公開中
怪物カフェ ~ 甘くてほろ苦いサンドと美しい花
[本日のメニュー]
1.二度あることは三度ある、三度あることは四度ある…?
2.蝶はアノ花に止まりたイ
[お食事の際の注意事項]
・この物語に登場する人物、場所などの大部分はフィクションです。
ただし、道中で出ている「〇〇の作り方」のレシピ等はノンフィクションであり、実在しているものが殆どです(もしかしたら稀に、異界の料理があるかもしれません)
・ファンレターは常時受付しています。
誤字脱字、レシピの間違いの発見、お食事の感想/質問/リクエスト、など…沢山のファンレターをお待ちしております。
ただし、お食事/人物などのクレームは一切受け付けていませんので、礼儀正しくコチラをお楽しみ頂けるよう、送られたものがそういった部類の文だと判断した場合は一度忠告し、その上で繰り返された場合は入店拒否といった処置をさせていただきます。
・元の「怪物カフェ」とは全くの別物ですので、知っている人物の名が出ても、それは別人です。並行世界のようなものだとでも思い、気にせずお楽しみ下さい。
・募集した店の従業員や、お客様のご要望等に沿えず、どこかを勝手に調整するかもしれませんが、「どうしても」という場合を除き、出来る限りその件に関しての連絡はしないで下さい。
こちらもあまり変更等はせず、行う場合は元の要望から変わらないよう善処致します。
【オープン】
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[二度あることは三度ある、三度あることは四度ある…?]
---
「ん…ん゛ん゛〜‥?」
--- 数百年以上前からこの世界に誕生した彼らは、 ---
--- それはそれは*美しい羽* を持つ ---
「…げぇ…雨ぇ‥?」
--- 雨を嫌い、自然の多くある森深くを好み ---
--- 他種族とも友好的な、温厚で優しい者が多い種族だ。 ---
--- 彼らを総称するその名は… ---
--- |蝶人《バタフライニュート》 ---
「ん〜‥!!外行きたくないヨ‥__ってか行けないヨ…__でもお酒飲みたイ……。
…あ、そうダ‥」
--- 蝶は、*甘い蜜* を求め 今日も酔いしれる__ ---
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side{神宮寺 朧}
time{|PM《午後》4:21}
ザァァア_
朧「…ぇ、雨?__買い出しの途中なんですケド‥?!__
ぁぁぁっ濡れる濡れる!!おっちゃんちょ、雨宿りさせてもらうぜ!」
「ん?
‥おー、災難やったなぁ神宮寺さん。好きなだけ雨宿りしてけぇ」
朧「わりィなおっちゃん〜」
こう言う時、ここの精肉店のおっちゃんは店締めの作業してんのに雨宿りさせてくれるから、ホント助かるぜ…。
朧「…ぁ__ヤッベ__‥」
ケチャップ買い忘れた…し、袋クソ重い…!!
…災難続き、ヤになるぜ…。
梅雨の時期は困ったもんだ。天気良いからって大量に買いモンした時に、突然雨が降るんだから。
パンパンに膨らんだ三つのエコバッグを地面にそっと置き、俺は俯いて自分の首を撫でた。
その拍子に、角笠がズレる。
朧「ったく…」
ブー ブー
朧「っん、」
角笠を直そうと手を伸ばしていたその時、バイブ機能で懐に入れてたスマホが肌に触れた。
一瞬変な声出たけど‥誰も聞いてないし、いいよな。
…聞いてないよな?
懐からスマホを取り出し、画面を確認する。電話だ。
画面をスワイプして電話に出ると、すぐにデケェ声が鼓膜へ直で流れた。
『おぼろぉ!!!!!』
朧「__っ__せェ‥」
スマホを一瞬耳から遠ざけ、意味もなくスマホを睨む。耳鳴りがして頭が少し痛んだ。
…絶対に酔ってるコイツ。うるせェ。
『〜〜〜!!』
朧「うるせぇよもうちょっと落ち着いて喋れえ!!」
『〜!………』
朧「はぁ…」
『…んっテぇ。なぁー、謝るからお願い聞いてくれヨ〜』
朧「……で、要件は」
『おォ!さっすがおぼろだネ。やっさしぃ!』
朧「《《凛々》》…お世辞はいいから要件、はよ」
『んはは、分かってるっテぇ。』
あ、今なんかゴキュっつったぞ??酒一気飲みしただろ。
『ヒック おぼろ〜、今暇でショ、酒買ってきテ〜!』
朧「…」
耳からスマホを離して、電話を切ろうと指をスマホに近づける。
『〜〜?〜〜!!!』
朧「……………だァァッうるせェ!!!!」
『ひどいじゃんカおぼろぉ!可愛い可愛い従業員のお願いだロ〜?頼むよぉウ‥?__今日は久々に他のバイトもない日だったシ〜ぃ__』
ぜッッたいコイツ、今目ぇうるうるさせて上目遣いしてる。もう話し方で分かるわ。付き合いの歴舐めんな。
……ごめんなおっちゃん、店でデケェ声出して。
朧「俺今、大荷物持って雨の中帰らされそーなの!!無理ッ」
『頼めるのおぼろしか居ないんだヨォ〜!!ヒック』
朧「いや……はぁ。一応聞くけど、今お前どこ?」
『自分の部屋ァ〜』
朧「下の階が俺の部屋なんだから、そこの冷蔵庫から取」
『もう全部飲んじゃっタ☆』
朧「お前コ…。ふざけんなよ」
『ネぇ〜。だから、お願イ〜!!』
朧「無理だってこれ以上の荷物は!!」
『うぅ〜……』
朧「…………__っ…あーもう。__
分かったよ…酒だろ。言っとくが、量は買わねェからな!!?」
『やったネ!!やっぱり朧は、なんやかんや言って優しいヨ〜!!♪』
朧「お世辞はいーっつの‥」
画面をスワイプして電話を切る。
切る瞬間になんか、ガコンってスマホ落としたみたいな音が聞こえた気がしなくもないけど、今はそんなの気にしてるほど俺に余裕はねェ!!!
そんな風に、俺が人を思いやる心を忘れていると、途端に倦怠感が襲ってきた。
朧「あーもう…」
この雨の中、この大荷物持って酒買って帰んのか……はぁ…。
朧「……よく考えたらケチャップ買い忘れてるし、買い戻ることになってたのか‥」
それなら別に、いっか。
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side{第三者}
time{|PM《午後》5:10}
place{怪物カフェ in 1階}
外からは、窓にあたる大粒の激しい雨の音が聞こえる。
そんな中、怪物カフェ店内では、一人のフワフワと浮いている人物が小さく文句を呟きながら大量の皿を洗っている。彼女は、頭に“悪魔”のような二本の角が生えてい《《た》》。
「全く、もう…!」
頭に痛々しく残る、折られたような赤い角の根元…残った立派な黒い角。背中に生えた可愛らしい黒いと白色の羽……そう、彼女は`《《悪魔》》`だ。
よく見ると、地面から……否。臀部から生えた、細い尻尾の先が地面についている。
「音っちってば、急に用事とか…ふざけんなし…!」
彼女は、この店の従業員の一人である。主に接客を担当するが、今日に限っては、キッチンを担当する者が、急用で後始末が出来なくなってしまったのだ。彼女は頼まれて仕方なく、この場に|立っ《浮い》ている。
しかし、そのちょっとした善意が、彼女に取って思わぬ幸運を招いた。
カランカラン…
朧「たでぇーまぁ」
風鈴のような心地の良い音のドアベルが、小さな物音がする店内に響き渡る。ドアベルが鳴り終わると同時に、激しい疲労と苛立ちの混ざった声が聞こえてきた。
「?え、朧っち?」
驚きと戸惑いの声がキッチンから聞こえると、神宮寺 朧は、雨に濡れた髪をかきあげながら顔を上げた。
朧「箋華ァ?」
カウンターに買ってきた物を置きキッチンへと入ると、一条 箋華と神宮寺 朧は目が合う。一条 箋華は目を軽く見開いて目を逸らした。
箋華「お、朧…買い出し行ってたんだ?」
朧「そ。最近雨多くて行けなかったから一気にと思って。
でもなぁ、途中で雨降ってきちまってこのザマよ。梅雨はやっぱ嫌いだな」
箋華「あはは、ホントだずぶ濡れ。呼んでくれれば傘持っていったよ?」
朧「いやぁ、それがさ。凛々が_」
一条 箋華は、キュッと口を結び、口角をふんわりと上げる。皿を洗いながらも、神宮寺 朧の買い出し中に起こった話を聞いてやった。
箋華「えぇ‥そーなの?災難だったねぇ」
朧「ホントに…。アイツ、働いてる時は超真面目にやってくれんだけどさ、酔った時だけはホンットに厄介なんだよ…。
なぁ、箋華、どうにかしてくれよ〜」
箋華「そんなこと言われてもなぁ…」
困ったように笑いながら、一条 箋華は手をタオルで拭く。洗い物が終わったようだ。
朧「…あそうだ。
箋華ぁ」
箋華「ん?」
朧「酒、凛々に届けてやってくんねぇか?
俺|コイツら《買った物》仕舞わないとだし…頼めるか?」
箋華「あー、うん。いいよ。凛々っちいるの、凛々っちの部屋でしょ?」
朧「そっ!ありがとな、箋華」
彼女が快く頼まれると、神宮寺 朧はニコリと笑う。それと同時に、一条 箋華の頭を軽く撫でて買い物袋を片手に、キッチンの奥へと消えていった。
箋華「……」
一条 箋華は目を大きく見開き瞳孔を小さくした。そのまま、撫でられた頭に自分の手を置き、カウンターに置かれたままの買い物袋の中から酒を二本ほど取り出してカウンターから出る。
階段の一段目に足をかけた途端、彼女はその場にとどまり静かに悶えてしまった。
箋華「お、っ…__朧っちが…|妾《わらわ》の頭を、撫でた‥!!!!?__」
その理由は、先程の神宮寺 朧の行動にあった。
彼は、『箋華の頭を、笑って軽く撫でた。名前を呼びながら、感謝して頭を撫でた』。ただ、それだけ。
しかしこの事実は、彼女の心臓の鼓動を早めさせるには十分な材料だ。一条 箋華の鼓動は異様なほど速くなっていて、今にも耳から心臓が飛び出そうなほど、心臓の音が鳴り響く。
『うるさい、うるさい…!』と、心臓をどうにかしようとする。しかし、心臓の音は大きくなるばかりで、ちっとも静まりやしなかった。
一条 箋華は、真っ赤になった顔を両手で覆った。
自身の表情が、自分でもいたたまれないほどニヤけていたからだ。こんな姿を誰かに見られたら、彼女にとってそれは黒歴史一直線の出来事となってしまうだろう。
箋華「__あぁっ、もう…!__」
ニヤけて面のまま、一条 箋華は心の中で自分を責める。
箋華「〜…」
しばらくして、心の整理がついたのか、頭を振って、ペチペチと自分の頬を指の腹あたりで叩いた。
しかし彼女の顔は、若干ニヤけたままだ。
箋華「ふー‥っ。
よし、大丈夫…!」
一条 箋華は階段を登ろうと前を向く。
--- |自分《悪魔》なんかが*恋* なんて、していいのかな…。 ---
そんな思いを心の片隅に投げ、平常心を保とうと葛藤した。
しかし、彼女の視界は、顔をあげたのにも関わらず暗いままだ。
数秒後もしないうちに、彼女は大きな音と共に、若干の痛みと重さを直に感じた。
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[蝶は花に止まりたイ]
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side{凛々}
time{|PM《午後》5:08}
place{怪物カフェ in 3階 [凛々の自室]}
リン ハ、ちょっと前からある女の子のことが好きダ。
優しくテ正直デ、素直デ、明るくっテ、なにより物凄く可愛イ。
目尻が下がっためちゃくちゃ可愛い垂れ目なんダ。トパーズみたいに綺麗な目も持ってル。*悪魔* の角が頭に生えてテ、片方はないけド、アノ人に似合うカッコいい角。背中に生えてる羽ハ、アノ人の可愛らしさを際立たせてテ…そウ、尻尾も生えてるんダ。いつも中にふわふわ浮いてテ、楽しそうウ!
凛々「__ふ__へへ…」
アノ人の笑顔が好キ。
チラリと見えル、とんがった八重歯がすっごく可愛いかラ。その笑顔だけデ、リンはとっても幸せになれるかラ。
アノ人の声が好キ。
コロコロしタ、鈴みたいナ、そんなすっごく可愛い声。聞いてるト、リンは落ち着くんダ。
思い出すだけで幸せデ…自然ト、笑みが広がル。
でモ、リンになんかには手の届かない`高嶺の花` 。甘い蜜の匂いデ、リンを夢中にさせル。
アノ子のこト、本当に大好きだかラ、諦めたくなイ。あの花に止まりたイ。
でモ……その女の子にハ、好きな人がいるんダ。年頃の女の子だシ、当然なのかも知れないけれド、リンにとっテ、それは物凄く苦しイ。
一番ダメだったのハ、ソノ子の好きな人ガ、朧だったこト。
朧ハ、同性のリンから見てもカッコいいんダ。人ならざる者たち…|人外《怪物》の味方デ、いつも周りを明るくしてくれル。
…そんな人を好きになられたラ、リンにはもう手出しができなイ。
高い高い崖のてっぺんに生えてル。
いくら飛んでも届かない雲の上。龍が飛び回るくらい高くて神聖な|場所《幻想郷》。そんナ、蝶には手の届かない高い場所…。
--- “大好きな人には、|大好きな人《朧》がいる” ---
知りたくなかっタ
夢を見てたかっタ
認めたくなイ
信じたくなイ
見たくなイ
聞きたくないイ
嘘だと言ってほしイ
--- **リンのことを見てほしイ。** ---
何度も短い期間でそう願っテ、最終的ニ、リンは酒に溺れタ。部屋に置いてあるローテーブルに腕置キ、その間に自分の顔を置いて俯ク。
凛々「…ツイテ、ないナ‥」
叫びたい思いをグッと堪えテ、ポツリと呟ク。自分の頬が湿ってるせいデ、風が通るとひんやりすル。
あァ、視界がボヤけル。頭がズキズキすル。目頭が熱イ。
“全部全部、酒で酔ってるせい”
そう思いたくテ、リンはテーブルに置いた缶ビールに手を伸ばス。
でモ、この部屋に酒はもうなイ。
それでモ、どうしてモ…もう少しだケ、酒に酔っていたかっタ。だかラ、キレられるの覚悟で朧に連絡したラ、怒らずに買ってやるト、渋々だったけど言ってくれタ。
凛々「…」
ギュッと、手を握ル。
__あの優しさガ、《《アノ人は好き》》なのかナ。
凛々「…くそ‥ッ!」
どうしたラ、そんなに優しくなれるんダ…?
どうしたラ、そんなにカッコよくなれるんダ…?
疑問と自己嫌悪が降りかかって来ル。まるで雨みたいニ。
『疑問と自己嫌悪』という名の雨が降って、リンを飛べなくすル。|高嶺の花《好きな人》との距離ハ、ドンドン離れていク。
凛々「ッ…は、ァ゛…!!!」
こんな自分が嫌いダ。こんな奴が好かれるわけなイ。嫌イ、嫌イ、大嫌イ。
早ク、もう一度酒に溺れたイ。もう朧は帰ってきたのカ?
苛立ちながら立ち上がリ、部屋を出ル。千鳥足になりながラ、どうにか階段前まで来ル。
凛々「…声がすル‥誰かいるのカ…」
誰だろウ。思考が鈍っていくら聞いても分からなイ。
導かれるように、リンは階段を降り始めタ。ゆっくリ、ゆっくリ。転んだラ、きっと痛いかラ。
声の一つガ、階段の方に近づいている気がすル。朧かナ。
凛々「_ッ」
ズキリと、頭に頭痛が走ル。丁度足を上げていたせいデ、痛みでバランスが崩れて前に倒れル。
突然のことに手を前に出すこともできずに落っこちる。
--- ア、コレ、ヤバいかモ ---
そう思った時にハ、体に痛みが走リ、大きな音がしタ。
でもなんでだろウ。思っていたより痛くなイ。
「いっ……たぁ‥!」
凛々「…ん‥??」
ゆっくりと目を開けル。なんでダ?真っ暗ダ。
何度か瞬きをして視界をクリアにしてモ、目の前は真っ暗…いや、真っ《《黒》》だっタ。
なんだコレ、布?…柔らかいしあったかイ。
《《丁度人肌くらいの温度》》の暖かさハ、リンを深イ、深イ、眠りへ誘うには十分すぎタ。眠気がリンを襲イ、あれだけ酷かった頭痛も少し和らいだ気がしタ。
何故カ、鼻腔を大好きな人の匂いがくすぐル。
…どうしテ‥?どうしてここデ、大好きな人の匂いがするんだろウ…。
凛々「___《《箋華》》、《《サン》》…__」
安心すル、落ち着ク…。
気づいたラ、リンは深い眠りに落ちていタ。
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side{第三者}
time{|PM《午後》5:42}
place{怪物カフェ in 1階}
--- **__ガッ__ドン バタンッッ** ---
朧「!!?」
__「いっ……たぁ‥!」__
朧「…え何……?」
神宮寺 朧は、思わず着物の袖を口元に当て、眉を顰める。
朧「…」
彼は恐る恐るカウンターから身を乗り出し、|音の鳴った方《階段》を見る。
そこには、凛々の下敷きになった一条 箋華が倒れていた。
朧「凛々…?!なんで降りて来てんだアイツ…!」
慌てて駆け寄り、一条 箋華の上に乗ってしまっている凛々を退かす。
朧「大丈夫か箋華ぁ…」
箋華「う、うん…__ビックリしたけどね‥__」
カウンター席に二人を移動させて、一条 箋華の前に作ったばかりのホットココアを置く。一条 箋華は、ほかほかと暖かな湯気を出すホットココアを一口飲むと、美味しそうにニコリと笑い、尻尾を少し揺らした。
凛々は、カウンターに突っ伏して眠ってしまっているようで、小さな寝息を立てている。
朧「ンで?何がどーしたんだ」
箋華「、それが…」
朧「なァるほどねぇ…」
チラリと、神宮寺 朧はカウンターに突っ伏せ眠っている凛々を見た。ため息を吐き、
朧「…コレ‥相当飲んでるよなァ‥」
箋華「うん…__あ〜…ココアおいしぃ…__」
朧「さてどうするか‥。
今日はもう店出さねェけど、放っとくわけにも‥__どっかで吐かれたら困る‥__」
箋華「‥妾が看病してよっか?今日明日は配信しない予定だし」
朧「……お願いしていいデスカ‥!」
箋華「ふふ、もっちろん!」
ニコリと笑って、一条 箋華は胸に手を置いた。
朧「そうだ…お礼に、店に出そうかと思ってるヤツの試作品、食わしてやるよ!」
箋華「え?しさくひん‥?」
朧「そ。
その名も“コーヒーミルクパンと苺のサンド”!__安直で悪かったな!!__」
箋華「__いや何も言ってないよ‥__
でも、美味しそう!食べてみたいっ!」
朧「なら今から作ってくるわ。俺が試しに食った時フツーに美味かったから楽しみにしとけ!」
神宮寺 朧は、自信満々でそう言うと、そそくさとキッチンへと入っていく。キッチンから物音が聞こえ始めると、一条 箋華から笑みが溢れた。
箋華「ふふ…朧っちの手作りサンド、楽しみだなぁ…」
その後、神宮寺 朧の自信作であるサンドイッチは、目を覚ました凛々と一緒に仲良く食べて、絶賛されたとか、されていないとか…?
[カロリー量]
7060kcal(文字)
[登場人物]
No.1 一条 箋華
https://tanpen.net/novel/8d3fd334-9b26-4d46-8ca5-05b8848f1fb8/
夜光様ご提供
No.2 凛々
https://tanpen.net/novel/23fa351b-f93a-484c-95e9-d904c3c24e70/
魚様ご提供
☆ご提供、ありがとうございます!!!
ご本人がこの小説を読んでくださっていることを願い、感謝を申し上げます。
[裏メニュー]
タイトルの意味…(頑張った気がする今回!!)
甘くてほろ苦い→甘い恋愛と叶わなそうな(ほろ苦い)恋愛
サンドイッチ →サンドイッチは三角のイメージ→三角関係
美しい花 →女性を花に例えることがある→美しい女性
→蝶は甘い蜜を求め、花に止まるもの→種族(“蝶”人と掛けた)
謝罪…
希望叶えられなかった方・キャラがいます。正確に言うと、キャラの登場タイミングですね(〜話以降に登場させて欲しい、などの希望)。申し訳ない…。
他の話を書いて、大体希望のタイミングになってから出せばよかったと猛反省中でございます‥ごめんなさい…m(__)m
もう一点。
身長を書かれていないキャラは、わたくしミルクティの想像で思い浮かべて絡みを書いたりしてます。声とかもですね。「鈴みたいな…」とかそゆの。
あと、さらに細かい性格…実は心の中では素直!〃では愚痴ばっか!とか。わたくしの妄想で作ってます。実に楽s(((殴
凛々くんは小学4~5年の身長イメージしてます。知ってるキャラにねぇ…どうしても被るんですよ‥。分からない人は、カゲチヨのお友達を知れば察せれると思います^ ^
別に、似てるって言うか種族がほぼ同じってか蝶人族ちっちゃい方が可愛いから個人的に好き(?)ってかそんな感じなだけなんですけどね。知ってるとそっちが出て来てしまう。
……そんな感じ(??)
「実は〇〇cmって決めてたんです!!」「こんな声で想像してました!」
みたいな感じで、ちゃんと決まっていた場合は、ファンレターよりご指摘して下されば修正いたしますのでご協力お願いします(※キャラの創作者様になりすましてご指摘するのはおやめ下さい。ご本人に確認したのにち、なりすましだった場合はブロックさせていただきます)
また、指摘をしたあと、設定の方にも改めて書いていただけると忘れなくて済むので助かります‥()
本題(⁇)…
もう一人登場させる予定だったけど変更して新キャラは二人に!!!今後のお話で、登場した二人のうち一人(高い確率で二人…?)と絡ませるのでね、楽しみにね、して下さいよ!!
うーん…長いですねぇ小説…前回と約-500文字しか変わらない。単話モノならこれくらいなんでしょうかね‥(←単話系は読むのちょっと苦手)。
まあ、今回色々頑張ったからじっくり読んで欲しいし、長い方がいいか!!(深夜テンション)
えー……No.2はガッツリ恋愛ですね!人によっては凛々くんの想いが重く感じます。僕から見ればとっても健全で潔白で美しい方に感じます。んまぁ、「No.2は」って言うより今回は終始恋愛なんですが(
やっぱりお決まりパティーンは良いっスね。執筆中ニマニマ止まらなくてヤバかった( 僕は今とっても箋華ちゃんになりたい…(ゑ?)
……え?「今回もカフェ要素殆どないジャマイカ」って?……はは…今後きっと出てくるよヨ、きっと…。いやでもほら今でも前の回で開店させたし、今回メインの場所は一階のカフェですし?!ないわけじゃあないっスよ!!!(言い訳)
……今後もお楽しみに!バイミル!!!!(アッ逃げやがった!!)