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狂
一糸まとわぬ姿の愛しい女性のと見つめ合う。
私がそっと彼女の頬に手を伸ばすと彼女はビクッとし私の手から逃れようと身をよじる。
私は構わず頬にやった手を移動させる。首元、美しい曲線を描く豊かな胸、脇腹、太もも、足を通りつま先へ、ゆっくりと撫でるように。動かしていくたびに濡れてゆく彼女を見て私は更に興奮する。
そして彼女を抱きしめ、甘い口づけを彼女の額に落とした。
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付き合っていた恋人が亡くなり、気を落としていた私を励ましてくれたのは彼女だった。そんな彼女に少しずつ私は惹かれていき彼女からの告白で付き合い始めた。そして、付き合い始めて2年が経ち7回目のデート。私はとうとう我慢ができず、彼女を後ろから気絶させて私の車で自宅に運んだ。彼女の衣服をすべて取り、椅子に座らせて手首や足をロープで椅子に固定した。彼女が目を覚ますまでそれ以上触れない。これは自分の中で決めたルールだ。
彼女が目を開けた。
彼女はゆっくり顔を動かし、自分の状況を確認した。
「え――」
私は口を塞ぎ忘れていたことに気づき、ガムテープで彼女の口を塞いだ。そして、ナイフを手に彼女の頬へ手を伸ばす。彼女はナイフを顔に当てられ、ビクッとする。なんとかナイフから逃れようと身をよじる。そのせいでナイフが浅く彼女に食い込んだ。そのままつま先までゆっくり優しくナイフを下ろす。どんどん血と涙で濡れてゆく彼女の姿を見て、私は興奮する。
そして彼女を抱きしめ、優しく額に口づけしながら彼女の首を切り裂いた。赤く、生ぬるい液体が私にもかかったが気にせず私は抱きしめ続け、しばらく彼女の温もりを感じ続けた。
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彼女を失ってしまい気を落としていた私に声をかけてくれたのは、彼女によく似た女性だった――。