだってしたい。
だけど、死ぬほうが嫌だ。絶対後悔する。
そうだよ、さっき決めたじゃん。
必ず生き残って怜にクレープ奢ってあげるんだって。
そうだよ。生きないと。
私は自分の頬を一叩きして、音楽に合わせて回り始めた。
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終わりました!
すみません、次回から本格始動です💦
実は今回、伏線を張っておいたんですよ。
この第一ゲーム終わりに判明するので、覚えておいて下さいね!
あ、キャラ、まだまだ募集中ですよ。
ユザネ、キャラのフルネーム(ふりがなも)、性別、希望ポジション
を書いてファンレター送って下さいねっ。
条件は、
・いつ死んでも別に大丈夫(できるだけ長生きさせます)
・毎回ファンレターくれる(必須条件!)
よろしくお願いしまーす!